緑のシャワー
投稿日 2016年05月12日
群馬、埼玉の県境 赤岩付近 ブナの新緑
背後のピークは雁掛の頭
ゴールデンウィークに山に登る人は多い。人間さまの都合ではまとまった休みがとれるからだが、ちょうどそのころ1000メートル級の山は新緑がちょうどよい。1500m付近では、まだヤシオツツジがかわいいピンクの花をつけている頃だ。
関東では両神山などがうってつけで、この山はゴールデンウィークは混みあう。
この季節の山。よく言われるが「山笑う」は、微妙な濃さや艶のちがう緑が山を覆い楽しげに見えることを表現している。ただし、「山笑う」はおそらく、新緑の山を少し離れて見たときの感じだろう。山全体か、山の斜面を近くから見ている。そんな感じがする。
じゃぁ、山の中にいたらどうだろうか。私は、「緑のシャワー」と言いたい。緑なら夏のほうが濃いのでは? ところが夏になると葉が広がりすぎて陽があまり差し込まず、シャワーという感じではなくなるのだ。適度に陽光が緑の間から降り注ぐ。そう、太陽の光が新緑で緑に染まって降り注ぐのだ。色がないはずの光が緑色に染まっているように感じる。
先日、両神山に近い群馬と埼玉の国境の山に出かけた。緑のシャワーを浴びて、また寿命がのびたような気がするが... なんと贅沢なことだろう。
(熊五郎)
コメント(2)
- 本当にこれこそ、贅沢ですね。 (agewisdom) 2016/5/12(木) 午後 4:58
- > agewisdomさん これに限りませんが、季節を味わえるのは贅沢かもしれませんね。(熊五郎)2016/5/12(木) 午後 11:25