大混雑の筑波山

2016年11月12陽 曇りのち晴れ 13名

投稿日 2016年11月16日

​地元のハイキングクラブで茨城県の日本百名山 筑波山(つくばさん)に登りました。

二つの一般主要ルートを登下行
筑波山神社から御幸ヶ原、男体山、女体山、つつじヶ丘

筑波山は百名山では最も低い標高877mの山ですが、一般道利用でもなかなか登りごたえのある山です。ちなみに低い方から二番目は開聞岳 922mです。この二つの山だけが百名山の中で1000m未満です。

筑波山神社から登る
ちょっと変わった仁王門と大きな鈴
境内を通過して左側にトイレと登山口がある

万葉集などにも歌われた山ですが、やはり農耕地にぽつんと鎮座する山は信仰の対象。昔から親しまれてきたようです。

「筑波嶺の峰より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となるぬる」

                                                                                  男女川の看板より

雨がやんだばかりの登山道を御幸ヶ原に向けて登る

関東周辺の山に登って眺めを楽しむとき、やはり最初に探すのが富士ですが、二番目がこの筑波山です。(私の場合) 遠く関東平野の東の端に独立してぽつんと浮かんでいるように見えますが、双耳峰なのですぐわかります。正に「西の富士、東の筑波」です。

筑波山神社と御幸ヶ原をむすぶケーブルカーの軌道

双耳の一方は男体山 871m。もう一方が女体山 877mです。それらに挟まれた鞍部が御幸ヶ原です。どちらも狭い山頂です。めずらしく、御幸ヶ原は広い平地となっており、展望台や土産物屋があります。男体山には大きな社があり、一方から社の前に出て、お賽銭を投げて手をパンパン。お守り等が売られている売店の前を通過して元に戻ります。社は東京の方向を向いているとのこと。狭いですが展望できるようになっています。一方の女体山はさらに狭く露岩の山頂で高度感があります。日本百名山の石柱があります。手前の社の横を通って山頂に立ちますが、今回は大雑。社の下から長蛇の列です。今回我々は山頂を間際で諦め、社の周りをぐるっと回ってつつじヶ丘方面に降りました。

御幸ヶ原
紅葉シーズンの土曜日とあって人が多い
女体山はこんなもんではなかった!

登山コースはいくつかありますが、最も使われるコースうち、御幸ヶ原コース(筑波神社から御幸ヶ原)を登高に、おたつ石コース(女体山からつつじヶ丘)を下降に使いました。

男体山山頂の社

このふたつのコースのどちらを登りに使い、下りに使うかは迷うところです。マイカーの場合は、駐車場に戻ってこなくてはならないので、ピストンか周回になります。つつじヶ丘には有料ですが大きな駐車場がありマイカーでの利用が多いようです。このため今回のような紅葉シーズンにはマイカー登山族で溢れ、つつじヶ丘コースは長蛇の列となるようです。

男体山からのスカイツリー(左端)と高層ビル群(中央、右端)

つつじヶ丘のおたつ石コースは上半分が細い露岩の道で、対面通行できません。交互通行となるため、登山者が多いと待ち行列が発生します。我々は朝早く筑波山神社から登り、正午ごろにはつつじヶ丘を目指して下山を開始しましたが、丁度下から登ってきた人たちとぶつかり、声を掛け合っての交互通行となりました。

ガマ石

列の中には小さな子供を抱えた夫婦や、軽装の人も見受けられました。この人たちは何時に女体山山頂にたどりつくのか。たとえたどりついても山頂はいっぱいで行けず、行けても危険で眺めを楽しむ余裕はないはず。暗くならないうちに下山できるよう祈りながら我々は下山を急ぎました。

全体的に紅葉は進んでいなかったが
たまにきれいな色に染まった木があった

登りの人たちよりは、下りの我々の方は流れがありました。登りの人たちの中には待たされて文句を言っている人も。我々も写真など撮ったり、途中の名前がついた岩や母の胎内くぐりなど、止まって見たり、遊んでいるどころではなく、そそくさと通過するのがやっとでした。

つつじヶ丘を下る

 中間地点くらいまでくるとやっと人がまばらとなりましたが、この人たちは上の渋滞を知らない人たち。上の様子を伝え、子連れや年配の人には状況を説明しながらの下山です。

つつじヶ丘の駐車場から
ちょっと顔をのぞかせる女体山
左にロープウェイ

超混雑の筑波山。こんなに混んだ山を経験したのは初めてでした。幸いこの山にはケーブルカーとロープウェイがありますから、下山時間を気にせずに登ってくるのでしょうが、無事下山できるよう祈りながら帰途につきました。

(熊五郎)

コメント(2)

  • 近くなので遠足とか行きました。私はロープウェイ組でして、登ったとは言えませんけど。 (agewisdom) 2016/11/15(火) 午後 1:45
  • どんな登り方にせよ筑波の神様は喜んでおられると思いますよ。そちらからでも建物がないところなら筑波山が見えると思います。(熊五郎) 2016/11/15(火) 午後 4:05

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