名郷から蕨山、鳥首峠
2018年6月25日 晴れときどき曇り 2名
投稿日 2018年07月02日
梅雨の中休みかと思ったら、晴れマークが連続。まだ6月なのに梅雨が明けそうな気配(すでに関東は明けましたが)。この時季、1000mそこそこの山に登るには、晴れてほしいが、あまり暑くもなってほしくない、そんな微妙なわがままを言いながら、熊谷のYさんと晴れてしまった暑い山を登ってきました。
蕨山(わらびやま)のある山域は、秩父からそう遠くない距離にありながら、武甲山をはじめとして、大持山、小持山、武川岳、滝ノ入頭、橋小屋ノ頭、蕨山と、1000mを越える山が連なっている山域で、入間川と荒川の分水域でもあります。
熊谷からの場合、飯能経由か秩父経由かは距離的に微妙なところですが、今回は走り慣れた秩父から侵入し、山伏峠(やまぶせとうげ)を越えて名郷(なごう)へ。名郷の駐車場に車を置いて、蕨山から鳥首峠(とりくびとうげ)を周回してみました。
名郷から蕨山 鳥首峠から名郷へ下山
緑破線:予定ルート 赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院の電子国土地図に情報追加)
通過時刻:
名郷の駐車場 8:59
林道最奥 9:18
尾根に乗る 10:08
蕨山(山頂標識あり) 11:18 (昼食)
蕨山最高点 11:54
橋小屋ノ頭 12:31
ヤシンタイノ頭 13:01
しょうじくぼの頭 13:07
滝ノ入頭 13:17
送電鉄塔 13:51
鳥首峠 13:54
白岩の廃村 14:30
武蔵白岩鉱山跡の登山口 14:48
妻坂峠への林道分岐点 15:16
名郷の駐車場 15:32
所要時間:6時間35分
総歩行距離: 11.9Km
車で国道140号を秩父に入ります。国道299号を飯能方面に向かい、正丸トンネルの手前の名栗方面への分岐に入ります。舗装のよい道を進み、右に埼玉県立名栗げんきプラザを見て山伏峠を越えて名護に入ります。
名郷のバス停と駐車場、トイレ
登山届ポストもある
蕨山へは左に少し歩いたところになる蕨入橋から入山
名郷は谷合ののんびりした集落ですが、バス停のある交差点は広々しており、有料ですが駐車場もあります。平日500円の駐車場を利用し、トイレを済ませていざ出発。強い日差しが今日一日の汗だく登山を予感させます。
林道の終点の小平地
軽トラならここまで来れそう
右奥に登山道が続いている
入間川にかかる蕨入橋を渡って砂利の林道を行くとやがて小広い駐車できそうな平地があって行き止まりです。ここで林道から山道に入り、アジサイの咲く沢筋を詰めて行きます。
林道から植林帯下の沢を詰めていくと尾根に乗る
尾根は自然林で美しく、ところどころ露岩があって面白い
やがて沢音は消え、ベンチがあって急坂になればひと頑張りで大きい岩の鎮座する尾根筋に出ます。道標には蕨山まで1.7Kmとあります。自然林の尾根筋は快適で、ところどころ露岩のある美しい道で楽しめます。右側は谷を挟んで白岩鉱山の白い姿が、左遠くには子の権現がある稜線、左下方には名郷の集落を見て歩きます。やがて急登を少し頑張ると名栗(なぐり)からの金比羅尾根との合流点に至ります。
蕨山
頭上は明るくベンチがある
北側に少し遠望がある
ここに蕨山の標識があるが、最高点は少し戻った樹林の中にある
名栗側に少し下って登り返せば蕨山の展望台です。ベンチと案内板があります。小広く頭上は空に抜けていますが、展望はあまり良くありません。北側が少し見えるだけです。昼食を済ませ、金比羅尾根との合流点に戻って少し有馬山側に進めば、蕨山の最高点(1044m)です。三角点はありません。
稜線から東京都の背稜を眺める
右端に酉谷山、大平山、天目山、仙元峠など
中央の大きな尾根は仙元尾根
稜線から大持山 奥に武甲山
稜線の左(南)側は伐採植林されており眺めがよい
鹿ネットが設置されている
ゆったりした稜線の道を少しずつ下って行くと林道の終点に降り立ちます。大ダルというようです。ここには目立たない東屋がひっそりと建っています。やがて今回のルートで最も急な橋小屋ノ頭手前の急登となります。橋小屋ノ頭は有馬峠方面と鳥首峠方面の分岐です。
滝入ノ頭
三等三角点 点名 酉頚 標高1070.86m
鳥首峠方面に向かうと、左側(南斜面)が伐採植林され開けています。鹿ネットが続いています。ここからは東京都の背稜の山々、酉谷山、大平山、天目山などが望めます。手前に仙元尾根が大きく横たわっています。ヤシンタイノ頭から滝ノ入頭に向かって歩いていると、野生猿の群れがけたたましい鳴き声とともに現れました。ヤシンタイノ頭と滝ノ入頭の間には、地図にはありませんがしょうじくぼの頭という小ピークがあります。ここには三十三尋の滝(さんじゅうさんひろのたき)を経て、白岩に下れるとの古い道標があります。廃道のようですが、機会があったら探ってみたいものです。
鳥首峠 石祠がある
左に下れば冠岩から浦山 直進は大持山から武甲山
右に下れば白岩の廃村から名郷
滝ノ入頭は今回のルートの唯一の三角点で、点名は鳥頚 三等三角点 標高1070.86mです。鳥頚はチョウケイと読むのでしょうか。トリクビでしょうか。ここまでくれば、大持山が目の前に迫ります。滝ノ入頭からは急な下りとなり、送電鉄塔の下を通過したらすぐに鳥首峠です。
白岩の廃村からの白岩
このうえに石灰岩の採掘現場がある
峠には一基の石祠があります。左へ下れば冠岩(かんむりいわ)の集落跡を経て浦山へ、真っすぐ登れば大持山から武甲山に至ります。我々は右下へ、白岩入に沿って白岩集落跡から名郷への道を下りました。
峠から植林帯の下の電光のような道を急下降。白岩の廃屋の横を通過して、武蔵白岩鉱山跡の索道に沿った道を下ると舗装の林道に降り立ちます。武蔵白岩鉱山は数年前に廃鉱になったばかりの様です。営業していた当時は白岩入に施設が並んでいたようです。今はその基礎のようなものが残されるのみです。
武蔵白岩鉱山跡
数年前まで鉱山の施設が建っていたようだ
今は基礎を残すのみ
舗装道路に降り立った我々は、キャンプ場や妻坂峠への分岐を見て、名郷の駐車場に戻り、汗だくの体を横瀬の武甲温泉でさっぱりし、帰途に着きました。
(熊五郎)
コメント(2)
- 晴れてしまったですねえ。暑かったでしょう? (agewisdom) 2018/7/2(月) 午前 9:25
- > agewisdomさん 真夏日、猛暑日、酷暑日、その次が必要になりそうな夏ですね。(熊五郎) 2018/7/2(月) 午前 10:57