荒船湖から千ヶ平、毛無岩

2019年4月4日 晴れ 単独

投稿日 2019年04月05日

群馬県西上州の荒船山(あらふね山)から黒滝山 不動寺に延びる稜線は、ご多分に漏れず、このあたりがそうであるように急峻な岩壁や奇岩が林立する山域です。天に向けられた爪のような岩塔は目立つ存在ですが、沢筋には目立たない岩壁がそこかしこに秘められています。

その急峻さや露岩の多さからか、この山域の多くは植林とは無縁で、下の林道沿いを除いては、殆どが自然林が残され手付かづです。北の西牧川側と南の南牧川側をむすぶ林道は一本も開設されていないことから見ても、この山域の悪さが伺えます。

今回はこの山域の特徴的な岩塔のひとつである毛無岩(けなしいわ)を目指しました。毛無岩には一般的には南牧川側の集落 道場(どうじょう)から登るのが一般的ですが、今回は西牧川側の荒船湖を起点にして、千ヶ平(せんがだいら)経由で登ってみました。

荒船湖の農村公園を起点に千ヶ平経由毛無山
下山は東電送電鉄塔巡視路を利用
赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図にj情報追加)

通過時刻:
荒船湖 農村公園駐車場 9:10
荒船湖 道平川ダム管理棟(芦野平トンネル入り口) 9:25
天神平グランドゴルフ場 9:46
稜線 11:19
千ヶ平 11:38
P1116(図根点) 12:29
山遊会の看板(千ヶ平分岐) 13:14
毛無岩 13:45
P1275 14:39
東電送電鉄塔巡視路下降点(送電鉄塔81の手前) 15:01
送電鉄塔79 15:49
トンネル 16:40
石仏 16:45
荒船湖 農村公園駐車場 17:06

所要時間:8時間
総歩行距離:12.9km
累計高度:1589m
最高高度:1302m

この山域は露岩、岩壁、岩塔が多く比較的危険です。痩せ尾根の露岩と灌木を頼りに急斜面を降りたり、降りられない岩壁は下を巻いたりと、臨機応変な判断も必要です。毛無岩のナイフリッジはさほど危険ではありませんが、強風のときなどは要注意です。毛無岩西側の今回下降した側は急な灌木の痩せ尾根で気が抜けません。

今回利用した東電の送電鉄塔巡視路は尾根上は明瞭で問題はありません。階段や手すりも付けられているところもあります。最後の送電鉄塔から沢に下りますが、沢床を行くため浮き石や落ち葉のトラップが多く捻挫などに注意です。最初に下る枯れ沢は最後に急な滝状になるので、右に少し巻いて右側の水流のある道平川右俣に下ります。すぐにトンネルで左俣側に抜けます。巡視路の下部は全体的に荒れているので要注意です。

荒船湖の左岸奥にある農村公園に車を置いた

荒船湖から稜線を望む
最も奥の送電鉄塔が81号鉄塔
桜はこれから

道平川ダム管理棟横にある芦野平トンネル
これで芦野平側に抜ける

トンネルを抜けて林道をしばらく進む
この分岐は左の天神平グランドゴルフ場に向けて進む

左に枯れ沢を見ながら沢筋に入って行く
この沢はゴーロ状で滝は無い

源頭部で振り返る
源頭部に近付くとオレンジ色のリボンが目印

千ヶ平
三等三角点 千ヶ平 標高 1157.81m

千ヶ平から毛無岩(中央の爪)
右端の丸いピークはイデミ

手前のピークから毛無岩
西上州のモンスター
右下に見えているのは大屋山

毛無岩からの千ヶ平
千ヶ平も岩峰群であることが分かる

送電鉄塔手前の巡視路下降点
落ち葉の踏み跡で斜め下に降りてゆき尾根をつかまえる
巡視路には階段や手すりなどがあり分かりやすい

巡視路を忠実に下ると送電鉄塔の下に出る
ここから巡視路は沢床に向かうため
一旦右下に下降する
リボンの案内や階段がある

巡視路は枯れ沢から右側の道平川右俣に移り
水流沿いにしばらく下ると左上に穴が見える
この穴(短いトンネル)で左俣側に出ると下に林道がある
その林道を進むと右の岩壁下に石仏がある

(熊五郎)

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コメント(2)

  • お休みのたびにお出かけですか?お元気ですね。 2019/4/5(金) 午後 10:03
  • > agewisdomさん これから5月末までいい時季ですからね。(熊五郎) 2019/4/6(土) 午後 0:20

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