子持山
子持山 2020年11月18日 晴れ 単独
投稿日 2020年11月19日
先日小野子山と十二ヶ岳に登ったおり、隣に見えていたのが子持山でした。子持山には30年くらい前の二月。積雪がある頃に登ったのが初めてでした。JRの敷島駅から獅子岩経由で山頂に登り、小峠からJR沼田駅までとぼとぼ歩いたのを思い出します。
今回は子持神社の奥まで車で入り、5号橋の駐車場に車を停めて、屏風岩、獅子岩、山頂へと標準ルートを辿って、大ダルミ、浅間山を経て5号橋に戻ることにしました。総歩行距離は7.5km。屏風岩や獅子岩もさることながら、山内に潜む岩脈や牛十二の大きな石殿を見るのも楽しみでした。6時間あまりの山旅でした。
関越自動車道を渋川伊香保ICで下りて国道17号を走り「伊能」で左折。赤鳥居から子持神社に向かいます。左の階段の上に子持神社を見てさらに奥へ。道が狭くなり、あまりよくない路面ですが、すこし走れば狭い谷あいに5号橋の駐車場があります。10台くらい停められるでしょうか。
目の前が浅間山から下りてくる登山道です。身支度を整え歩き始めます。今回は6号橋駐車場からさらに奥へと進みます。子持神社の奥ノ院を拝んで道標と登山届けポストのところを右に入ります。そこはすでに屏風岩の基部です。木道を進み朽ちかけた橋を渡ると小さな社と役行者の石像があります。沢伝いに奥へ進むと左上に岩壁をへつるように道が登っています。ロープに助けられて小尾根(実は岩脈)に乗ったら左上の屏風岩のてっぺんに向かいます。クサリとハシゴがあります。屏風岩からは、獅子岩が勇ましい姿で立っているのが見えます。
ハシゴとクサリで戻り、岩脈の上を辿ります。やがて獅子岩の基部に出ます。道は右側に巻いてゆき、再び小尾根に乗ります。この尾根も岩脈で、右に進めば展望岩です。展望岩はまだ低いのでそれほどの展望ではありません。すぐ傍に反射板が二基見えています。戻って獅子岩の東側をへつり、少し登ったら道標に従って進むと獅子岩の説明板があって鉄のハシゴがかかっています。ハシゴを登りその上のクサリをよじれば獅子岩の山頂です。山頂には石碑が建っており、御嶽山神社、八海山神社、三笠山神社と刻まれています。獅子岩からは上越や北毛の山々、赤城、榛名などの大展望です。眼下には子持山で有名な岩脈が何本か見えています。あまり見ない絶景です。
クサリとハシゴで説明板まで下り、子持山山頂に向かいます。露岩のある明るい尾根筋を、獅子岩が少しずつ小さくなっていくのを見ながら登ります。柳木ノ峰の石祠を見て、露岩のある尾根筋を登ります。所々にロープがかけてあります。子持山の山頂は小広く、一等三角点があります。大きな岩に十二山神の碑が建っています。30年前を思い出しました。
昼食をとって、柳木ノ峰まで同じ道をもどり、右にとって浅間山に向かいます。大ダルミまでは気の抜けない急坂です。露岩の混じる滑りやすい斜面なので要注意です。やがて斜度がゆるむと大ダルミです。小ピークを越えた南側に牛十二の石殿があります。大きな石殿で、正面が顔に見えてかわいい石殿です。目の前に浅間山が大きく見えています。樹間から獅子岩が見えています。トップが作業帽をかぶった工員のような顔に見えます。それとも学生? いずれにせよ凛々しい男性の顔です。
浅間山には石祠が数基あります。天気がよくてのんびりした雰囲気の中で一休み。さらに進んで炭釜で左下に下ります。少しの間急坂を注意深く下りてゆきます。やがて一見炭焼き釜のようなものが口をあけています。下側と貫通しているようです。おそらく自然にできた溶岩洞窟の一部でしょう。これがあるので上の分岐点を炭釜と呼ぶのでしょうか?その後どんどん高度を下げていきます。左下に最初に上った屏風岩が見えてきます。そこから見る屏風岩は正に屏風です。
5号橋駐車場から屏風岩、獅子岩、展望岩を経て子持山山頂に至るルート
下山は大ダルミから浅間山経由で5号橋に戻る
赤実践:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
5号橋駐車場 8:47
屏風岩 9:18
展望岩 10:20
獅子岩 10:45
柳木ノ峰 11:31
子持山山頂 11:51 (昼食) 12:30
柳木ノ峰 12:47
大ダルミ 13;10
牛十二 13:21
浅間山 13:48
炭釜 14:09
5号橋駐車場 14:54
所要時間:6時間12分
総歩行距離: 7.5km
5号橋駐車場
屏風岩を基部から見上げる
屏風岩から獅子岩を眺める
獅子岩の山頂
奥のピークが子持山山頂
獅子岩から展望岩(手前の岩脈)を見下ろす
上に反射板が見える
獅子岩から岩脈群を見下ろす
子持山山頂
一等三角点が設置されている
方位版と十二山神の碑がある
牛十二の石殿
幅50smくらいある大きな石殿
人の顔のようでかわいい
浅間山
石祠が数基ある
溶岩洞窟
炭焼き窯によく似ている
すぐ上の「炭釜」という分岐点はこれのこと?
手前に屏風岩
奥に獅子岩
5号橋駐車場に下る尾根上にて
子持神社に寄ってみた
広い境内に紅葉が美しい
(熊五郎)