ツルリンドウ
投稿日 2021年08月09日
新潟県南魚沼郡 茂倉新道の標高約1000m地点にて
ツルリンドウ
先日登った谷川岳の茂倉新道で、久しぶりに「ツルリンドウ」に出会えました。茂倉新道は標高約630mほどの登山口から登り始め、茂倉岳、標高1978mに至ります。登った日は平地で38度の極暑。1000mから1500m級の尾根道は無風だったことも手伝って、30度を超え、刺すような日差し。結局1590mほどのところまで登ってめまいがしたので下山しました。
そんな登山でしたが標高1000mくらいのところだったでしょうか。可憐なツルリンドウが咲いていました。登山道脇に上からぶら下がる様に咲いていました。私がツルリンドウに出会ったのは、北アルプスの蝶ヶ岳の登山道でした。それまで、リンドウと言えば、フデリンドウ、ハルリンドウ、ミヤマリンドウなどを見たことがありますが、いずれも上を向いて咲くリンドウです。対して、ツルリンドウは細い茎を近くの背の高い草の茎などに絡ませて延びるリンドウで、花はやや下向きに咲くことが多いようです。
蝶ヶ岳の登山道で、後から登ってきた花好きの男性が発見し、私に見るように勧めてくれたのが、はじめて見たツルリンドウでした。その男性に教えてもらわなければ気づかずに通り過ぎていたでしょう。
登山道脇の木陰にひっそりと下を向いて咲くツルリンドウ。花のさわやかなうす紫と、葉の濃い緑のコントラストが、さわやかさを感じさせ、登山者を元気づけてくれます。
(雅熊)