二度上峠から氷妻山、鼻曲山

2022年11月17日 薄曇り時々晴れ 単独

投稿日 2022年11月19日​

鼻曲山(はなまがりやま)は霧積から何度か登ってますが、今回の二度上峠からは初めてです。二度上峠と言えば浅間隠山の登山口として有名ですが、鼻曲山に向かう人は少ないようです。鼻曲山の名の由来は、やはりその形でしょうか。見る角度によっては鼻のように見えます。曲がっているかどうかは?ですが。

駐車スペースはいくつかあり、高崎市側に浅間隠山登山口の駐車スペースの他、少し峠寄りに20台くらい停められるスペースがあります。(今回はこちらを使わせていただきました。) いずれも路肩を広げたような駐車スペースです。あとは、二度上峠の展望台に数台停められますが、あまりにも大展望なので駐車には気が引けます。トイレは浅間隠山登山口の駐車スペースに簡易トイレがあるのが見えました。

​二度上峠から鼻曲山までの稜線には氷妻山(ひづまやま)というピークがあります。この稜線は県境ではなく、群馬県の高崎市と吾妻郡長野原町の境となっていて、群馬県と長野県の県境は鼻曲山をかすめています。

駐車スペースから数分歩くと、まず角落山が出迎えてくれます。峠の標高は1380mほどですが、角落山は1393m。ほぼ同じ高さです。峠は車道から数メートル上の台地状になっており、見晴台と呼ばれているようです。そのとおり、雄大な長野原町北軽井沢が眼下に広がり、何よりも浅間山が迫るように見えています。小さな石塔があって、道標が鼻曲山を指しています。

​稜線の道はこの時季落ち葉で隠れていますが明瞭です。ピンクのリボンも適切な間をおいて付けられています。多少アップダウンがありますが、疲れるほどではありません。ときおり見える浅間隠山が徐々に遠ざかっていきます。獅子岩の基部の通過は今回のルート唯一の岩場ですが、段差があるものの問題ありません。

​やや笹藪の濃い斜面を登ると、最後のピークが氷妻山です。三等三角点 氷妻 標高1467.53m。鼻曲山がj樹間に見えています。氷妻山を過ぎると道は湾曲して緩やかな尾根を探して付いています。鞍部までは気を抜けない急坂です。再び笹藪の道になり、鼻曲山手前の鞍部に降りたら、急登が始まります。登り切ったところは笹藪で、国境平からの道を迎えます。そこからほぼ水平になって、長日向からの道を迎えたら小天狗です。小天狗からは荒船山や八ヶ岳方面の展望が雄大です。富士も見えました。

​少し下って再び登ると霧積からの道を迎え大天狗。鼻曲山の山頂です。鼻曲山には三角点はありません。露岩の上からは角落山方面から榛名、赤城、妙義の上毛三山のほか、御荷鉾山、秩父の山々が見えています。

​初めて鼻曲山に登った時は雪のある時季でしたが、今回のように誰もいない山頂。今回も数日前に降った雪がところどころに残っていました。全ルート、危険なところはありませんが、斜面に笹の濃いところがあります。季節によっては熊に注意した方がよさそうなところです。獅子岩基部の通過は滑落の危険があります。道の高崎市側は切れ落ちているところが多いので注意が必要です。温泉は倉渕村の相間川温泉にしました。

群馬県高崎市と吾妻郡長野原町の境 二度上峠から氷妻山と花曲山
赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

​主な通過時刻:
二度上峠下の駐車スペース 8:30
二度上峠 8:36
獅子岩 8:54
氷妻山 9:21
鼻曲山手前の鞍部 10:09
小天狗 10:36
大天狗(鼻曲山山頂) 10:41 (昼食)
氷妻山 12:14
二度上峠 12:56
二度上峠下の駐車スペース 13:02

​所要時間:4時間30分
総歩行距離:8.0km​
 

二度上峠の少し高崎市側にある駐車スペース
20台くらい余裕で停められるか
トイレは無い
​(浅間隠山登山口の駐車スペースに簡易トイレがある)

二度上峠手前の路上から
角落山を眺める
​左は雨坊主山

二度上峠
向こう側は群馬県吾妻郡長野原町(北軽井沢)
看板の裏側の見晴台に数台駐車できる

二度上峠見晴台から浅間山を眺める​

獅子岩手前から浅間隠山を眺める

氷妻山から鼻曲山を眺める

​鼻曲山山頂(大天狗)

小天狗から荒船山方面の眺め

大天狗から角落山
右は剣ノ峰

​(雅熊)

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