榛名天狗山から鐘原ヶ岳

2021年11月28日 晴れときどき曇り 2名

投稿日 2021年11月29日​

このところ小春日和の晴天が続いてますが、それは関東平野の中南部の話で、北部、つまり群馬県の半分から上(北側)は、雪の季節になりました。実際、高崎方面に向かう車上から見た北の山々、子持山、小野子山、北毛の山々は真っ白け。それも27日の深夜に降ったようで、草津温泉に27日出かけて泊まった人は、朝起きたら銀世界だったのでびっくりしたでしょう。雪が解ける昼まで待てなかった人は、ノーマルタイヤで雪道を下り、立ち往生となりました。

榛名山も雪の洗礼を受けてましたが、北毛の南端に位置するため大したことはなく、山内がうっすら白くなっていた程度でした。アプローチの車道も南面のためほとんど雪は無く問題はありませんでした。とにかく積雪の可能性のあるこの時季、注意したいものです。

​今回はそんな榛名山の一角。天狗山と鐘原ヶ岳に登りました。榛名神社から登るこのルートは、アプローチの道は広く、登山口近くには駐車場も多くて便利です。

トイレのある参拝用の駐車場を利用させていただきました。鳥居の奥にある随神門の手前から凍って滑りそうな林道に入ります。10分ほどで帰りに降りてくる地蔵峠からの道を分けます。山内にはうっすら雪が積もっていますが、北側の日陰だけのようです。寒い道を進むと赤い鳥居がありました。小沢伝いに登っていくと小さな峠状の尾根に乗るので、右の鏡台山に向かいます。鏡台山は二つ、北峰と南峰があります。北峰は平凡ですが、南峰には露岩があって好展望が得られます。浅間山はもちろん、浅間隠山や鼻曲、角落山など。遠くに妙義や奥秩父などの山々。関東平野が一望できます。近くには同じ榛名の掃部ヶ岳、杏岳、これから向かう天狗山や鐘原ヶ岳が見えています。

​鏡台山で眺めを楽しんだ後、天狗山に向かいます。鐘原ヶ岳の西面をほぼ水平に天狗山まで道が付いています。天狗山と鐘原ヶ岳との鞍部の少し手前に目立たない分岐があります。天狗山も2つのピークがあり、西天狗は平凡ですが、東の天狗は露岩があって好展望です。ピークには大小天狗が祭られています。他に石碑が点在し、修験者のような石像もあります。西天狗に寄って昼食をとり、分岐に戻って鐘原ヶ岳に向かいました。

​笹の道を登って、そろそろ鐘原ヶ岳かなと思う頃、神命を刻んだ石碑が点在しています。鐘原ヶ岳も二つあって、手前が小鐘原ヶ岳です。ここには二等三角点の「内野」があります。標高は1224.96mです。尾根を更に進むと大鐘原ヶ岳です。大鐘原ヶ岳から地蔵峠までは急な痩せ尾根の斜面です。ここの通過は要注意ですが今回のルートで最も面白いところです。地蔵峠からはガレた道を約40分で榛名神社に戻れます。

​今回のお風呂は倉渕の相間川温泉にしました。以前、角落山の帰りに寄ったお風呂です。この温泉は強塩分の湯で、鉄分で茶色くにごっています。石油臭も少しあるようです。なかなかよい温泉です。今時では少し安めの520円がうれしいですね。ときどき太陽が隠れて、粉雪の舞う寒い一日でしたが、温泉で暖まって帰路に着くことができました。

群馬県高崎市榛名山の榛名神社から天狗山、鏡台山、鐘原ヶ岳、地蔵峠と巡るルート
鏡台山の南側の岩ピークは眺め良好
天狗山東側ピークの露岩からの眺め良好
大鐘原ヶ岳から地蔵峠間の急斜面は面白いが通過注意
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
榛名神社トイレのある駐車場 8:54
随神門手前 8:59
地蔵峠分岐 9:05
赤鳥居  9:13
鏡台山(南側) 9:48
天狗山東峰 11:04
天狗山西峰 11:31 (昼食)
小鐘原ヶ岳 12:21
大鐘原ヶ岳 12:42
地蔵峠 13:11
榛名神社トイレのある駐車場 13:55

​所要時間:5時間
総歩行距離:7.9km​
 

榛名神社の駐車場
トイレがある

随神門の手前の林道に入る

​天狗山方面への登山口にある赤鳥居
昨夜は群馬北部に積雪があった模様
榛名山でもうっすら積雪があった

鏡台山南峰の露岩から眺める鐘原ヶ岳
露岩からの展望は最高!

天狗山の西峰と東峰の鞍部
小さな赤鳥居が無数にある(画面中央)

天狗山東峰の露岩
関東平野の眺めがよい

天狗山東峰の大天狗と小天狗の祠
ほかに石碑が点在。石仏もある

小鐘原ヶ岳の二等三角点
点名「内野」標高 1224.96m

大鐘原ヶ岳
ここから地蔵峠までの尾根筋は急降下で面白いが要注意

地蔵峠
唐松方面へ下れるようだが詳細は不明
​ここから榛名神社までは40分ほど

​(雅熊)

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