荒船不動から兜岩山、田口峠、星尾峠
2022年10月31日 快晴 単独
投稿日 2022年11月02日
今回は群馬県と長野県の境にある荒船山に近い、「兜岩山」(かぶといわやま)に登りました。通過する尾根上に「ローソク岩」という奇岩があり、ところどころ岩壁もある中に、自然林の美林が赤や黄色に染まり、目を楽しませてくれました。
登山口は「荒船不動」の駐車場にしました。ここは荒船山の最高点「経塚山」に登る人が多く利用する駐車場です。今回は荒船山から派生する県界の稜線に登り、稜線を兜岩山に向かいました。途中にローソク岩の北側の基部を通過します。兜岩山自体は平凡なピークですが、西寄りの奥に好展望の場所があり、南西から北側にかけてすばらし展望が得られます。雪は消えてましたが、八ヶ岳の全体が目に入ります。白くなっていれば更にすばらしい景色を堪能できたと思います。
県界稜線に戻って紅葉した自然林を楽しみながら西へ進みます。途中、石仏がひっそり立っています。四等三角点の「巌孤」に寄り、途中石祠を見て「田口峠」に下りました。田口峠は「県道93号下仁田臼田線」が走っています。舗装道でときどき車が通過しますが、山奥深いところです。この近くに海から最も遠い場所があります。トンネル(第一隧道)の出口に峠の標が建っており、その向こうに立岩が見えていました。
田口峠からは県道を少し歩き、小さなトンネルを抜けると「林道星尾線」の入口があります。この林道は星尾峠方面に続いていますが、車の通り抜けはできません。第一、ダート化しており普通の車は通行不能です。特に群馬県側に入ると荒れており、ついには人も危険な崩壊箇所や、沢の崩れた場所があります。ただ登山者が通過するには問題ありません。
立岩が立派に見える場所を通過すると星尾からの登山道を合わせます。ここに田口<-星尾->荒船山との道標が立っています。更に進むと「イモリの滝」から「威怒牟畿不動」への道が分かれます。さらに美しい沢筋を登れば、最後は急斜面になって「星尾峠」です。星尾峠から荒船不動の駐車場に戻りました。
今回のルートは何と言ってもその美林の紅葉ですが、尾根上や林道のところどころから見える「立岩」が楽しみです。危険な場所はありませんが、ローソク岩北側基部の通過は注意が必要です。残雪が遅くまで残るので、春は特に危険な場所です。林道星尾線の通過は問題ありませんが、一部崩壊箇所があります。星尾峠への登りは沢筋でわかりにくいのですが、ピンクリボンが誘導してくれます。
長野県佐久市 荒船不動から兜岩山、田口峠
星尾林道で星尾峠、荒船不動に戻る
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
荒船不動駐車場 8:19
兜岩山 10:08
石仏 11:05
四等三角点 巌孤 11:22
石祠 11:42
田口峠 11:54
星尾林道入口 12:18 (昼食)
長野県群馬県境 12:52
星尾田口峠分岐 13:20
星尾峠 14:24
荒船不動駐車場 15:07
所要時間:7時間
総歩行距離:14.6km
県界稜線から眺める立岩
県界稜線の紅葉
県界稜線から荒船山
右端は荒船山経塚山
兜岩山付近からローソク岩
兜岩山山頂
三等三角点「兜岩」標高1368.54m
展望は奥の西端から
兜岩山西端からの眺め
八ヶ岳(左端に赤岳、右端に蓼科山)
P1263付近から兜岩山を眺める
石仏の前の紅葉
第一隧道から田口峠
立岩がよく見える
林道星尾線の入口
通り抜けはできない
群馬県側は崩壊箇所あり
星尾林道から眺める立岩
背後ほぼ中央に小さく両神山
星尾峠
佐久市側から
(雅熊)