秩父長瀞 野上から苔不動、不動山、間瀬峠
2025年02月25日 晴れ 2名
投稿日 2025年02月27日

埼玉県秩父市長瀞町野上 道光寺前の駐車場に駐車し秩父線樋口駅から野上駅へ
野上駅から長瀞射撃場に向け、登山道で苔不動、石尊様、不動山、間瀬峠と辿る
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
道光寺前の駐車場 09:03
秩父線樋口駅 09:12
秩父線樋口駅発 09:19
秩父線野上駅着 09:23
長瀞アルプス登山口(トイレ) 09:41
長瀞射撃場手前の登山口 10:20
苔不動 11:20
石尊様 12:08 (昼食)
不動山 12:15
間瀬峠 12:45
山ノ神 13:13
野上下郷 13:30
道光寺前の駐車場 13:59
総歩行距離 11.0km
累積標高差 +488m - 488m
所要時間 5.0時間
苔不動へは長瀞射撃場手前から入ります。小さな駐車場の前に古い道標が苔不動、石尊様を示しています。
苔不動への道は荒れています。苔不動直下はロープが掛かっていますが、岩混じりの急斜面で危険です。
今週から春めいてくるという予報で、気温はこの日の朝から少し高め。近場ということで遅だちということもありますが、車の温度計は6℃を示しています。今回も前回と引き続き秩父郡長瀞町の山「不動山」に登りました。550mほどの低山です。一般道から登っても面白くないので、少々荒れ気味と聞いている道で苔不動経由としました。不動山はこの苔不動からきていると思います。
前回同様野上下郷の道光寺前の駐車場をお借りし、秩父鉄道の樋口駅かひと駅電車で移動。野上駅で下車して歩き始めました。平日でしたが車内には軽登山の人が何組か乗っていました。そのうち数組が我々と一緒に野上駅で降りました。彼らは長瀞アルプスで宝登山に登るのが目的です。我々は長瀞アルプスの登山口で彼らと別れ、不動山へ向かいました。
この辺りの七草寺のひとつである萩の寺 洞昌寺と福田家の青石塔婆案内板を見て、奥へ進むとY路の辻となります。大正の石道標があり、右不動から児玉河内へとなっています。今は射撃場ができて立派な舗装道ですが、昔から道があったようです。射撃場手前の道路の屈曲部に古い道標があり苔不動、石尊様 登山口と書かれているのを確認し山道に入ります。しばらく射撃場のフェンス沿いに歩きます。フェンスと別れると再び古い道標があり、岩がごろごろの窪状の道に入ります。道はかなり荒れていますが、かろうじて踏み跡を辿れます。途中の大岩に馬頭観音が鎮座します。
やがて落ち葉と露岩の急斜面となり、ロープに助けられて登ります。この辺りは要注意です。苔不動に出るまで気を許せません。苔不動はこの辺りに露出する緑泥片岩の大岩の基部に祭られています。上から落ちてきた太い倒木が横たわっていました。剣の形をした大きな木札が、毎年2月28日に取り換えられるようです。今も信仰が続いているようです。
苔不動のすぐ上は出牛(じゅうし)峠から来る舗装林道で、不動峠です。間瀬峠へは南側が自然林の明るい径で、快適です。間瀬峠で再び林道に降り立ち、南側の脇にある作業道に入って、野上下郷へ下りました。下までずっと幅広の作業道です。途中に山ノ神が祭られています。
この苔不動への道には少なくとも三か所大正時代の石道標が立っています。いずれも児玉の河内へと刻まれています。昔は長瀞から児玉河内へ抜ける道として使われていたようです。途中に馬頭観音もあります。ただ、苔不動直下があまりにも急で馬が通れたとはとても思えません。児玉町河内は現在でも地名が残っています。不動峠から児玉町側の道がどのようになっていたかはわかりません。

秩父鉄道 野上駅で下車
長瀞アルプス向けの数パーティーも下車

七草寺 萩の寺 洞昌寺付近にて
長瀞射撃場へと進む

長瀞射撃場への道
見えているのは不動山手前の尾根

長瀞射撃場手前の道路屈曲部にある登山口
対面に小さな駐車場がある
古い道標には苔不動、石尊様 登山口とある

再び道標を見て岩がごろごろした窪状に入る

苔不動直下の急斜面
落ち葉交じりの露岩の斜面
ロープに助けられる

苔不動
剣の形の大きな札が奉納されている
大きな倒木が斜めに横たわっている

石尊様
陽当たりの良い南斜面にあり、一休み

不動山山頂
三等三角点が設置されている

間瀬峠
ここから雨乞山方面への道がある
長瀞側の林道脇から作業道に入り野上下郷へ下る
(雅熊)