スマホ・ロケーターを持って山へ

投稿日 2015年06月15日

山で大活躍 スマホ・ロケーター
fjl22
携帯電話と外出Wi-Fiしないので無契約で使える、
GPS付き、携帯パソコン
青い線は実際に歩いたルート(トラックログ)

スマホが普及して便利な時代になりました。

私は携帯電話は今でもガラ系を使っています。理由は料金が安いこと。あまりかけないので月1500円くらいで使っています。

スマホは7000円から10000円/月かかるので、携帯をスマホに換えるつもりは今のところありません。

しかし、あのスマホ。小型で持ち運びに便利なパソコンとも言えます。しかもWi-Fi、GPSやカメラを装備しています。

携帯電話としては使うつもりはないが、スマホ端末は使いたいというのが正直なところ。

電話会社やWi-Fiの業者と契約しないで所有するだけだと経費はかかりません。

しかも、最近数年前の古い?モデルのスマホは、オークションなどで5000円から25000円くらいでいくらでも出品されています。中古でも全然問題ありません。もちろん白ロムですので、携帯電話として使いたければロムを別途購入して電話会社と契約する必要がありますが、携帯電話としては使わず、単にパソコン代わりとして使うならロムは不要です。

Wi-Fiが搭載されているので、Wi-Fi業者と契約しなければ外Wi-Fiできませんが、家の無線LANで使うのには十分です。

FacebookやLINE、インターネット等は自由に使えます。

山での活用では、GPSを使います。もちろん携帯電話、インターネットは使えませんので、リアルタイムな情報収集はできませんが、山を歩くのに必要な情報を家でダウンロードしておけば問題ありません。

昭文社の「山と高原の地図」をGoogle Playで購入し、インストールして使えば、そのまま地図の登山ルート上に、現在位置が表示されます。

タブレット nexus7での話を以前投稿しました。-> GPS利用登山の試み

「山と高原の地図」では地図が荒いとか、販売されていない山域に出かける場合は、無料ソフト Yamanaviが使えます。(Yamanaviの作者には感謝です!)

カシミール3Dで、国土地理院の地図を必要な部分のみ切り取ってスマホに入れておき、現地でYmanaviを開き、GPSが有効であれば、現在位置がわかります。もちろん通過ルートを記録(トラックログ機能)することもできます。

カシミール3Dで必要な山域を表示
予定(想定)ルートを登山道の作成などの機能で描いておく(赤の点線)
カットする範囲を選択範囲で決める(赤の編みかけの範囲)
ツールのマップカッターを起動して、選択範囲をファイルに書き出す
ファイルをスマホのYamanaviのフォルダに転送する
Yamanaviを起動して地図を選択し、表示する
マップカッターはプラグインだが、ダウンロードできる
(これは国土地理院の地図を使う場合です)

私の場合は、

①行く山域の情報、登るルートをなるべく詳細にネットで調べる

②カシミール3Dで登山する山域を表示し、登るルートをなるべく実際のルートに沿って赤線などで描いておく。

③必要な領域をマップカッター(カシミール3Dのプラグインのひとつ)でカットしファイルにしておく。

④ファイルをスマホのYamanaviのフォルダに入れておく。

この状態で持ち歩きます。

⑤現地でYamanaviを起動し、地図選択を行って、表示させる。

GPSが有効になっていて、現在地がその地図の範囲内であれば現在地が+マークで表示されます。

②で入れた赤い点線(写真参照)に沿って歩いていることを確認しながら進みます。

(赤い点線はあくまでも想定ルートですから、実際にそのとおり歩けるとは限りません。)

もしはっきりしたルートが分からない場合は、おおよそのルートを描いておき、参考にしながら歩きます。

トラックログ機能で、移動した跡を好みの色のラインで残すこともできます。

注意したいのは、

Yamanaviはロケーターではあるが、ナビゲーターではないということです。

つまりはっきりしているのは現在地だけです。そこからどっちに進めば目的地に近付くかは、その人の判断に任されています。カーナビのように、ここを右に曲がりなさいなどとは言ってくれません。

したがって、②で描いておいた予想ルートが正確に描がかれていればそれに越したことはありませんが、登山道は七変化、無くなることさえありますし、細かい地図上に正確に描けるものでもありません。昭文社の地図でも間違っているか、古いままになっていることがあります。

ようは、現在地がわかったら、次にどのように行動すべきか、常に自分で判断できる情報、経験、判断が必要ということになります。

また、単に現在地を示しているということは、動いてみないとどちらに進んでいるかは分からないということです。(Yamanaviにはコンパス機能もついているので助かりますが)つまり、現在地から目標地に近付くために選んだ方向が正しいかどうかは、数十メートルくらい動いてみて、現在地がどのように移動するか表示させないと分かりません。

したがって予想ルートから外れて、はじめて気づき、正しい場所まで戻るということになります。GPSが無い場合でも同じことは起こるのですが、GPSがあれば正確に位置が分かっているという点が違います。

とはいえ、現在地が分かるというのは、これほどありがたいことはありません。一般的に深い樹林などで道がはっきりしない場合、すぐに現在地がわからなくなります。GPSが無ければ、おおよその見当で歩くしかありません。廃道すれすれのようなルートや、道のないルート、藪こぎなどではこれまでカンに頼るしかなかったのですが、GPSがあれば安心です。

使ってみた感じでは

○100%ではないが深い樹林や沢床でも測位できるので、あまり困らない。
○精度は数十メートルくらいと思います。十分使えます。数分歩いたら間違いに気づきます。
○測位間隔は最小間隔は10秒です。細かいトラックログができます。。

 最後に、

○ハードコピーの地図を併用することをお勧めします。万一落としたり、壊れたり、バッテリが無くなったりして地図無しの状態になるのは避けるべきです。
○バッテリは私のfjl22の場合、1日つけっぱなしでも、十分使えます。画面を暗くしたり、なるべくスタンバイにする、通信やwi-fiやBluetoothなど野外で使わない機能をオフ(機内モードかな)にしてなるべく電池寿命を延ばします。電池USB充電器を持っていけば、数日の縦走でも使えるかもしれません。

○無くしたり、置き忘れたりしたときのために、ロック機能を使いたいものです。
○山の斜面で落とすと数十、数百メートル滑って落ちていくでしょう。落下対策を!
○頻繁に取り出して見るので、取り出しやすい工夫を。

(熊五郎)

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コメント(2)

  • 私は簡単スマホというのを使っています。ガラ携でインターネットにつないでいたときより2000円ぐらい安くなるのでそれをUNICEFに寄付しています。アプリとかは使いません。 2015/6/15(月) 午後 4:37
  • > agewisdomさん ネットをかなり使われるんですね。(熊五郎) 2015/6/16(火) 午前 11:16

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