キランソウ

 投稿日 2019年4月30日

キランソウ(地獄の釜の蓋ともいう)
群馬県富岡市の宮崎公園にて 2019年4月20日撮影

先日、群馬県富岡市の神成山九連峰に登った。その後10日連休というGW突入で世間は騒がしいので山には行っていない。雨も代わる代わる来るようになったこともある。神成山九連峰が平成最後の山になりそうである。

その神成山九連峰という連山の東の端に宮崎公園という小さな公園がある。近くにある戦国時代の城の宮崎城址があるのでその関連だろう。傾斜地に桜やツツジ、藤棚が作られていて、とても美しい公園だ。公園というより昔の武家屋敷の庭園のような趣もある。

宮崎公園の駐車場に車を置いて宮崎城址から山道に入った。山内は野鳥がさえずる緑の楽園であった。時折展望ポイントから稲含山や御荷鉾山、オドケ山、下仁田の山々が見える。眼下には鏑川に沿って農村が展開し、そこにローカル線が走っていて、ときどきガタンゴトンと聞こえてくる。なんとものどかだ。まだ幼い緑の中にところどころ咲くミツバツツジとヤマツツジがアクセントになっている。

西の端まで歩いて下山し、上信電鉄(高崎から下仁田を結ぶローカル線)の南蛇井(なんじゃい)から神農原駅まで一駅乗って宮崎公園に戻った。駐車場は最上部にあるので公園を下から登ることになる。傾斜地には春の草花がいろいろ咲いていた。

地を這うように濃いムラサキの花をつけているのはキランソウ。地面に蓋をするようだからジゴクノカマノフタなんて名前もあるようだ。とにかくこの背の低さは尋常ではない。のんびりしていると周りから勢いよく背の高い草が伸び始めてあっという間に草の下になるのではないかと心配する。この暖かい南斜面ではもう小アブも飛んでいるだろう。彼らには彼らのやり方があるようだ。

(熊五郎)

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コメント(2)

  • 平成にいくつ山に登られたでしょう。お元気であるけること、自然を楽しめるこど幸せですね。 2019/4/30(火) 午前 11:50
  • > agewisdomさん 数百程度です。あと何年登れるかと思うとちょっと焦ります。(熊五郎) 2019/4/30(火) 午後 3:48

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