仙人ヶ岳 荒倉沢ルート

2015年4月26日 晴れ 2名

投稿日 2015年04月26日

​熊谷は選挙というのに、期日前投票を済ませて参加してくれたYさんとAさんの三人で道なきルートを辿りました。

4月も下旬になってやっと天候が安定し、暖かくなってきました。花粉症も終わって体は快調。10日前の仙人ヶ岳は新緑に早かったのですが、今回はやわらかい緑と化した仙人ヶ岳と山ツツジが楽しめました。

荒倉沢から仙人ヶ岳に登り、荒倉山から尾根を下降するルート
栃木県足利市小俣 小俣-名草線を猪子トンネルに向けて荒倉へ
荒倉沢にかかる橋(落合橋)のお堂のような建物前のスペースに駐車
一般道(山頂付近の稜線の一部)以外は全体的に道はない
荒倉沢は沢ルートなので、渡渉、へつり、滝の高巻き等、ある程度経験が必要
(国土地理院の電子地図をカシミール3Dでカットし情報追加)

通過時刻と(所要時間)
荒倉沢 落合橋(登山口) 7:54
奥の二俣 9:27 (1.33)
稜線(一般道との合流) 10:20 (0.57)
仙人ヶ岳山頂 10:34 (0.14) - (昼食) - 11:10
荒倉山 11:45 (0.35)
荒倉沢 落合橋 13:23 (1.38)

総所要時間 約5時間

歩行距離
荒倉 落合橋(標高183m)  - 一般道と合流(標高631m) 2.46km 標高差 448m
合流点(標高631m) - 荒倉山の次のピーク(標高570m) 1.46km
荒倉山の次のピーク(標高570m) - 荒倉 落合橋(標高183m)  1.83km 標高差 387m
総歩行距離 約5.8km

見かけた花
山ツツジ
ミツバツツジ
アオダモ
スミレ
山サクラ

栃木県足利市の小俣町から小俣名草線に入り、荒倉の荒倉沢にかかる落合橋横のお堂?の前のスペースに車を留めました。

そこから荒倉沢に沿って道が入っています。すぐに民家(釣り堀?)の庭を通過して、その奥に延びる山道に入ります。

この山道は国土地理院の地図に点線で描かれています。地図では稜線を越えて向こうの桐生側まで伸びていた道のようですが、今ではすっかり廃道となり、あてになりません。

道はすぐにあやしくなり消失します。

ところどころに道らしいものが散見されますが、道にこだわって危険な斜面を歩くよりは、沢床に降りて歩いたほうが安全です。

この沢は奥の二俣を過ぎたところにある15mくらいの滝以外に滝らしい滝はありませんので楽に歩けます。

沢床を左に右に何度も渡渉していくと、最初の二俣があります。ここには二体の石仏があります。道があったころがしのばれますが、石仏たちは寂しそうです。

右に入って見事にすっぱり割れた岩を見てさらに奥に進むと、奥の二俣があります。水流は、このとき1.5:2くらいでしたが、水流の少し多い右俣に入りました。左俣に入ると地図の破線通りとなりますが、我々は直接仙人ヶ岳に出たかったので右俣に入りました。

唯一の滝と言ってもいい15mくらいのトヨ状の滝があります。水線に沿って登れそうですがシャワークライムになるので、左の滝に沿って作られた踏み跡を使って巻きました。

やがて伏流となり、再び現れた流れもなくなって源頭となります。

落ち葉ですべる急斜面をあえぎあえぎ登ると、熊の分岐から来る一般道のある稜線に出ました。予定では仙人ヶ岳山頂に直接出たかったのですが、斜面が急でついつい右に寄りすぎて山頂から10分くらい熊の分岐側に出てしまいました。

仙人ヶ岳の山頂で昼食をとり、前仙人方面へ。

途中のピークで白葉峠方面に入って、荒倉山を越えた次のピークで今回下山に使う尾根に乗りました。このピークの南側斜面は大きな伐採地となっています。

伐採地を右に見て、尾根を下って行きます。古い赤テープが先人の残してくれた目印です。

急斜面はすぐ終わって、小ピークを越えると尾根は広く緩くなります。

山つつじの咲く尾根を辿るとワイヤーロープやウインチに改造された車などが放置されています。

最後に急な植林帯となって、ずるずる滑りながら下りて行くと、やがて畑が見え、イノシシ除けの策があって、民家の庭先に出ます。そこは登山口の落合橋です。

ずいぶん暖かくなり汗をかくようになりました。山は今新緑のやさしい緑で覆われています。まさに「山笑う」季節です。

余談ですが荒倉という名はどうしてついたのでしょうか?倉とは一般的に岩のことですので、荒々しい岩ということになります。そこで探してみたのですが。ありました。

荒倉沢上部に荒々しい岩が!(別の記事で)

荒倉沢にかかる橋(落合橋)の脇にある道に入る
民家(釣り堀?)の庭にあるツリーハウスの下を通過する

民家を通過するとはっきりした道が奥に入っている
左に荒倉沢が流れている

国土地理院の地図には破線で昔道があったことを示しているが、
現在はほとんど消失している
道らしきものが散見されるが、あまり道にこだわらず
沢床を歩いたほうが手っ取り早く安全
奥の二俣通過後にある15mほどの滝以外は滝らしい滝はない

最初の二俣にある石仏
昔、桐生側に抜けられる沢沿いの道があったようだが、
この石仏たちだけが往時を物語っている

奥の二俣
通過して振り返り撮影
右上が左俣
立っている足もとの流れは右俣
水量は1.5:2

右俣に入ってしばらく行くと15m位の直登がむずかしい滝がある
滝の左にある踏み跡を使って巻く
これは巻きながら滝の途中を写した
水線が写っていないが、きれいなトヨ状の滝
夏なら水線に沿ってシャワークライムも可能と思う
赤岩峠直前 新緑が美しい
峠には小さな石祠がある
この峠を左にとれば大ナゲシ 右にとれば赤岩岳

荒倉沢右俣の源頭部
ここから傾斜がきつくなる
仙人ヶ岳山頂に直接出る予定だったが
左側の斜面が急で右にそれ、
熊の分岐からくる一般道に出た

一般道に出た後、気分も楽に
赤雪山への道の分岐点
この先が仙人ヶ岳の山頂

仙人ヶ岳山頂で昼食を済ませて白葉峠方面の道に入った
いくつかのピークを越え、山火事帯を通過して荒倉山に到着
仙人ヶ岳(右端)方面を望む
やわらかい新緑が美しい

荒倉山の次のピークで下山に使う尾根に乗る
尾根は明るく歩きやすい。ただし道はない
伐採地を右に見て、一部急傾斜を下り、小ピークを越えると
なだらかな尾根となる
この尾根には山ツツジが多い

尾根上にワイヤーロープや滑車のついた金枠
写真のウインチに改造された車が放置されていた
木材の搬出に使われたのだろうか

荒倉に降り立った
最後は急な植林帯
道のない尾根の最後はだいたいこうだ
民家の庭先を失礼して、荒倉沢を渡り車に戻った
このお堂?の後ろの谷から入山し
左に少し見える尾根から降りてきた

(熊五郎)

コメント(2)

  • 初めましてのコメントです。しばらく前ですが岩切から入って同じ下山ルートをとりました。ただし下山途中で尾根の鞍部あたりで重機で造られた道を使い林道に出て岩切に戻りました。仙人ケ岳は我が家から近いので秋から春にかけて、ちょいちょい登ります。古道を辿るのはいいですね [ サクラマス ] 2015/4/26(日) 午後 10:25
  • > サクラマスさん コメントありがとうございます。途中重機で作られた道というと、上部の伐採地に作られた道でしょうか。その道で鳴石あたりに降りて岩切に戻られたんですね。サクラマスさんとは趣味が似ているようです。(熊五郎) 2015/4/27(月) 午前 5:55

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