宗屋敷尾根で蝉笹山、熊倉山

2021年05月26日 晴れのち曇り 2名

投稿日 2021年05月28日​

26日は梅雨に入ったように雨が続いていたこのごろで、貴重な晴れになりました。さそくかねてから狙っていた「宗屋敷尾根」を登ることにしました。宗屋敷尾根は埼玉県秩父市の名峰「熊倉山」のある稜線から派生する長大な尾根です。標高差約1200mで、登山用の一般道はありません。展望も無く、ただただもくもくと登るだけの尾根です。しかしその名前と、長大な姿に惚れていたので、いつか登ろうと狙っていたのでした。

​この尾根を登った到達点は熊倉山からのびる稜線上の一ピークである「蝉笹山」です。熊倉山から酉谷山へとつながる稜線上の小さなピークにすぎません。蝉笹山から左にとれば酉谷山。右にとれば熊倉山です。展望の無い尾根ですので、せめて昼食は展望のある場所でしようと、蝉笹山から酉谷山方面に少し歩いたところにある「シラカケ岩」に寄ることにしました。下山は熊倉山まで稜線を辿り、「小幡尾根(城山コース)」をとりました。

​宗屋敷尾根へは秩父鉄道の「武州日野駅」から登ります。駅前の有料駐車場(300円)をお借りし、線路をまたいで芦川沿いの道を尾根の先端にある送電鉄塔を目標に歩きます。尾根には林道がぐるっと回りこむところから取り付きます。しばらく下に林道を見ながら歩きますが、すぐに切通しになって尾根が途切れるので一旦林道に降り立ち再び取り付きます。植林の中の明確な踏み跡を辿ります。P1003に小さな石祠が唯一の人工物です。

​P1284の手前が急登です。上部で大岩が立ちふさがりますが左へ明確な踏み跡が回り込んでいます。営林用の踏み跡でしょうか、斜め下に向かって下ってますが、これは違うようです。あまり岩の基部から離れないようにして回り込みます。回り込んで尾根に戻ったところは大岩の上側の基部です。そこからは蝉笹山直前の急登となり、シャクナゲが現れたら蝉笹山はすぐです。蝉笹山には進入禁止のロープが張ってあります。展望の無い地味なピークです。

​稜線を酉谷山側(左に)少し下るとシラカケ岩に出ます。下の大血川まで800m以上の標高差がある大迫力の展望です。岩上に立てば酉谷山が意外に近く大黒をひかえて立っています。その奥に大平山も少し顔をのぞかせています。正面は三峰の妙法ヶ岳、霧藻ヶ峰、白岩山、和名倉山、奥秩父の山々。下には小さく大血川の渓流釣り場が見えています。

​昼食をとってシラカケ岩を後にし、熊倉山から小幡尾根(城山コース)で登山口まで下り、林道を武州日野駅まで戻りました。お風呂は皆野の梵の湯にしました。Yさんお疲れ様!

秩父鉄道武州日野駅から宗屋敷尾根で蝉笹山、
シラカケ岩で展望を楽しみ熊倉山から小幡尾根で下山​
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
武州日野駅 駅前有料駐車場 6:53
宗屋敷尾根取付き点(送電鉄塔下) 7:37
林道切通し 7:51
P1003(石祠あり) 9:42
P1284 10:47
大岩手前基部 11:08
大岩上基部 11:32
蝉笹山 11:52
シラカケ岩 12:03 (昼食)
熊倉山 13:06
日野コース分岐 13:19
小幡尾根(城山コース)登山口 15:12
水車小屋(トイレあり) 15:49
寺沢の如意輪観音堂 15:56
武州日野駅 駅前有料駐車場 16:18

​所要時間:9時間
総歩行距離:19.2km

秩父鉄道武州日野駅
​駅前に有料駐車場(300円)がある

宗屋敷尾根のほぼ全容
右の民家の上が熊倉山
左の送電鉄塔の下あたりが尾根取付き点

宗屋敷尾根取付き点
ここで林道から尾根に取付く
すぐ上に送電鉄塔がある

林道の切通しで尾根が寸断されているため
一旦降りてここから再度尾根に取付く

P1003(標高1003m)にある石祠
山の神と思われる

尾根はところどころ痩せたところがあるが
概ね歩きやすく、踏み跡も明瞭

大岩手前 標高1290m付近から
熊倉山と思われる

大岩を左から巻いて上の基部に出る

大岩の上は急登
シャクナゲが現れると蝉笹山は近い

シラカケ岩はこの辺りの唯一の展望ポイント
続く稜線の先に酉谷山(中央)が見える
その左側の小さなピークは小黒
中央手前がP1452
右のピークは檜岳

シラカケ岩から大血川渓谷を見下ろす
大血川との標高差830m
左が東沢、正面奥が西沢
右上に霧藻ヶ峰 中央に白岩山 右遠くに和名倉山

熊倉山山頂
展望はない

​(雅熊)

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