奥多摩 東日原からヨコスズ尾根で三ッドッケ、蕎麦粒山から鳥屋戸尾根を下る
2025年11月16日 晴れ時々曇り 2名
投稿日 2025年11月18日

東京都西多摩郡奥多摩町 東日原からヨコスズ尾根で三ッドッケ
長沢背稜で蕎麦粒山、鳥屋戸尾根で川乗橋BS
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
白丸ダム駐車場 8:20
鷹ノ巣駅 08:35
JR青梅線 鷹ノ巣駅 08:41 - 奥多摩駅 08:46
西東京バス 奥多摩駅 08:35 - 東日原BS 09:02
東日原ヨコスズ尾根天目山登山口 9:05
滝入ノ峰下 10:52
一杯水避難小屋 12:18 (昼食)
三ッドッケ 12:46
蕎麦粒山 14:09
笙ノ岩山 15:43
川乗橋BS 17:22
西東京バス 川乗橋BS 17:42 - 奥多摩駅 17:57
JR青梅線 奥多摩駅 18:19 - 鷹ノ巣駅 18:24
白丸ダム駐車場 18:35
総歩行距離 14.6km
総歩行時間 8.5 時間
総累積標高 +1225m
奥多摩の山域には多くの名前の付いた尾根があります。今回登高に使ったヨコスズ尾根もそのひとつです。尾根に名前があるということは、その尾根が昔から山仕事の人たちに使われていた証拠でしょうか。登山をする我々にとっても親しみがわきます。そしてその尾根がどのような尾根であるかを期待して登ります。ヨコスズという名はどこから来ているのか。それはわかりませんが、何か爽やかさを感じさせ、どんな季節であっても快適な登山を約束してくれているような。そんな期待で胸が膨らみます。
11月も中旬。待ちに待った小春日和の続く今日この頃、かねてより計画していたルートを、この時とばかりに歩きます。そこで今回選んだのはヨコスズ尾根で三ッドッケ(別名天目山)に登り、長沢背稜で蕎麦粒山へ、そして鳥屋戸尾根(とやどおね)を下るというルート。先日登った川乗山から見えていた長大な鳥屋戸尾根がどんな尾根なのか探る目的も兼ねました。
車を直接東日原まで乗り入れてもよいのですが、駐車場が満杯であれば長い距離を引き返さなければならないリスクを避けて、今回も白丸ダムの駐車場をお借りすることにしました。熊谷を6時に出発して圏央道を走り、駐車場に着いたのが8時20分ごろ。急いで身支度をして歩いて10分ほどの鷹ノ巣駅へ向かいます。JR青梅線 鷹ノ巣駅8時41分の電車で奥多摩駅まで二駅乗ります。日曜日とあって奥多摩駅前は登山者で混雑。雲取山登山口の鴨沢方面に行く人たちと、日原手前の川乗橋へ向かう臨時バスに多くの人が乗車して消えていきます。我々は定時の東日原行のバスに乗車。思っていたよりも東日原まで行くパーティーは少なく、2,3組ほど。それに対して川乗橋行は臨時バスが二台も出て満員状態。川乗山や百尋ノ滝の人気には脱帽です。
東日原には9時過ぎに到着。バスを降りたパーティーはすぐに消えていきます。我々も三ッドッケ目指してヨコスズ尾根に取り付きました。例によって最初の急登が始まります。廃屋から水利施設を見て、植林帯を登っていきます。尾根筋に乗るあたりから自然林となり、紅葉した木々からさらさらと枯れ葉が舞う中を登ります。道は尾根筋をまともに辿ることは避け、滝入ノ峰の東側を巻いて登って行きます。道はやがて尾根筋に乗りますがそこはすでに痩せ尾根で、左下は小川谷。見える大きな尾根はタワ尾根です。痩せ尾根といっても危険なところはなく、快適に歩けます。やがて稜線が近づいて、前方に一杯水避難小屋が見えてきます。ここはいつ来てものんびり感がただよう暖かいところです。
避難小屋の前で昼食をとり、三ッドッケへ向かいます。小屋の右奥から登りはじめ、最初のピークを越えていったん鞍部に降り再び登れば三ッドッケ山頂に至ります。三つのピークをもつ三ッドッケですが、三角点のあるのは最も南のピークです。あと二つのピークは北側の埼玉県にあります。晴天を期待してましたが、高曇りで遠くは見通せませんでした。もう何度か来ているピークですが、狭いながらもいい雰囲気のピークです。秋の日はつるべ落とし。あまり長居はせず、さっそく長沢背稜の一杯水近くの合流点まで下り、稜線を蕎麦粒山へ向かいます。稜線上の道はほぼ水平。急ぎ足で時間を稼ぎます。蕎麦粒山山頂はパスしようかと思っていたのですが、巻き道は通行止め。しかたなく蕎麦粒山のピークを踏みました。南に延びる鳥屋戸尾根は、道標こそあるものの通行注意となってます。
少し休憩して鳥屋戸尾根下降を開始しました。すぐ下の通行止めになっていた巻き道との合流点に道標が立っていました。踊平方面には行けるようです。我々はまっすぐ鳥屋戸尾根を下ります。すぐに右寄りの尾根を捕まえます。まっすぐ降りてしまうと枝尾根に入ってしまいます。この尾根はピンクのリボンが目印です。薄い踏み跡がありますが、尾根筋が広いところは迷いやすいようです。笙ノ岩山(しょうのいわやま)に着いたのはすでに16時前。このあたりで途中で暗くなるのを覚悟。なるべく明るいうちに高度を下げたいものです。幸い植林帯に入り、歩きやすい杣道になります。ライトで照らしながら真っ暗になった登山道を辿ります。杣道が終わると、再び岩混じりの道になり、沢音が聞こえてきます。下の道路を通る車のライトが見え隠れして、ほどなく林道に降り立ちました。少し歩けば川乗橋BSです。17時22分着。奥多摩駅行きバス17時42分に乗り、愛車に戻ったのが18時半でした。
ヨコスズ尾根は植林帯が少なく、中間部が痩せ尾根になっていて快適な登りでした。危険個所はなく、自然林の紅葉を楽しみながら登りました。下りに利用しても快適と思われます。鳥屋戸尾根は長く、途中のアップダウンは疲れた体にはこたえます。下部は植林帯ですのでやや単調。この尾根は今回のように下降に使うのが向いているようです。蕎麦粒山直下の枝尾根への迷い込みと、中間部のやや複雑な尾根筋で迷わなければ、問題ありません。

奥多摩駅前 西東京バス 東日原行き定時バスに乗車して待つ
川乗橋行きの臨時バス二台はほぼ満員で発車
それに比べて東日原まで行くのは数パーティー

東日原に到着
登山道入り口はバス停からやや東寄りにある(看板あり)
赤矢印のように進むと再び道標がある

三ッドッケ(天目山)への登山道入り口

ヨコスズ尾根下部の紅葉

滝入ノ峰を過ぎて痩せ尾根になるところ
広葉樹の紅葉が見事

痩せ尾根から
タワ尾根と思われる

一杯水避難小屋が見えてきた
広い避難小屋で、トイレあり
避難小屋の右裏手から三ッドッケに向かう

三ッドッケ山頂
三等三角点 日原 1576.01m

蕎麦粒山山頂
鳥屋戸尾根は通行注意となっている
三等三角点 仙還 1472.84m

蕎麦粒山山頂から鳥屋戸尾根を少し下ったところにある
巻き道との合流点
巻き道は通行止め
左踊平方面と直進鳥屋戸尾根
この道標から少し下ったところから右寄りに進んで尾根を拾う

鳥屋戸尾根の紅葉

笙ノ岩山

今年の紅葉は紅色の木が適度に混じり美しい
(雅熊)

