秩父 篠戸尾根で篠戸山、昌福寺尾根下降

2024年11月13日 快晴 単独

投稿日 2024年11月15日

埼玉県秩父市 矢岳山系 篠戸尾根(仮称)で篠戸山、昌福寺尾根(仮称)下降
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
秩父鉄道武州日野駅の有料駐車場 08:27
安谷橋 08:37
昌福寺 08:50
篠戸尾根取り付き点 09:02
送電鉄塔72号 09:58
篠戸山 12:01 (昼食)
送電鉄塔69号 12:47
クタシノクビレ 12:54
壊れた小さな社(昌福寺尾根下降点 13:09
送電鉄塔71号上 13:11
昌福寺 14:19
秩父鉄道武州日野駅の有料駐車場 14:46

総歩行距離 9.4km
所要時間 6.0時間

篠戸尾根は埼玉県秩父市 矢岳近くの篠戸山横から北側に派生する尾根の仮称です。
昌福寺尾根は大反山の西側に派生する尾根の仮称です。
いずれの尾根も登下降に問題はありませんが、篠戸尾根は露岩で一部痩せている部分があります。
全体的に赤やピンク・テープ等の目印は期待できません。
送電鉄塔近く以外は踏み跡は無いか薄く、明瞭ではありません。

送電鉄塔70号付近から眺める篠戸尾根(手前)
奥のピークは熊倉山

東京都の奥部と、埼玉県の秩父が接すると県境から、秩父側に派生する長大な尾根の途中に「矢岳」という山があります。尾根はその矢岳から徐々に標高を落として「篠戸山」。鞍部の「クタシノクビレ」、「大反山」、そして最後に「若神子山」で終わります。尾根の東側が「浦山川水系」。西側が「安谷川(あんやがわ)水系」です。その安谷川水系側には多くの枝尾根があり、今回登りに使った篠戸尾根(仮称)と、下降に使った昌福寺尾根(仮称)はそのひとつです。

篠戸尾根は昌福寺近くの林道付近を末端とし、篠戸山近くまで延びています。昌福寺尾根は、昌福寺から大反山に延びています。いずれも登下降いずれで使っても問題になるようなところはありません。ただし、一般ルートではないので、目印等は期待できません。また篠戸尾根の中間部にある送電鉄塔付近以外は踏み跡はほぼありません。

篠戸尾根には昌福寺から明ヶ指(みょうがさす)のたまご水へ至る暗い林道を少し歩き、途中から取り付きます。中間部の新秩父線72号送電鉄塔までは問題ありません。鉄塔を過ぎると尾根が痩せてきて露岩が現れます。右下から沢音が聞こえ、水流が見えます。尾根の上部三分の一は傾斜のきつい登りです。下降に使う場合は、この長い急斜面に要注意です。最上部は篠戸山のやや北側に出ます。そこから篠戸山までは5分程度です。

今回は矢岳には行かず、一般道(といっても入山者が少ないので荒れており、明瞭ではありません)をクタシノクビレ(大反山手前の鞍部)へ下降しました。クタシノクビレから植林帯を少し歩くと、明るく開けた場所に出ます。送電鉄塔があるためか伐採されています。登って来た篠戸尾根や、熊倉山、宗屋敷尾根がよく見えています。

伐採地が終わって再び植林帯に入り、道が右へと屈曲するところにつぶれた社がありますが、そこから派生するのが昌福寺尾根です。一般登山者が入り込まないようにロープがかけられています。ロープの脇からその尾根に入ります。斜度は問題ありません。下方に送電鉄塔71号が見えてきますが、尾根筋を忠実に下ります。この尾根には露岩がほとんどなく、通して平凡です。最後に昌福寺のお堂の屋根が見え、イノシシネットをくぐれば昌福寺の境内です。境内にはトイレがあります。

今回の山行は秩父のバリエーションルートとして、篠戸尾根と昌福寺尾根を歩いてみるのが目的でした。両尾根ともによいエスケープルートとして使えます。もうひとつの目的として、それらの尾根にかかる超高圧送電線の「新秩父線」の送電鉄塔の巡視路がどのように付けれれているかの概要を知ることもありました。篠戸尾根の中間部にある鉄塔は新秩父線72号鉄塔です。また、事上沢(篠戸尾根と昌福寺尾根の間の沢)をまたいで、東側に71号と70号があり。クタシノクビレの上にあるのが69号鉄塔です。とくに72号と71号間の巡視路がどのようについているかに興味がありました。今回でその入り口が確認できました。この件は別途投稿したいと思います。

安谷川にかかる国道40号の案谷橋から旧安谷橋と秩父鉄道の橋梁(武州中川駅と武州日野駅間)
背後は熊倉山

昌福寺からたまご水へ行く林道
この辺りから篠戸尾根に取り付いた

送電鉄塔72号から眺める熊倉山
手前の尾根は宗屋敷尾根

送電鉄塔を過ぎると尾根が痩せてくる
露岩の上を通過するが問題はない

矢岳からの尾根筋に出た
右奥のピークが矢岳
篠戸山にはここから5分ほど

篠戸山
通過すると気が付かないようなピーク

送電鉄塔69号から眺める武甲山、小持山、大持山

送電鉄塔70号付近から眺める熊倉山
手前の尾根が篠戸尾根

昌福寺尾根に入るとすぐに送電鉄塔71号への案内杭がある
70号は手前(通過済)になる

昌福寺尾根の末端は昌福寺の境内
イノシシネットをくぐって境内に入る(くぐった後に撮影)

(雅熊)

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