東吾野から顔振峠、越上山、ユガテ
2021年03月04日 晴れ 2名
投稿日 2021年03月08日
梅の花が香る季節になりました。山里には点々と白やピンクの梅が咲き、風に乗ってほのかに香ってきます。今回はそんな山里を歩きながら、もうそこまで来ている春を感じる山歩きを楽しみました。選んだのは、またまた最近通っている東吾野。西武池袋線の東吾野駅から国道299号と分かれて山側に入り、虎秀(こしゅう)、間野、阿寺、風影(ふかげ)などののどかな山里をめぐって、顔振峠(こうぶりとうげ)に至りました。今回の最高点は越上山(おがみやま)。そして最後に桃源郷?としても名高いユガテを経て東吾野に戻るルートです。
余談ですが、長い間西武秩父線は飯能駅から西武秩父駅の区間だと思い込んでいたのですが、吾野駅から西武秩父駅の区間が西武秩父線なんですね。知ってました? 西武池袋線は池袋から飯能までじゃなくて吾野駅までなんです。なぜ吾野駅で路線名が変わるのか不思議です。ということで、今回は西武池袋線の東吾野駅の有料駐車場を起点にして周回してみました。
その有料駐車場は計6台しか置けませんので、休日の9時ごろでは、まず満車。今回は平日とあってなんとか2台分空いていました。料金は24時間500円です。身支度を整えていざ出発。トイレは100mほど離れてますが東吾野駅にあります。
高麗川を渡って国道299号を少し秩父側に歩くと顔振峠、ユガテ等と書かれた道標があります。それに従って山側に向かう舗装道路に入ります。小川に沿って舗装道路が山里を巡って行きます。小川の名前は虎秀川だったように思いますが、地図には出ていません。春の陽が流れに反射してキラキラ輝いています。少し深みをよく見ると魚影が。よい香りが漂ってくると思ったら農家の庭に紅白の梅がまさに満開。遠くでウグイスの声も聞こえてきます。
小さなお堂が一段上に見えてきます。福徳寺です。ここからはユガテに行けると道標があります。さらに進んで新田の地蔵尊のところからもユガテを示す道標が。我々は帰りユガテからこの地蔵尊に降りてきました。さらに奥に向かって、間野を過ぎ、道路が屈曲するところで山道に入ります。すぐに軽自動車が止まっていると思ったらその上の岩壁でなにやら落石の音がします。
この岩場は「阿寺の岩場」というところで、Youtubeで調べるとどうやらロッククライミングの練習場のようです。高さにして50mほどのこじんまりとした岩場です。岩壁の基部の洞穴に何かが祭られているようです。ベンチもありました。岩壁上部では男性二名が箒などで砂利を落としています。どうやら、落石事故防止のため清掃しているようです。
そんな作業を横目で見ながら山道を奥へと進みます。道標の無いY字分岐で迷いましたが、わずかに踏跡が濃い左を選んで進みました。右はおそらく早めに林道に出て宗林寺に至る道なのでしょう。我々は顔振峠に近づける左をとって、送電鉄塔のところの農家の横からグリーンライン(この当たりの山の稜線部をつなぐ舗装林道)に出ました。グリーンラインを少し歩くと山の斜面にのどかな風景が広がります。風影です。道標に従って斜面脇の道に入り、摩利支天の塔を見ると顔振峠はもうすぐです。
顔振峠は狭い道路端に茶店が並びます。上から見下ろす風影もなんとも言えない雰囲気で、紅白の梅がそこかしこに。雨乞塚の展望台で昼食をとり、尾根伝いに諏訪神社へ向かいました。作ったばかりの伐採用の道に少し惑わされましたが、なんとか尾根伝いの道を見つけ、あまり踏まれていない道を諏訪神社まで下りました。
神社の先から道標に従って越上山へ。少し露岩が多くなり一汗かくと山頂です。展望はありません。すこし戻って稜線の南側斜面に沿った道を辿りエビガ坂の分岐へ。ユガテは以前来たときと同様にのどかな雰囲気の小平地です。ゆっくりたたずんでいたい雰囲気の場所ですが、小休止して下山。地蔵尊の分岐に出て東吾野駅に戻りました。
14kmと少し距離はありますが、梅の香るのどかな山村を巡る山旅でした。
埼玉県飯能市 東吾野駅から顔振峠、越上山、ユガテ
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
東吾野駅近くの駐車場 9:06
地蔵尊(ユガテ分岐) 9:36
阿寺の岩場 10:19
風影の摩利支天 11:13
顔振峠 11:17
雨乞塚 11:36 (昼食)
諏訪神社 12:28
越上山 12:47
送電鉄塔跡 13:42
エビガ坂 14:11
ユガテ 14:25
地蔵尊(ユガテ分岐) 14:50
東吾野駅近くの駐車場 15:18
所要時間:6.5時間
総歩行距離: 14.2km
東吾野駅から国道299号を少し秩父側に歩くと道標がある
福徳寺、ユガテ、北鎌湖、顔振峠とある
福徳寺
ここからユガテに行ける道があるとのこと
阿寺の岩場上部
ロッククライミングの練習場らしい
落ちそうな石や土砂を落とす清掃作業をしていた
風影
のどかな山の斜面に民家が点在する
右上が顔振峠
顔振峠
この脇に平九郎茶屋がある
越上山山頂
三等三角点 越上 標高 566.32m
ユガテ
梅やかんきつ類の木が点在、のどかな山里
(雅熊)