消えかけた道を辿って行道山、大岩山
2017年10月1日 快晴 単独
投稿日 2017年10月02日
足利板倉町金丸から行道山、大岩山周回ルート
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
10月に入っていきなり最高の快晴日がやってきました。私の山仲間もこの快晴を見逃すことなく、きっちり山に出かけたようです。わたしも前日あわてて計画を作りました。ただし、午前から午後1時ごろまでは快晴でしたが、その後雲が出てきました。
今回は近くて手軽な足利の山にしました。その山域には、今年の春に2回バリエーションルートを辿っています。
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足利西部の板倉町の奥には金丸という集落があって、行道山と大岩山を頂点とした谷あいに道が奥へと続いています。この道は車も通れる道で、池に車を止めて釣りを楽しむ人を見かけました。
分岐にあるお地蔵様
左行道、右大岩とある
池から先は細くなってY字路となり左が行道山、右が大岩山へと通じています。分岐には道標を兼ねるお地蔵様が立っており、刻字は左行道、右大岩と読み取れます。古くから道があったようで、足利の西側の人たちが行道山の浄因寺や大岩山の毘沙門天にお参りするための道だったのかもしれません。
お地蔵様から行道山への道は上部が不明瞭で、踏み跡がところどころ右へ誘導しますが続いていないようでした。植林帯を詰めたほうが見通しもよく、歩き易いようです。稜線に近づいた急斜面では、ほとんど道を見失い、適当に電光をきるように登りました。国土地理院の地図では浄因寺への分岐のところに道がつながっているようになっていますが、今回は少し北側のピーク寄りに出ました。
展望台からの眺め
右寄り中央の鉄塔上は仙人ヶ岳
茶色い伐採地の上は深高山
行道山(行道山というピークは無いが仮に)からは、500mほど下れば浄因寺に行けますが今回は寄りませんでした。寝釈迦もあって面白いのですが.... 南下して見晴らし台から大岩山へ向かいます。東屋のある見晴らし台からは赤城、皇海、白根と日光の山々、仙人ヶ岳、赤雪山、深高山、石尊山、湯殿山、大小山などが見えました。(関連記事: 行道山 見晴らし台からの展望) 明るいミズナラの尾根道をルンルン気分で歩いていると、途中2カ所から、板倉町側(西側)を見下ろすことができました金丸の集落も見えます。
大岩山への尾根道途中から西側を見下ろす
行道山から西に延びる尾根
左端に小さく金丸の集落
右上遠くに湯殿山
大岩山ではいい歳の男女が大きなテーブルを占有して大声でしゃべっています。ゆずる気配はゼロ。やや閉口ぎみで脇の草の上で昼食をとりました。早々に大岩山を南側に降り、毘沙門天と野山との分岐を野山側へ辿ります。このあたりも露岩がありなかなか面白い尾根です。U字型にへこんだ鞍部に毘沙門天と板倉側への分岐があります。ここには道標があります。板倉側への道はかなり踏み込まれて窪んでいるので、昔はかなり歩かれたのでしょう。
板倉町方面への下山路入り口
左毘沙門天、右板倉町となっている
板倉町への道ははっきり窪んでおり、昔往来が多かったと想像する
お地蔵様まで踏み跡ははっきりしているが、歩かれていない。
木の枝や落ち葉がうるさい道ですが明瞭です。誰も歩いていないのでときどきクモの巣が顔にひっかかります。小尾根を斜めに降りてゆき、やがて水流を見て例のお地蔵様に戻ります。
快晴の日に思い立って出かけた山ですが、古道をたどり、明るい尾根や展望も楽しめました。虫の鳴く山道を歩いていると野菊が咲いていました。空には秋らしい巻雲(けんうん)がベールのように高い青空に浮かんでいました。
「秋の空 妻に土産の ベール雲」
家を8時に出て午後1時には帰宅という速攻登山でした。
駐車地 9:00
お地蔵様 9:11
行道山の稜線 10:15
浄因寺への分岐 10:23
見晴らし台 10:38
大岩山 11:00 (昼食) 11:25
板倉への下降路入り口 11:36
お地蔵様 11:56
駐車地 12:10
(熊五郎)
コメント(2)
- 元気に山へ復帰、よかったですね。無理なさらず、長ーく楽しまれてください。 (agewisdom) 2017/10/2(月) 午前 10:42
- > agewisdomさん ありがとうございます。一度こういう病気になると本気で無理はできませんね。どこか無意識にかばっているようです。とりあえず復帰です。(熊五郎) 2017/10/2(月) 午前 11:22