秩父 大陽寺から霧藻が峰、三峰
2020年09月09日 晴れ時々曇り 2名
投稿日 2020年09月11日
熊谷のY氏とともに、貴重な晴れのタイミングを見て、秩父の霧藻が峰(きりもがみね)、三峰に登りました。
昨年の台風19号の影響は今なおいろいろなところに残っています。今回入山した秩父大滝手前の大血川水系周辺でも、大血川林道の通行止め、大血川東谷への侵入禁止などの影響が今も残っています。そんな大血川水系ですが、東谷と西谷が分かれる中間点にある大血川渓流観光釣場までの林道は車でも入れるようです。そこで今回は三峰口駅からタクシーを利用して大血川渓流観光釣場まで入りました。
大血川水系はとても急峻な山に囲まれています。東側には秩父の名峰熊倉山、西側には三峰、奥には天目山(酉谷山)がそびえています。天目山は長沢背領といって、そこはすでに東京都の最奥なのです。そして、どうしてこんなところにというような三峰側の山の斜面に古い禅宗の寺「大陽寺」があります。
今回は大血川渓流観光釣場から大陽寺の古い参道を利用して大陽寺、霧藻ヶ峰、妙法ヶ岳、三峰へと辿ってみました。特に大陽寺の参道は石祠、石仏、丁石などが並んでいる古い道で、歩くと往時がしのばれます。前日、かなり強い雨が降ったようで、増水した沢の激しい音を聞きながら、大きな石灯篭に挟まれた石段から登りにかかります。
大陽寺は斜面に長く仁王門や本堂他の建物が並んでいます。大血川林道がここを通過して、三峰まで伸びていますが、この時は大陽寺から三峰間は通行止めでした。静寂の大陽寺を離れて、大血川林道をまたぐこと三回目。雨をしのげる東屋があります。東屋から少し登ると道標があってお清平へのトラバース道が分かれます。そのまま登って、カラマツの美林を見るとほどなく「地蔵峠」です。
「地蔵峠」にはかわいいお地蔵様が鎮座します。右は三峰方面、左は霧藻ヶ峰から、お清平、雲取方面です。左にすこし進み、小ピークの霧藻ヶ峰 三角点(点名 桂平 標高1523.14m)、トイレ、秩父の宮のレリーフを見て霧藻ヶ峰休憩舎に至ります。そのまま進むと雲取に至る道ですが、今回は休憩舎でストップ。昼食にしました。
折り返して「地蔵峠」まで戻り、三峰方面に向かいます。三峰トンネルの上あたりでしょうか、登山道からはるか下に大血川林道が見えています。下って壊れた炭焼き窯のある「炭焼き平」を見て、道標を妙法ヶ岳方面に向かいます。尾根伝いに進んで、やや尾根の東側に出ると妙法ヶ岳への派生尾根の根本に東屋があり、三峰神社奥宮の石の鳥居があります。東屋から0.6kmの痩せ尾根を行くと鉄の階段、古い石の階段、クサリなどが連続して奥宮に至ります。
東屋に戻って三峰に向かいました。ガレ状の道を下ると木製の立派な鳥居があります。やがて三峰の建物が見えてきますが手前で右上に入って、直接遥拝殿に出ました。奥宮遥拝殿からは妙法ヶ岳が見事です。観光客をしり目に表参道下降にかかります。あまりよい道ではないし、蒸し暑さも手伝ってうんざりする中、薬師堂跡、清浄の滝(二連のりっぱな滝)、ロープウェイの駅跡をみて、登龍橋を渡れば大輪です。大輪のバス停からバスで三峰口駅に戻りました。三峰口駅の有料駐車場に停めておいた車で帰途につきました。お風呂は途中の梵の湯にしました。
大血川渓流釣場から大陽寺、霧藻ヶ峰、妙法ヶ岳、三峰ルート
車を秩父鉄道三峰口駅有料駐車場に置き、タクシーで渓流釣場
下山は三峰神社遥拝殿から表参道で大輪へ。バス利用で三峰口駅に戻る
緑破線:予定ルート 赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
通過時刻:
熊谷 6:00
三峰口駅有料駐車場 7:40 タクシー(2920円)
大血川渓流観光釣場 8:06
大陽寺 8:56
地蔵峠 11:29
霧藻ヶ峰三角点 11:34
霧藻ヶ峰休憩舎 11:39 (昼食) 12:00
地蔵峠 12:11
妙法ヶ岳入り口の東屋 13:10
妙法ヶ岳 三峰神社奥宮 13:21
妙法ヶ岳入り口の東屋 13:35
遥拝殿 14:30
清浄の滝 15:41
大輪バス停 16:15 バス (320円)
三峰口駅有料駐車場
所要時間: 8時間
歩行距離:15.1km
お風呂:梵の湯 (820円)
秩父鉄道の終点駅「三峰口駅」
有料駐車場は左側にある。料金は530円 駅舎乗車券発券所で支払う
大血川渓流観光釣場の大陽寺参道入口
大きな石灯篭と石段で始まる
石祠、石仏、丁石などが点在する
大陽寺
仁王門をくぐって、本堂の前にて
境内には焔魔堂もあり、閻魔様が鎮座する
子宝石があり、女性の講があったことがうかがえる
霧藻ヶ峰 地蔵峠手前にて
霧の中の樹林
地蔵峠の小さなお地蔵様
右は三峰。左に数分で霧藻ヶ峰、秩父の宮レリーフ、休憩舎
秩父の宮レリーフ
霧藻ヶ峰休憩舎
妙法ヶ岳 三峰神社奥宮
遥拝殿から妙法ヶ岳の三峰神社奥宮を望む
最高点の小ピーク
清浄の滝
登龍橋
この橋を渡ると大輪
(熊五郎)