秩父札所橋立堂から武甲山、高ワラビ尾根下降
2024年10月14日 晴れ 2名
投稿日 2024年10月16日
埼玉県秩父市 秩父札所二十八番橋立堂から長者屋敷ノ頭経由、武甲山
小持山から高ワラビ尾根で下山
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
橋立堂近くの有料駐車場 07:14
橋立堂 07:23
橋立神社 07:53
橋立林道終点08:19
登山口 08:36
尾根上に乗る 09:21
長者屋敷ノ頭 09:37
武甲山山頂 11:02
シラジクボ 11:47
小持山 12:33 (昼食)
オハナドッケ 13:44
城山 16:05
車道に降り立つ 16:42
橋立堂近くの有料駐車場 16:56
総歩行距離 13.7km
所要時間 10.0時間
暑かった夏が終わり、ようやく秋晴れがやってきました。気温は20度台。近場の低山でも登れる季節になりました。今回は秩父の武甲山に出かけました。標高1304mの山ですが、昔はもう少し高かったと聞きます。北側半分が石灰岩でできているため、削られて山頂部が若干低くなりましたが、南半分は石灰岩ではないため、残されたわけです。形は変わりましたが、なんとか秩父の名峰としての威厳をとどめています。
山頂直下に御嶽神社が鎮座する武甲山に登るには生川(うぶがわ)からの表参道と、浦山口の橋立参道があります。表参道からは何度か登っているので、橋立参道から登りたいと思っていたのですが、橋立林道が通行止めになっていたので入山を控えていました。いまでも車は入れないものの、徒歩は可能になっているようなので、今回橋立参道で登ってみることにしました。
武甲山の山頂からは隣の小持山まで歩き、小持山から派生する高ワラビ尾根で橋立堂に戻ることにしました。高ワラビ尾根の上部はオハナドッケから武士平へ下るための一般道がありましたが、現在はあまり利用されない(登山地図で破線になっている)ようで、実際やや荒れています。オハナドッケから橋立までは長い単調な尾根の下降になりますが、ここには一般道はなく、踏み跡程度のバリエーションルートです。
起点は秩父札所二十八番の橋立堂です。手前に有料駐車場(普通車500円)があるので利用しました。橋立堂に参拝して、茶屋の奥へ進みます。すぐに鳥居があって車両通行止めのゲートがあります。砂利の林道(橋立林道)を1時間ほど歩くと林道終点です。枝沢にかかるしっかりした木橋を渡って本流の方へ進むと、橋立ノ滝があります。あまり高くない滝ですが水量が多く勇壮です。ハシゴ状の木橋を渡るとほどなく登山口です。ここは伊勢岩沢の合流点で、前方に古い道が続いていますが、今は廃道のようです。
登山口からは急登になります。道は電光に付いているので登りやすく、しばしの我慢で尾根筋に出ます。尾根筋は傾斜が緩みますが、山頂まではまだ500mの標高差があります。道はやがて北面をへつるようになり、白い石灰岩がごろごろころがる斜面を徐々に高度をあげてゆきます。小持山からの道と合流すれば、山頂は10分ほどです。
山頂直下には御嶽神社が鎮座しており、少し広場になっていて登山者は思い思いにくつろいでいます。トイレもあります。神社の社の裏に回ると山頂です。眼下に秩父の街並みが広がっています。
合流点に戻って小持山へと向かいます。200m下って200m登り返します。武甲山が次第に遠ざかります。小持山の山頂で昼食をいただき、山頂手前の倒れた武士平を示す道標のところから高ワラビ尾根に入ります。一般者は入らないようにロープがかけてあります。すぐに急斜面になります。ここはすべらないよう要注意です。オハナドッケまでは少々荒れています。途中に展望のよいノゾキ岩があります。
オハナドッケで武士平への道(タワ尾根)を分けますが、今回は真っすぐ進みます。ここから橋立までは多少アップダウンはありますが概ね単調な下りです。すぐに大岩の上に出て、真っすぐ下れません(以前登ったときは直登してますが、下りは危なそう)ので、右の急斜面をへつります。滑ると危ない斜面です。ここから下は危ない個所はありません。伊勢岩沢ノ頭で尾根が直角に右にまがります。一か所武甲山が見える場所があります。
高ワラビ尾根を淡々と下り、城山(三等三角点「久那」)を通過して、なおも下ると、ザレの斜面を過ぎて最後の急斜面。やがて車道が見えてきます。階段があるので簡単に車道に降り立つことができます。駐車場まで10分ほどです。
橋立堂に近い有料駐車場
普通車 500円
秩父札所二十八番 橋立堂
奥のお堂の背後の岩壁は石灰岩
御嶽神社の鳥居と通行止めのゲート
ここを奥へ進む
橋立ノ滝
あまり高くない滝だが水量は多い
長者屋敷ノ頭から山頂へ向けて登って行くと一か所開ける場所がある
手前の尾根は下山に利用する高ワラビ尾根
遠くの尾根は埼玉県と東京都の県境稜線
武甲山山頂直下に鎮座する御嶽神社
この社の裏側が山頂
武甲山山頂(標高1304m)からの眺め
秩父市街と横瀬町
小持山手前の高ワラビ尾根派生点
武士平への古い道標がありロープが張ってある
ノゾキ岩からの眺め
大平山や矢岳などが見えている
オハナドッケを過ぎてすぐの露岩下部
通過後に撮影
ここを登った時は直登したが下降時は上から右側の斜面をへつって露岩の基部に出た
高ワラビ尾根途中のビューポイントから武甲山
(雅熊)