浦山ダムから大久保谷、赤岩東尾根、天目山林道後半、大平山

2024年11月04日 快晴 単独

投稿日 2024年11月06日

埼玉県秩父市 浦山ダムから大久保谷、赤岩東尾根、天目山林道後半
下降は大平山から独標、栗山、栗山集落
大ダルミは大クビレの間違い
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
浦山ダムP 07:32
さくら湖左岸林道終点 08:58
営林署小屋 09:32
赤岩東尾根取り付き点 10:17
天目山林道後半終点 11:51
大ダルミ 13:29
大平山 13:53
独標 14:43
林道接点 15:19
露岩の通過 15:39
栗山 16:03
栗山集落下 16:49
県道(栗山BS) 17;01
浦山ダムP 18:13

総歩行距離 24.7km
所要時間 11.0時間

赤岩東尾根(仮称)は一般ルートではありません。
大平山から栗山集落への尾根筋は一般ルートではありません。案内、目印はありません。迷い注意。

ようやく小春日和を感じるようになりました。待ちに待った文化晴れですね。今回は残している天目山林道後半歩く山旅です。天目山林道の前半は「浦山川俣から大平山、天目山林道で戻る」をご覧ください。

天目山林道(てんもくさんりんどう)は埼玉県秩父市浦山の細久保集落から細久保谷と大久保谷に延びる長大な古い林道です。この林道、よく整備されていますが、埼玉県と東京都のと県境にありながら東京都に抜けることはなく、行き止まりになっています。大きく分けて大クビレ(大平山と七跳山との鞍部)までの細久保谷を走る前半と、大クビレを越えて大久保谷源頭部を走る後半に分けられます。あまりに長大なので一日で歩けず、前回大クビレから浦山の川俣までの前半を歩きましたので、今回は大クビレ - 終点間の後半を歩きました。

浦山ダムの駐車場をお借りし、浦山ダムを渡ってさくら湖の左岸林道を歩きます。右岸は県道が走っていますが、それに比べて左岸は荒れ放題。雨で流出した土砂や岩が転がってます。それでも人が歩くには支障ありません。浦山ダムから約5km 1.5時間歩き、ネーチャーランド跡を下に見て荻ノ久保トンネルを抜けたら林道終点です。終点からは砂利道となり、すぐに雨風ならしのげそうな掘っ立て小屋があり、道は奥へと続きます。

意外なほどよく踏まれており、歩きやすい杣道です。要所要所木橋がかけてあり、危険なところはありません。左下に古い軽トラのある営林署小屋を見てなおも進むと、放置機械があり、尾根の出っ張りに二つ目の小屋があります。こちらの小屋は荒廃しています。さらに進むと沢筋の暗い所に完全に崩壊した小屋の跡があります。ここを過ぎると道はやや心細くなりますが、さらに奥へと続いています。

目的の赤岩東尾根(仮称)に取り付きます。最初急斜面ですが、傾斜が緩み前方が明るく開けます。右(北)斜面は杉の植林帯ですが、左(南)斜面は伐採地で明るく開けています。下山に使う大平山から栗山へと延びる尾根や、遠くに武甲山、小持山、大持山などが見えています。ススキの混じる斜面を登って天目山林道の終点を拾います。そのままもうひと頑張りで赤岩ノ頭ですが、今回は天目山林道の後半部(大クビレまで)を歩きます。

天目山林道の後半部は砂利道です。よく管理されており、修復もすぐ行われるようで歩きやすい道です。大クビレのほうが高いためやや登り気味の道です。すぐ上に都県境の稜線が見えています。天目山林道の後半部は大久保谷の源頭部を始終見下ろしながら歩きます。紅葉は始まったばかりですが、ところどころ黄色や紅に染まってきれいでした。

大クビレは何度か訪れた場所。ススキが風に揺れていました。下山は大平山(今回の最高点)から独標(1315m)を経て、栗山(814m)、栗山集落へととりました。途中大久保谷の営林署小屋へ降りられる林道に接近しますがそのまま栗山へ下ります。途中露岩があり、石祠が祭られています。この露岩の通過は要注意です。常に尾根上を外しません。

栗山集落への下降は送電鉄塔の下を通過し、鉄塔巡視路の黄色の案内杭を目印に下りますが、栗山集落の上が分かりにくいので要注意です。左方向にも道があるようですが、今回は右寄りにとり、廃屋の間を通過する道を選びました。舗装道に降り立ったら左に進み、県道に出ます。県道に出たところは栗山BSです。最終バスは16時台なので間に合いません。浦山ダムの愛車まで約4km、 とっぷり暮れた暗い県道を歩きました。

大久保谷の杣道はよく整備されており、よく踏まれています。ネーチャーランド跡を過ぎて少し入ると掘っ立て小屋があり、雨風はしのげそうです。奥へ進むと途中営林署小屋(現在も使われている様子)と、荒廃した小屋があります。杣道は赤岩東尾根(仮称)取り付き点よりさらに奥へと続いています。(以前大久保谷を遡行したときに、帰路として使ったことがありますが、現在どこまで使えるか不明です。) 赤岩東尾根は最初急斜面です。傾斜が落ち着いて少し登ると左(南)側が開けます。伐採跡です。もうすぐ赤岩ノ頭という手前で天目山林道の終点に出ます。天目山林道終点から大クビレまでは砂利林道ですが、歩くのに問題はありません。終点の標高は約1300mですが、大クビレは約1540mなので、やや登りとなります。終点から大クビレ間の距離は約4.5km。大平山から栗山まではあてになる目印はありません。大平山山頂付近は広く、独標の下あたりは分岐が複雑なので要注意です。栗山の手前の痩尾根に露岩があり、通過に要注意です。栗山集落の上は送電鉄塔の巡視路案内杭を拾って下りますが、不明瞭なため要注意です。今回は側溝状の沢筋の右側寄りに下り、集落の中を通過して車道に降り立ちました。動物は、鹿と猿が濃い山域です。鹿はいたるところで鳴いており、猿は群れと遭遇します。この山域は真夏は不適で、春か秋が適期ですが、距離が長いため日の短い頃は要注意です。今回は最後の県道歩きは真っ暗になりました。

裏山ダムから上流部を眺める
左のピークはP796
最奥のピークは蕎麦粒山

大久保谷の杣道
意外とよく踏まれており、整備されている
このような木橋を何度か渡る

大久保谷杣道の途中にある営林署小屋
今でも使用されているようだ

さらに奥の尾根の出っ張りにある小屋
こちらの小屋は荒廃している

赤岩東尾根(仮称)の途中から眺める(左から)武甲山、小持山、大持山
手前の尾根は下山に利用する大平山からの尾根

天目山林道の終点
稜線は埼玉県と東京都のと県境 七跳山付近

天目山林道から眺める赤岩東尾根(仮称)の上部
赤岩東尾根は南面が伐採されており明るい
背後は武甲山、高ワラビ尾根

ススキの天目山林道から大平山(左)
鞍部は大クビレ、右は七跳山

天目山林道にある作業小屋(荒廃)

大平山山頂
三頭三角点「大平」標高1603.01m

栗山
813.9m

(雅熊)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA