群馬県桐生市 朝日沢鉱山跡から朝日沢山(仙人ヶ岳)塩の瀬に下山

 2015年4月16日 晴れのち曇り 単独

投稿日 2015年04月17日

​このところ(4月上旬)天候が悪く、なかなか出かけることができませんでしたが、この日は一日だけ晴れるということなので、早速出かけました。

晴れて、暖かい日でしたが、山の中はすずしい風が吹き、少し日焼けしながらも快適な登山が楽しめました。標高600mクラスの山は、まだ新緑は早いようですが、ヤシオツツジはピークを過ぎていました。

今回の目玉は朝日沢の鉱山跡です。稜線近くの沢床にすでに閉山となって久しいマンガン鉱の鉱山跡があります。

桐生市菱町の塩の瀬、塩の宮神社の近く六地蔵の前に車を置き、下山はちょうどこの六地蔵に降りてくる、ぐるっと周回ルートです。

塩の瀬から朝日沢の林道を進む
林道奥の橋横の山道に入り、鉱山跡を見て仙人ヶ岳の稜線へ
仙人ヶ岳山頂から赤雪山方面に一般道を進み
三角山を越えた途中から塩の瀬への尾根に乗る
(国土地理院の地図をカシミール3Dで加工、情報追加)

通過時刻と(所要時間) 
塩の宮神社 8:40
山道入口 9:13 (0.33)
二俣 9:36 (0.23)
鉱山跡の残置機械 9:54 (0.28)
奥の二俣 10:05 (0.09)
稜線近くの掘削跡 10:30 (0.25)
稜線 10:40 (0.10)
朝日沢山(仙人ヶ岳)山頂 10:56 (0.16) - (昼食) - 11:16
三角山 11:48 (0.32)
塩の瀬への尾根分岐点 11:58 (0.10)
残置シュリンゲのある岩場 12:43 (0.45)
527.9mのピーク(三角点) 13:29 (0.46)
塩の瀬 14:16 (0.47)

総所要時間 約5時間30分

歩行距離
塩の瀬 塩の宮神社 - 山道入口 1.78km
山道入口 - 稜線 1.34km
稜線 - 塩の瀬への尾根分岐点 1.54km
塩の瀬への尾根分岐点 - 塩の瀬 2.87km
総歩行距離 7.53km 

塩の宮神社に参拝し、登山の安全を祈って、さっそく神社横の林道に入りました。

数軒の民家があり、植林帯の中の林道を進みます。

この林道は砂利道です。一か所ヘヤピンカーブ状のところがありますが、沢に降りてショートカットしようとせず、忠実に林道を歩いたほうがよさそうです。

ネットの記事で数年前の記録を見ると土砂崩れがあったようですが、今はすっかり片づけられていました。

神社から35分くらいで山道の入口に着きました。この山道入口はちょうど橋の右脇にありますが、林道工事で目立たなくなっています。道標もありません。作りたての林道が左に延びていますが、そちらには進みません。

植林帯の中の山道に入ると、右下に朝日沢が流れがきれいです。朽ちた梯子状の木道が出てきますが、足を乗せると壊れそうです。

道は美しい沢筋を奥に入って、左に回り込むようになると、沢床が下がり、道は左の岩場の高みをへつります。一か所アクロバチックなところがあるので要注意です。岩肌のホールドを確実に確保してから、わずかなスタンスを決めて進みます。たった数メートルですが、落ちたら軽いけがでは済みません。

二俣は左に進みます。沢筋全体にわずかな踏み跡と、朽ちた木の橋のような構造物、鉱山設備の残骸などがあるので、探しながら進みます。

やがて両岸が狭まり、やや暗い沢床にマンガン鉱山の残置機械が現れます。山道入口からここまで40分ほどです。

発動機やモータ、コンプレッサのようなものが置かれています。

沢の流れが近く、すでに機械の近くが水流でえぐられ始めているので、流されるのもそう先の話ではなさそうです。

近くの岩壁に深そうな掘削跡があります。

鉱山跡を過ぎて、やや荒れた沢床を進むと奥の二俣です。右の沢床をよく見るとわずかに朽ちた木組みがあり、人工物とわかりますので、そちらに進みます。

やがて古い山火事跡の急登となり、稜線近くの掘削跡を覗いて、稜線に出ました。鉱山跡から40分ほどです。

稜線に出たら朝日沢山(仙人ヶ岳)の山頂に向かいます。山頂では数人の登山者が入れ替わり現れました。まだ11時でしたが、少し早目の昼食としました。

昼食後、赤雪山方面に入り、三角山(623mのピーク)から少し下った目立たない小ピークから塩の瀬への尾根に入りました。この分岐点には新旧のテープで目印がしてあります。一般道しか歩かない人にとっては何の目印かわからないでしょう。

明るく歩きやすい尾根です。ところどころに赤ペンキや古いテープがあります。踏み跡はあまりはっきりしていませんが、尾根筋を外さなければ大丈夫です。一か所右下に入り込みやすいところがあります。

尾根は大小いくつかのピークをアップダウンします。一か所残置シュリンゲが岩場にかかっていました。頼らなくても降りられますが、急なので要注意です。ここ以外はほとんど岩場はありません。

527.8mのピークに三角点があります。ここまで朝日沢山(仙人ヶ岳)山頂から2時間くらいです。

三角点から少し藪がうるさい斜面になり、石祠を見て植林帯に入り、大きな倒木の横に二つ目の石祠を見て、沢音が聞こえるようになると、塩の瀬の六地蔵に降り立ちます。

塩の瀬 塩の宮神社横の林道を進む
左に朝日沢が流れる

林道は左に続くが、橋の脇にある山道に入る
見逃さないように注意
写真は山道に入って振り返ったところ

山道ははっきりしているが、朽ちた構造物がところどころにある
壊れそうなので踏まないように慎重に歩く

ちょっとアクロバチックな岩場
落ちたらアウト
通り過ぎてから振り返った

この二俣は左奥に進む

両側が狭まった暗い沢床に突然残置機械が現れる
マンガン鉱山の跡

発動機やモーター、コンプレッサのようなものが残置されている

沢の流れが近くに迫っており、このままの状態は長く続かないと思われる

奥の二俣は右に入る
右に入った先にも朽ちた人工構造物が確認できる
斜面が少しずつ急になり、古い山火事跡を行く

稜線直下にある坑道跡
左上に見えているのは稜線
稜線を通過する人には見えない

朝日沢山(仙人ヶ岳)への稜線に出た
天気がよく、さわやかな風が吹いていた
山頂はこの先10分程度

朝日沢山(仙人ヶ岳)山頂 標高662.9m
山頂はいつ来てもいいものだ

三角山を通過して赤雪山方面に少し下ると目印がある
ここからすぐ下にある塩の瀬への尾根に乗る

塩の瀬への尾根 中央に見えるは527.8mのピーク

塩の瀬への尾根の途中から
左に三角山
右上の松の枝の向こうに朝日沢山(仙人ヶ岳)山頂

527.8mのピーク
三角点がある

 このルートは山慣れとルートファインディングが必要です。

(熊五郎)

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