やまゆり学園から反時計廻りで大小山、大坊山
2024年12月11日 晴れ 2名
投稿日 2024年12月14日
栃木県足利市 やまゆり学園から大小山、妙義山、越床峠、つつじ山、大坊山と反時計廻りに辿る
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
やまゆり学園 08:16
大小山 09:24
妙義山 09:45
毛野山10:31
越床山 11:26
越床峠 11:43
つつじ山 12:37 (昼食)
大坊山 12:54
大山祇神社13:22
やまゆり学園13:52
総歩行距離 7.1km
所要時間 5.0時間
チャートという硬い岩の露岩がいたるところにあり、乾燥してザレている個所もあるのでスリップに注意
大小山から大坊山間には、7つくらいのピークがあり、それぞれにアップダウンがあるので、距離にしてはハードに感じる
国土地理院の地図では大小山となっているピークは妙義山(二等三角点)。大小山は「大小」看板の上のピーク
栃木県足利市の近くてよい山、大小山。足利市民の憩いの場所であり、名が及んで遠くからも登りに来る方もある山です。関東平野北部に位置する大小山の山域は付加体で構成されており、チャートという硬い岩がいたるところに頭を出す岩山でもあります。小さく、こじんまりとまとまった山域はそのほとんどが落葉広葉樹が占めており、下生えは常緑の広葉低木。その中に点々と松が点在して緑のアクセントを添えています。植林帯はほとんどありません。
標高は300mを少し超えるくらいですが、晩秋から冬には落葉した露岩の尾根筋は、遠く秩父の山々や富士、副都心、スカイツリーなどが見渡せる展望台となります。ルートは短長いくつかとれますが、今回は大小山から大坊山までを馬蹄形に歩く最長ルートを歩いてみました。ルート上にはピークがいくつかあり、そのためアップダウンが多く、距離の割にはハードに感じます。短く楽しむには東側の阿夫利神社前の駐車場から大小山のみに登るルートや、鷹ノ巣尾根を利用、または越床峠(こっしょうとうげ)から特別支援学校への道を降りるルートが使えます。
車をやまゆり学園の駐車場に置きました。駐車場は二段になっていますが、上は職員の駐車場ですので、下段に停めさせていただきました。やまゆり学園の前に登山口があり、すぐに登りがはじまります。晩秋から冬は関東地方は乾燥しますが、大小山もカラカラで、ガレたところは滑りやすく、硬いチャートで頭を打ったりすると致命傷にもなりかねませんので要注意です。
展望の効く尾根筋を登っていくと露岩のピークにNHKの電波塔、または阿夫利神社方面の分岐があります。そこからさらに登ると大小山ですが、東面にある「大小」の看板は見えません。大小山を通過して露岩の急斜面を一気に登ると大小山の最高点「妙義山」です。二等三角点「妙義山」標高313.77mがあります。
山頂から急なガレを注意しながら下ると、鷹ノ巣尾根が派生する「中岳」です。すぐそこに「毛野山」のピークが見えています。一旦下って再び登ると「あいの山」再度下って登り返すと「ローソク岩」への分岐点「越床山」です。これらは正式な名称かどうかはわかりません。ピークにある看板に従いました。
越床峠(尾根上の最低点)に降り立てば、すぐに急な登りが始まります。途中にある番屋は以前休憩ポイントでしたが、今は進入禁止になっていました。この辺りは北側がゴルフ場です。昔尾根筋を忠実に辿りましたが、崖の上で危険なためか今はトラバース道があり、崖の向こう側に簡単に出られます。つつじ山の辺りも露岩が多く、楽しめます。この辺りから長林寺に足を延ばせばより充実しますが、今回は大坊山を目指しました。
大坊山へは一旦下って、露岩の斜面を登ります。大坊山の山頂は広く、大山祇神社の奥宮が鎮座していました。しかし今は消失して基礎石が残っているのみで、小さな社が再建されているのみです。参道を麓の大山祇神社に下り、中根の集落を歩いて、六地蔵の前を通過し、やまゆり学園に戻りました。
お風呂は近い「鹿島温泉」にしました。
やまゆり学園から尾根を大小山に向かう途中
落葉広葉樹の尾根筋は眺めがよい
今回のルートの最後に登る大坊山を望む(左端)
大小山(中央の丸いピーク)と妙義山(左)が見えてきた
尾根筋には点々と松が混ざり、緑のアクセントを添えている
妙義山山頂から足利市街を見下ろす
島のように浮かぶ太田金山
遠くに秩父、西上州の山々
鷹ノ巣尾根が派生する中岳から妙義山(左)を振り返る
越床峠
左に足利病院となっているが、今は特別支援学校になっている
右に下ればすぐ林道に降り立つ
傍らに古い道標石があったが上半分が欠けているのは残念
ツツジ山付近の岩上から眺める大小山主要部
建物は特別支援学校
大坊山山頂
大山祇神社の奥宮があったが消失した
今は基礎石と仮の社、狛犬が残る
大山祇神社
870年の歴史があるという
中根の郷から眺める大小山
ピークと鞍部の繰り返しになっている
(雅熊)