武州日野から弟富士山、城山、白久
2023年02月01日 晴れ 2名
投稿日 2023年02月04日
少し陽光が温かく感じる立春直前のこの頃。2月1日は煙がまっすぐ上る無風の晴天となり、いつのもディパーチャー・ルートで秩父へ向かいました。車の温度計は-2℃を表示していましたが、昼間は暖かくなるとの予報。国道140号を秩父市街からさらに奥の荒川地区へと車を進めました。
秩父鉄道の武州日野駅の駐車場をお借りし、まず、駅裏にある小高い山「弟富士山」(おとふじやま)に向かいました。麓に「浅間神社」が鎮座します。登山口は赤く塗られたかわいい拝殿の左にあります。小さな山なので、山頂はあっと言う間。とりあえず「弟富士山」山頂に登って、手前の分岐に戻り「さざれ石」に向かいました。
一段下ったところにある「さざれ石」は礫岩の巨岩です。君が代に出てくるさざれ石と同じかなと、妄想しながら岩からの眺めを楽しみました。遠くに武甲山と秩父市街が霞んでいました。
山頂に戻って南側に下ります。下の「寺沢」の集落にある「如意輪観音堂」や「水車小屋」への道が続いています。送電鉄塔が見えると手前で道は左下に降りて、階段で車道に降り立ちます。「寺沢」と「日野」をむすぶ車道です。路肩から再び尾根筋を捕まえます。ここから「城山」(じょうやま)まではバリエーション・ルートです。
P516手前の急登で息を切らせ、三等三角点「日野」標高516.77mを確認しました。このP516周辺は、同じような尾根が四方八方に派生しており、迷いやすい地形です。
P516から南西に下りますがここで予定ルートからずれてしまい、あわてて修正。正しい尾根をつかまえ、鞍部に降りて再び急登で一汗かけば、こんどは露岩のある痩せ尾根です。地形図よりは痩せているので注意が必要です。露岩の尾根上を忠実に辿ってもよいのですが、馬酔(あせび)などの灌木が邪魔ですので、北側の斜面をへつりました。途中で昼食をとり、続きを「城山」まで歩きました。
「城山」は丸い山頂で「熊倉城」の城跡です。人工的な溝が掘られているのが素人目にもわかります。山頂部は平になっており、説明版がありました。しばし戦国時代のロマンに浸りました。
城山からは一般道を白久駅まで下りました。アップダウンが多く、急な階段もあって歩き甲斐のある尾根道でした。
今回歩いた「弟富士山」と「城山」は一般登山道ですが、その間をむすぶ尾根筋はバリエーション・ルートです。目印は少なく、踏み跡も頼りにはなりません。P516付近は迷いやすいので注意が必要です。急な登りは二か所ありますが、短いので問題はありません。城山の手前の痩せ尾根に露岩があるので、へつるところは注意が必要です。城山から白久までは一般登山道ですが、急なところもあり、階段の踏み外しなどに油断できません。
埼玉県秩父市 秩父鉄道武州日野駅から弟富士山経由して城山、白久駅へ下山
車道に降り立ってから城山まではバリエーション・ルート
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
武州日野駅駐車場 8:50
浅間神社 8:58
弟富士山 9:21
さざれ石 9:29
弟富士山 9:47
車道に降り立つ 10:15
P516 11:14
城山 13:12
白久駅 14:58
白久駅から秩父鉄道に乗車して武州日野駅に戻る
所要時間:6時間
総歩行距離:7.9km
浅間神社
拝殿の左に弟富士山登山口がある
左上1分ほどで弟富士山山頂
山頂からここに戻って右下へさざれ石に向かう
「さざれ石」
礫岩の巨岩で、秩父盆地を見下ろす
「さざれ石」からの眺め
右の奥に秩父の名峰「武甲山」
左遠くに秩父市街
弟富士山からは如意輪観音、水車小屋への遊歩道が利用できた
如意輪観音と水車小屋は下の寺沢集落にある
われわれは一度車道に降り立って、再び尾根に取り付いた
P516手前の急登
P516の付近は同じような尾根が複数派生しており迷いやすい
ふたつ目の急登
ふたつ目の急登の先は露岩混じりの痩尾根
一部尾根を忠実に辿らずに北側をへつった
「城山」山頂にある「熊倉城址」
いくつかの遺構が今でも残る
「城山」から白久駅までは、一般道だが
アップダウンが多く、部分的に痩せている
下部は階段が多い
秩父鉄道白久駅で電車を待つ
(雅熊)