赤城山 地蔵岳と小地蔵岳

2024年06月20日 晴れ 2名

投稿日 2024年06月23日

群馬県前橋市 赤城山地蔵岳と小地蔵岳、覚満渕
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
大洞の駐車場 9:15
地蔵岳登山口(俳句めぐり遊歩道入口) 9:28
大洞からの道合流点 10:02
地蔵岳山頂 10:42
八丁峠 11:21
小沼湖畔(小地蔵、長七郎山方面入口) 11:39
小地蔵岳山頂 11:56 (昼食)
鳥居峠 12:46
覚満渕中央部 13:19
大洞の駐車場 13:43

総歩行距離 6.6km
所要時間 8時間 4時間30分

北関東は群馬の名山「赤城山」。実際には赤城山というピークは無く、赤城山塊を形成する火山です。今回はその赤城山塊の「地蔵岳」と「小地蔵岳」に登りました。

赤城山塊の上部はカルデラを形成しており、カルデラ湖の「大沼」(おの)の周りにいくつかのピークがあります。昔の大沼は今より大きかったのですが、そこに地蔵岳となる新たな寄生火山が登場。カルデラ湖を少し埋めて今の大沼の大きさになりました。このため、地蔵岳はカルデラを取り巻くピークよりも新しいということになります。

その地蔵岳はこんもりとしたお椀を伏せたような形をしており、山頂部は広くなっています。現在はそこに各放送局の電波塔が並び、それらは麓からでもよく見えています。そういう山頂に建造物がある山ということで、ちょっと敬遠するむきもあったので、赤城山のピークのほとんどを登った私にとっては、最後に登り残したピークでした。

今回は、お隣にやはりこんもりした小地蔵岳という小さなピークがあるので、地蔵岳とセットで登ってみました。小地蔵岳の傍らには「小沼」(この)という、こちらは大沼にくらべて小さいのですが、おそらく火口湖と思われる丸い湖です。大沼に比べて100mほど高い位置にあります。小地蔵岳から降りれば「覚満渕」という渕が水をたたえ、のどかな光景を展開しています。

今回のルートは地蔵岳、小地蔵岳、小沼、覚満渕と、変化に富んだ地形がコンパクトに集まっていて、高度差、距離ともに家族で楽しめるてごろなフィールドです。そんな上品な山歩きにYさんを誘って出かけました。

車は「大洞」(だいどう)の大きな駐車場に停めました。10分ほど車道を歩いて地蔵岳の登山口から登り始めます。自然林の中、足元はミヤコザサの道です。この季節蝉とホトトギスの鳴き声が初夏を感じさせます。一段登ると大洞から直接登ってくる道と合流します。ここは少し展望がよく、隣の小地蔵岳や鳥居峠などが見えます。

道はやや緩やかになりますが、前方には再び盛り上がりがあって、電波塔がのぞいています。ササにレンゲツツジが混じり、足元にはミヤマキンポウゲがところどころに咲いていました。岩がごろごろした小広い山頂に出たら、さっそく三角点を探します。地蔵岳の三角点は一等三角点の本点 標高1673.88mです。点名は「赤城山」。群馬県内の一等三角点本点は、この地蔵岳のみ、他はすべて補点です。

石塔や石仏、石碑などが並び、昔建物があったような気配の石垣がありました。山頂からの景色は最高。赤城山の最高峰「黒檜山」が圧巻です。赤城山は独立峰で他の山が遠く、この日は霞んでいたこともあって遠望は効きませんでした。近くに電波塔がいくつか建っています。

山頂でしばらく休んでいると、下から60名もの小学生が登って来て、あっという間に大賑わい。ゆっくり景色を楽しんでいるどころではなくなり、早々に下山にかかりました。階段が整備された歩き易い道を八丁峠に向かいます。これから向かう小地蔵岳やかわいい小沼を見ながら下ります。

八丁峠は車道が来ています。小沼には降りずに小地蔵のへりを廻って長七郎山方向に向かいながら、途中で小地蔵への道を拾います。小地蔵は何の変哲もないピーク。展望もありません。蝉の合唱の中で昼食をいただきました。長七郎山の分岐に戻って、鳥居峠まで歩き、もう夏の雰囲気の覚満渕を歩いて、駐車場に戻りました。

大洞の駐車場
トイレがある大きな駐車場

地蔵岳の登山口
俳句めぐり遊歩道 ともなっている

大洞からの道の合流点
少し眺めがよく、小地蔵岳が見えている

小地蔵岳(右)と鳥居峠(中央)、覚満渕を眺める
手前に咲くのはレンゲツツジ

地蔵岳山頂から黒檜山(赤城山の最高峰)を眺める
誰が積んだのか散らばっていた石灯籠などの一部を適当に積んだのだろう、
不安定な石積(左)があるが、こういうことはやめた方がよい

地蔵岳の一等三角点
点名「赤城山」本点 標高1673.88m

地蔵岳山頂の電波塔群

八丁峠へ下る途中から
小沼と小地蔵岳
左端に鳥居峠、右端に長七郎山

小地蔵岳山頂
樹林の中で展望はない

鳥居峠に降り立つ
ケーブルの山頂駅の跡を利用したレストランがある

覚満淵
カッコウの声が聞こえ、のどかな雰囲気

(雅熊)

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