菅沼から白根山、五色山、金精峠

2023年07月30日 晴れときどき曇り 3名

投稿日 2023年08月02日​

群馬県と栃木県の最高峰、白根山。標高2577mは、関東平野からも見え、初冬にいち早く真っ白になる山です。登山口は丸沼のロープウェイを利用する方法。今回の菅沼から登る方法。日光の湯元から登る方法。そして金精峠から登る方法の四つがあります。ロープウェイを利用する方法は2021年に登りました。「ロープウェイ利用で白根山」をご覧ください。今回は菅沼から登り、金精峠から下山するルートを歩いてみました。

菅沼からのルートは、有料駐車場から3kmほど500mの標高差を阿弥陀ヶ池まで登り、さらに高度差300mの急斜面を約1時間で白根山の山頂に至ります。この300mの急登は、白根山の溶岩ドームそのもので、噴火当時、火砕流が流れ下ったであろう露岩の斜面や溝を登ります。急ですが注意すれば問題ありません。

白根山の山頂は意外と凹凸があり、大きな窪みに一旦降りて登り返したところに山頂があります。二等三角点の石標が岩の間にありました。日曜とあって大勢の登山客でにぎわってました。展望は言うまでもなく雄大で、眼下に丸沼、菅沼、阿弥陀ヶ池、五色沼がエメレルドグリーンの湖水をたたえ、周りの樹林が青々と波を描いています。この日は霞んでいてあまり遠望は効きませんでしたが、尾瀬の燧ケ岳、至仏山、日光の男体山などの山々が望めました。

トンボの群れが飛び交う山頂の北側で昼食をいただき、阿弥陀ヶ池まで往路を下りました。下山は進路を金精峠方面にとりました。阿弥陀ヶ池から五色山までは白根山の外輪山の一角です。美しい笹の尾根筋を下に五色沼と大きな白根山本体を眺めながら歩くのはこの道ならではです。外輪山は五色山からさらに前白根方面に延びていますが、我々は北側の金精峠に向かいました。この辺りは深い笹薮です。国境平で湯元方面の道を分け、さらに進んで急斜面を登ると鋭鋒 金精山山頂です。

​金精山山頂から北側はロープやハシゴがかかる急斜面です。ゆっくり下れば問題ありません。やがてお堂が見えてきたら金精峠です。そのお堂は金精様で、男性シンボルの神様のようです。金精峠からは菅沼に向かって緩やかな樹林を下ります。この道は概ね窪状の溝を歩きます。この日は水流はありませんでした。やや流されている部分や笹薮、倒木だどで道筋がわかりにくくなっています。国道120号の車の音が聞こえてくれば、笹薮を適当に歩いて、国道に出ます。菅沼の駐車場はすぐそこでした。

群馬県利根郡片品村 菅沼の有料駐車場から阿弥陀ヶ池、白根山
​五色山、国境平、金精山、金精峠
赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
菅沼の有料駐車場 8:03
阿弥陀ヶ池 10:18
白根山山頂 11:47 (昼食)
阿弥陀ヶ池 13:04
五色山 14:13
国境平 14:49
金精山 15:22
金精峠 16:20
菅沼の有料駐車場 17:22

所要時間:9時間25分
総歩行距離:11.7km
 

菅沼の有料駐車場
1000円/日
この日は日曜日で95%
奥に第二駐車場(15台くらい)がある

菅沼から阿弥陀ヶ池への道は歩き易い
距離 ​約3km 

阿弥陀ヶ池
奥は白根山

白根山への登り途中から
五色沼と五色山

阿弥陀ヶ池から白根山山頂まではガレた急斜面と、露岩の溝状を登る

​白根山山頂直前で振り返る
遥か下に丸沼(左)と菅沼(右)が見える
丸沼の左上に四郎山と燕巣山

白根山山頂から五色山と金精山(左の三角)
奥に温泉ヶ岳(ゆさんがたけ)

​五色山から白根山と五色沼

国境平
日光湯元に下る道が分岐
左は金精山へ

金精山山頂

​金精山
金精山北側から振り返る

金精峠
金精様のお堂がある

​(雅熊)