奥多摩駅から本仁田山、川苔山、赤杭尾根を下り古里

2025年06月04日 くもりときどき晴れ 単独

投稿日 2025年06月07日

東京都西多摩郡奥多摩町 奥多摩駅から本仁田山、川苔山
赤杭尾根で古里へ下山
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
白丸ダムの駐車場 8:16
鳩ノ巣駅 8:32
青梅線 鳩ノ巣駅 8:41 - 奥多摩駅 8:46
大休場尾根取付き点 9:32
大休場 10:23
ゴンザス尾根分岐点 11:31
本仁田山 11:40
瘤高山(鳩ノ巣駅下降点) 12:04
大ダワ 12:23
舟井戸 13:33
百尋ノ滝、日向沢ノ峰方面分岐点 13:53
川苔山 14:00 (昼食)
曲ヶ谷北峰(赤杭尾根下降点) 14:21
エビ小屋山手前 14:54
赤杭山手前 15:46
ズマド山手前(川井方面分岐) 16:21
古里駅 17:25
青梅線 古里駅 17:38 - 鳩ノ巣駅 17:41
白丸ダムの駐車場 17:55

総歩行距離 17.5km (白丸ダム駐車場 - 鳩ノ巣駅間含む 青梅線乗車区間含まず)
累計標高 ±1576m
所要時間 8.5時間

奥多摩東部、秩父との稜線寄りにある川苔山(かわのりやま)。もうすぐそこが秩父ですが、川苔山自体はすっぽり奥多摩の山です。つまり東京都。今回は青梅(おうめ)線奥多摩駅からお隣の本仁田山(ほにたやま)に登り、尾根続きで川苔山に登りました。

梅雨も間近というこの時季、予報では少し晴れの日が続く気配。その一日目の6月4日。いつものように圏央道で奥多摩に向かいました。今年、奥多摩はこれで5回目。通うたびに近く感じてきます。帰り道効果(往きよりも帰りが近く感じる効果)が、さらに通い効果(何度も通っているとだんだん往きも帰りも近く感じる効果)も積もって、身軽に奥多摩まで出かけるようになった今日この頃です。

川苔山は川乗山とも書きます。どちらが正しいのか迷いますが、山頂の東京都が建てた花崗岩の立派な山頂標は「川苔山」となっていますので、ここでは川苔山とします。しかし現地の道標は川苔山であったり、川乗山であったりと混乱しています。個人的には川苔山が好みですが。

さて車をどこに置こうかと悩みますが、鳩ノ巣駅の駐車場は有料化され1日1000円です。鳩ノ巣駅に近く便利ですが、往きかえりに高速代もかかることだし、ここはなんとか無料で置きたい。そこで見つけたのが白丸ダムの駐車場です。白丸ダムという小さなダムがあり、その観光用でしょうか。トイレもあります。ただし鳩ノ巣駅から約0.7km離れています。山屋にとっては0.7kmくらいなんのそのです。

白丸ダム駐車場に車を置き身支度を整えて鳩ノ巣駅に向かいます。ちょうど奥多摩駅方面の電車が8時41分にあります。電車が来て乗り込むと登山姿の客がちらほら。みなさん奥多摩駅からさらに奥へと散らばっていくのでしょう。

奥多摩駅前は懐かしい雰囲気。ここに来たのは数十年ぶりです。やはり多くの登山者は駅前のバスターミナルからバスで奥へ向かうようです。すぐに本仁田方面に向かいます。渓流釣り場を下に見て民家の間を通り、車道を奥へと進みます。「昨日はかなり降ったよ」と鳩ノ巣駅で同じ電車を待ったおばさんの話。路面は濡れ、水流が落ち葉を流した跡。山内は湿度100%です。大休場尾根(おおやすんばおね)に取り付き、すぐに「乳房観音」の分岐を見て道は急になります。ザレや藪っぽいところもあり、展望もない急斜面をもくもくと登ります。しっとり濡れた緑の中を登って大休場に到着。ひと休みのあと本仁田山の山頂を目指します。ゴンザス尾根の分岐点までくれば山頂はすぐそこです。本仁田山の山頂は白くガスっていました。展望も得られず、寂しい山頂です。

本仁田山からは尾根伝いに瘤高山(こぶたかやま)を経て大ダワに向かいます。大ダワには石祠があり、鳩ノ巣への道が下りています。舟井戸方面へ向かいますが、少し登ったところに鋸尾根と岸壁をヘツるようにつけられた下の道が分かれます。今回は下の道をとりました。岸壁ぎりぎりにいくつか木はしごがつけれています。左は岩壁、右下は急な崖や斜面です。滑らないように注意して通過しました。舟井戸で鋸尾根の道が合流します。ベンチがある広い場所です。ひと休みして歩き始めるとすぐに左下に水流の音が聞こえ始めます。水場があります。百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)、日向沢ノ峰(ひなたさわのうね)、蕎麦粒山(そばつぶやま)方面の分岐がある肩につけば山頂はすぐそこです。

川苔山の山頂は広く、東京都の立派な山頂標があります。その傍らに二等三角点 火打石 標高1363.2mが地面に刺さっています。この三角点の基盤石が近くに転がっていました。基盤石は本来三角点の直下に埋設されているはずなのですが、土砂が流出し地表にあらわになったようです。三角点の石標は改めて埋められたものでしょう。山頂からの展望は狭い範囲ですが、隣の鳥屋戸尾根(とやどおね)がよく見えていました。

昼食を済ませて先ほどの分岐に戻り、日向沢ノ峰、蕎麦粒山方面に向かいます。ほどなく曲ヶ谷北峰(まがりがたにほっぽう)で再び道標があり、赤杭尾根(あかぐなおね)で古里へ下る道の分岐があります。赤杭尾根を少し下降すると大丹波(おおたば)方面への分岐があります。反対方向は鳩ノ巣方面の道にもつながっているようです。あまり急激に高度を落とさない赤杭尾根ですから、代わりに長大です。標高差約1000の尾根をひたすら歩いて古里駅にたどり着いたときは17時を過ぎていました。古里駅からひと駅の鳩ノ巣駅に戻り、白丸ダムの愛車まで戻ったのが18:00直前。約17.5kmはなかなか歩き甲斐がありました。

大休場尾根取付き点
すぐに乳房観音への分岐あり

大休場が見えてきた

ゴンザス尾根分岐点
周りはガスに包まれてきた

本仁田山山頂
三等三角点 本仁田山 標高1224.45m

大ダワ
石祠がある
右下へ鳩ノ巣への道が降りている
鋸尾根の分岐点は少し登ったところにある

鋸尾根の分岐点
今回は下の道でフナイドへ向かった

下の道は岩壁をへつるようについている
通過に問題はないが、木橋の通過は要注意

百尋ノ滝、日向沢ノ峰方面分岐点
この時季は百尋ノ滝ルートはおすすめしないとのこと

川苔山山頂
二等三角点 火打石 標高1363.2m

日向沢ノ峰、蕎麦粒山方面と赤杭尾根の分岐点
曲ヶ谷北峰

赤杭尾根の川井方面と古里保面の分岐点

古里の川苔山(赤杭尾根)登山口

(雅熊)

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