突然治った足底腱膜炎
投稿年月日 2024年10月28日
山に登る者にとって「足底腱膜炎」はやっかいな病気(というか、症状と言うべきか)です。それは突然発症し、いつ治るか分からないが、突然治る。予想の難しい病気です。(と、私は感じています)
今年五月、山梨県と埼玉県の境にある「雁坂峠」に登った際、突然、「足底腱膜炎」を発症しました。足底腱膜炎の症状は、足の裏の主に踵(かかと)の内部が痛む病気です。
足を踏ん張るたびに痛みが走ります。このため歩行に影響します。発症すると登りでも、下りでも、普通に平坦な道を歩いていても程度の差はありますが、いずれも痛みます。ただ、歩けなくなるほどではなく、なんとかごまかしながらその場をしのげる感じです。
ネットで調べると、いろいろ和らげる方法や治療方法を解説していますが、いずれも効きめはありません。足裏をお風呂でもんでも、ふくらはぎをもんでも、ほとんど変化はありません。
私の場合、症状は以下のような感じでした。
〇歩いていたら突然発症した。
〇登りでも下りでも痛い。平坦な道を歩いていても痛い。
〇右足の踵の内部(骨の表面辺り?)が痛い
〇痛みはピリピリした痛みや、強い痛みではなく、じわーという感じ
〇歩いていない場合は痛くないが、違和感は感じる
〇足指の付け根などは痛くなかった
〇踵や足裏ではなく、つま先で登ったりしても、踵に痛みが走る
〇朝起床し、トイレなどに行くため歩き始めるとしばらく強く痛いが、トイレから戻るときは弱まっている
〇平坦な道を歩く場合、足裏全面を使わず、外側だけで歩くと、すこしマシ
〇左足も同様な症状になったが、十分くらい歩いていると、左足の痛みは消えた
〇右足は数年前も同じような症状になったことはあるが、足底腱膜炎とは知らず、いつの間にか治っていた
〇右足も、左足も短時間(登山中になって下山したら治っていた)なら何度も発症したことがある
〇足底腱膜炎のためのテーピングをすると楽になるが、完治には至らない
〇二か月くらい続いたが、ある日突然治った
今回は靴を代えたり、踵にクッションをつくるインソールを試したりはしませんでした。テーピングも試しましたが、少し楽になるものの、大きな効果は感じませんでした。
この痛みと一生付き合うのかと思い始めた、二ヶ月くらいたったある日の夜。寝ていると足裏に激しい痛み(まったく別の痛み)が数秒走り、思わずイテテと叫んでしまいました。電気が走ったというか、針で刺されたというか。これまで体験したことのない痛みです。しばらくしたら同じような痛みがもう一度走りました。しかし、痛みが残ることはなく、そのまま寝てしまいました。ところが、翌朝起きると、踵の痛みはすっかり消えていたのです。
あの踵の痛みはなんだったんだろう?と思うほど、すっかり治っていました。寝ているときに足裏に走ったあの痛みが関係するのかどうかはわかりません。その後ずっと正常。何度か山にも登りましたが、今のところ再発はしていません。
その日に治ったり、数日痛かったり、数か月痛かったり、前の登山では痛かったが、今回の登山では痛くないなど、不思議な病気です。治るときは突然治る? あの電気が走ったような痛みとの関係は?
みなさん、ご経験はあるでしょうか。
(雅熊)