東京都武蔵村山市瑞穂町 野山北公園から六道山公園

2025年11月11日 晴れ時々曇り 2名

投稿日 2025年11月13日

東京都武蔵村山市瑞穂町 野山北公園から六道山公園
箱根ヶ崎駅を下車し立川バスで横田
野山北公園から遊歩道で六道山公園、大日山遊歩道で戻る
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
横田BS 11:54
野山北公園 12:13
六地蔵塔 12:40
デッキ 12:47 (昼食)
里山民家 13:45
六道山公園展望台 14:21
富士見台広場 14:47
箱根ヶ崎駅 15:49

総歩行距離 7.7km
総歩行時間 4.0 時間
総累積標高 +156m

11月も中旬になってやっと天気のよい日が続くようになりました。妻もちょっと歩きたい気分になったようで、どこかに連れてけとのリクエスト。秩父は近いが何度も行っているので、今回は少し遠出になりますが、東京都武蔵村山市瑞穂町にある狭山丘陵の一角にある六道山公園を歩いてみることにしました。

ネットであらかじめ調べてみたのですが、公園内は道が複雑でどのコースがよいのやらよくわかりません。いろいろ参考にして線引きしたのが今回のコースです。六地蔵塔、里山民家、六道山の展望台は見逃さないように決めました。現地へ行ってみると親切な案内板があり、要所要所番号が付いていて、その順番で歩けるようになっていたので、行き当たりばったりでも歩けるようです。今回はその案内板に助けられて、少々変更はありましたが、希望通りに歩けました。ただ、やはり道は複雑で、いろいろ分岐があるので、予定していないところに降りてしまったりしないように注意が必要です。ここは何度か訪れて様々なコースを歩いてみるのがよいかと思います。今回はその中でもメーンルートとでも言えるコースを辿りました。

寄居駅(駅前に1日250円の駐車場があります)に車を置き、八高線を利用し箱根ヶ崎駅で下車しました。東口に出て立川バスの立川駅方面行のバス(①番乗り場)に乗って横田BSで下車しました。さっそく歩き出します。緩やかに登る民家の間を歩き、道標に従って横田谷戸へと入ります。道は整備されています。先ほどまで街中を歩いていたのがウソのような静けさです。谷戸(ヤト)とは、尾根筋に挟まれたやや傾斜のある谷で、入(イリ)ということもあります。水の流れがあって小規模な水田が作られていたりします。横田谷戸を奥まで詰めて林道を跨いで下りてゆくと野山北公園の一角に出ます。噴水があって池がいくつかあります。数人がのんびり釣りをしています。ここもヤツ状になっています。水芭蕉が保護されているのを見ながら木道を歩いて大きくUターンし、再び登ってゆくと林道に出て、管理棟の一段高いところに六地蔵塔が建っています。明治30年、この地域で赤痢が流行り、亡くなった51人を供養する塔とのことです。六地蔵というと六体のお地蔵様が並んでいるのをよく見かけますが、ここはひとつの塔の三面に二体ずつお地蔵様が浮き彫りされています。もう一面は由来を刻んだ銘文です。

近くのデッキで少し遅い昼食をいただきました。妻手製のおにぎりです。この日は少し寒かったので、暖かいたまごスープが作れるよう準備してきました。デッキからは幅広の良い道となりました。右側はフェンスになっていますが、フェンスの向こうは深い森のようです。その先には狭山湖や多摩湖があるのですが、それらへ侵入しないようにフェンスを設置してあるのでしょう。かなり広範囲な保護地区となります。野鳥の声を聴きながらしばらく歩くと道標があって、岸たんぼを示しています。さっそく下りてゆきます。ほどなく広い場所に出て、かやぶきの大きな民家が見えてきます。里山民家です。中では囲炉裏に火があって、室内が煙の臭いでいっぱいです。振り子の古時計が今でも動いているのにはびっくりしました。二時を告げるボンボンという音がなつかしく響きました。ここには研修棟のような建物があって、ボランティアの人たちが勉強をしていました。

民家の辺りは宮野入といって、ここも奥の方まで田んぼになっています。なんと今でも稲を作っているようで、手刈りされたような株がそれをものがたっています。イリの最奥部まで詰めて、再びフェンスの道を拾うと、ほどなく六道山公園の展望台です。広い芝生の上に野外ステージのようなものがあって、中世のお城から見張り台だけ切り取って持ってきたようなレンガ風の展望台が立っています。内部に階段があって屋上に上がれます。屋上には方角ごとに説明版があり、都心や大山、丹沢の山々、富士などが望めるようです。この日は富士は無理でしたが、都心のスカイツリーや高層ビル群はよく見えました。下山は大日山遊歩道を使いました。出会いの辻から少し下ったところに富士見台広場があってテーブルとベンチがあったので、コーヒータイムとしました。秋の日はつるべ落とし。箱根ヶ崎駅から八高線、東武東上線と乗り継いで寄居に着いた頃にはとっぷりと日が暮れていました。

野山北・六道山公園と狭山丘陵のパンフレット
里山民家で入手

八高線箱根ヶ埼駅
東口に出て、立川バスの立川駅方面行きバス(①番乗り場)に乗り、横田BSで下車

横田谷戸
横田BSから民家の間を歩き道標に従って横田谷戸に入る

このような案内看板が所々にある
番号で現在地が分かるようになっている

野山北公園の池
数人がのんびり釣りに興じていた

そろそろ紅葉が始まった林内を歩く
野鳥の声は響き、木々のよい香りがただよう

六地蔵
明治三十年にはやった赤痢の犠牲者五十一人の供養塔とのこと

六地蔵は一般的には六体の地蔵が並んでいるが、
ここは各面に二体ずつ刻まれた石塔型になっている
一面は碑文

広く平らな道をのんびり歩く

里山民家
宮野入の田んぼを控えたかやぶきの民家が保存されている
内部を見学できる
田んぼは今でも稲が作られているようだ
振り子の古時計が動いていたのはびっくり

六道山公園の展望台
内部に階段があり屋上で展望を楽しめる
東京都心が近く見える

箱根ヶ埼駅に戻り八高線で帰途に就いた

(雅熊)

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