新緑のカーテン
投稿日 2021年04月13日
埼玉県秩父郡小鹿野町般若の法性寺へのハイキング道から
新緑の向こうに武甲山
今年は桜が早めに咲きました。桜は早く咲き始めたときは、長持ちするような気がするのは私だけでしょうか。枝垂桜、ソメイヨシノ、八重桜、山桜と季節は進みます。春と言えばそれら桜の華やかさに目を奪われがちですが、新緑もそれに勝るとも劣らぬ魅力があります。「山笑う」という表現がありますが、この四月上旬は正にその時季。山は柔らかな緑で覆われて、どの山も笑っているようです。いい表現ですね。
この時季の雑木の山はまだ林床まで陽が届き、明るい山歩きが楽しめます。そして立ち並ぶ雑木はまだ芽を出したばかりで、レースのカーテンの様。クヌギやミズナラなどでしょうか。ほとんどの木はすっくと立っていて、横に広がらず、行儀よく並んでいます。緑色でうっすらと染められたレースのカーテンの向こうに、紫色の山々が透けて見えます。
この日は埼玉県秩父郡小鹿野町の般若にある法性寺を目指して標高3、400mほどの自然林の径を辿ってみました。暖かい春の日差しが降り注ぎ、緑色のカーテンの向こうには秩父の名峰「武甲山」が見えていました。
(雅熊)