秩父 芦ヶ久保から岩菅山、二子山、甲仁田山
2024年12月19日 晴れときどき曇り 山内は積雪 単独
投稿日 2024年12月21日
埼玉県秩父市横瀬町 芦ヶ久保から岩菅山、二子山雌岳、雄岳、甲仁田山
林道焼山線に降りて、県道53号、国道299号で戻る
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
芦ヶ久保の駐車場 08:50
尾根取り付き点 09:04
岩菅山 10:22
二子山雌岳10:55
二子山雄岳 11:15
甲仁田山 12:03 (昼食)
林道焼山線 13:03
国道299号合流点(正丸トンネル前) 13:47
芦ヶ久保の駐車場14:48
総歩行距離 10.4km
所要時間 6.0時間
計画は芦ヶ久保からバスで二子山登山口に移動し、甲仁田山から登る予定であったが、当日積雪があったので日当たりのよい甲仁田側の尾根を下降路とするため、逆ルートを辿ることにした。積雪は標高500m辺りから3から5cm(芦ヶ久保の標高は約300m)
二子山雄岳から甲仁田山(電波塔)までの間に露岩があり通過注意
甲仁田山からの下りは電波塔の北側のピークにある小平地から始まる。最初の急斜面の下降は要注意
天気予報でどうやら雪が降ったらしいと分かっていましたが、車が秩父市街に入るとびっくり。まず目に入る両神山が真っ白。続いて見えてくる武甲山も真っ白。奥の方に壁のように連なる秩父、奥秩父の山々も真っ白です。これは一晩で降り出して、朝までに止んだものの結構積もっているという感じでした。しかし市街地の道路には雪がないのでそのまま芦ヶ久保へ向かいました。
今回のルートは秩父のお尻と言われるほどかわいい双耳峰の二子山を目指すルートです。二子山はコンパクトでハイキングにはうってつけの人気のある山ですが、隣接する甲仁田山(こうにたやま)と岩菅山を含めたバリエーションルートを歩いてみました。二子山と岩菅山間のみが一般ルートです。芦ヶ久保から岩菅山間の尾根筋と、二子山入口バス停から甲仁田山、二子山までの尾根筋も一般ルートからは外れています。
予定では芦ヶ久保駅前からバスで松枝方面の二子山登山口まで移動(9時前に松枝行のバスが1本ある)し、まず甲仁田山に登り、二子山から岩菅山へと辿り、岩菅山から芦ヶ久保に降り立つルートを考えていましたが、今回は積雪があるので、南側でたぶん積雪が無いか融けている甲仁田山への尾根を午後からの下りに使い、積雪のある岩菅山への尾根を登りに使う、逆ルートを取ることにしました。甲仁田山への尾根の上部は非常に急ですが、おそらく雪が無いため、下降に使っても大丈夫だろうという見当です。(実際のところはどちらから登ってもよいかと思いますが)
芦ヶ久保駅の氷柱観光に使われる駐車場がいつものように開放されているので、車を置かせていただきました。駐車場から見る駅周辺や、向かいの日向山の南面には雪がありません。どのくらいの高さから積雪があるか楽しみにしながら登り始めます。西武秩父線の線路下をくぐって一般道に入りました。一般道は左上から落ちてくる尾根を乗り越えて、一旦兵ノ沢へと下っていきますが、今回はその落ちてきた尾根に取り付き、まず岩菅山を目指しました。よく歩かれているようで踏み跡が上がっています。
芦ヶ久保の標高は300mですが、200mほど登った標高約500mほどの地点から積雪がありました。自然林の下の馬酔木(アセビ)の葉に雪が乗っています。足元の落ち葉も見えなくなりました。見上げる二子山雌岳のピークも白いようです。尾根上は一旦植林帯になりますが、岩菅山が近づくと再び自然林になります。周りは真っ白の冬山の様相ですが、谷向かいの日向山の南面には、雪の無いのどかな山村が広がっていました。
岩菅山の山頂は平凡ですが、樹間から芦ヶ久保や丸山方面が望めました。北側の鞍部に降りると兵ノ沢からの一般道が合流します。鞍部から二子山雌岳まではロープのある急斜面で、積雪があって滑ります。ロープに助けられますが、今回のルートの最大の難所です。手が痛くなって凍傷になるかと思いました。雌岳の山頂には浅間尾根からの一般道が来ています。雄岳へは短いですが岩場を慎重に降りて鞍部に降り立ち、急斜面を雄岳に向かいます。
雄岳の山頂は夏ならゆっくりできる広い山頂ですが、今回は真っ白。三角点だけが出ています。対面の武甲山が白い姿でそびえていました。山頂の奥は植林になっていて暗いのですが、南側の岩場からは展望があります。この岩場からは武川岳方面の尾根筋に焼山。そして武甲山が望めます。眺めに見とれている暇もなくそこを離れ、甲仁田山に向かいます。
甲仁田山までは一部痩せており、途中に露岩があって通過は要注意です。その後尾根筋は広くなって左に林道が接近すると、上の方に電波塔が見えてきます。電波塔の傍で昼食をいただき、西側のへりを伝って甲仁田山の山頂に向かいます。山頂は小広い小平地です。下降点はわかりにくいのですが、よく見ると目印があります。直下の急斜面は慎重を要します。落ち葉でスリップしないように注意深く下ります。やがて傾斜がゆるみ快適に下っていき植林帯に入ります。尾根の末端まで下らずに、途中で鋭角に右折し、植林帯の中を下っていきます。下に林道(焼山線)が見えてきて、砂防ダムの上流側を渡渉すれば終了です。
谷底の林道には雪がありました。すぐに県道53号に出て陽当たりのよい舗装道路を歩き、国道299号に出て、芦ヶ久保駅まで歩きました。今回は予想以上の積雪があり、思わぬ面白い山行となりました。今回のルートは紅葉の頃が良いと聞きますので、また訪れたいと思っています。
芦ヶ久保駅前から線路をくぐり、一般道をしばらく登る
一般道は兵ノ沢へ下っていくが、看板の後ろの(岩菅山に至る)尾根に取り付く
馬酔木に積もった雪
岩菅山への尾根の途中から二子山(丸いピーク)を見上げる
標高500mを超えたあたりから積雪があった
岩菅山に近づいた尾根筋から丸山方面を眺める
北側に転落注意
岩菅山 標高770m の山頂
二子山雄岳山頂
三等三角点 二子山 882.75m
背後の武甲山も白い
二子山雄岳の南側にある露岩から武甲山
左の三角ピークは焼山
二子山雄岳と甲仁田山の間にある露岩(通過してから振り向く)
右側は崖
通過注意
甲仁田山にある電波塔
建物の右側(東側)のふちを辿って回り込むと小平地の甲仁田山山頂
甲仁田山山頂の小平地から東側に下り始める
しばらく急斜面なので要注意
まだ左上に電波塔が見えている
傾斜が緩むと気分も楽になる
気が付けば県道53号沿いの民家(矢印)が見えていた
植林帯に入ると踏み跡ははっきりする
そのまま尾根末端まで下らないで、途中で鋭角に林道めがけて下る
林道焼山線が見えてきた
砂防ダムの上流側を渡渉する
処花(初花)付近からの電波塔(矢印)
下った尾根が見えている
(雅熊)