大滝から 鳴神山 

2020年03月05日 晴れ強風 2名

投稿日 2020年03月15日​

群馬百山のひとつ「鳴神山」に登りました。以前、ヤシオツツジの咲く頃、北側の「赤柴口」から登りました。今回は南側の「大滝口」から登り、「こつなぎ橋」に降りてみました。大滝口の道は台風19号の影響でやや荒れていますが、登高に問題はありません。

鳴神山山頂からの岩櫃山​

今回は登りに「密岩通り」を使い、沢通りで岩櫃城址まで下り、尾根通り、赤岩通りで駐車場に戻りました。GPSによると総歩行距離は5.6kmとなりました。所用時間は4時間程度と手軽です。

群馬県桐生市の鳴神
大滝ルートで山頂へ。
下りは椚田峠からこつなぎ橋登山口へ
赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
大滝ルート登山口(駐車スペース) 9:14
大滝 9:30
中間点 10:12
肩の広場 11:04
鳴神山山頂 11:07
椚田峠 11:34
カッコソウ養成地(昼食) 11:38
こつなぎ橋登山口 12:40
大滝ルート登山口(駐車スペース) 12:59

​所要時間:3時間45分
総歩行距離: 6.1km

五月ごろだとカッコソウが咲くことで有名な鳴神山ですが、この時季では影も形もありません。せめて新緑がはじまってから登りたいものですが、山はいつでも登れるところがいいところ。この時季はこの時期でいいところもあるでしょう。計画では大滝ルートで山頂に登ったあと、稜線を吾妻山の方向に歩いて、金沢峠から降りる予定でしたが、その場合、大滝の登山口に戻るために道路を歩くのが大変なので、ここは無理をせず、稜線を逆方向にとって椚田峠からこつなぎ橋に降りる最短ルートをとることにしました。ヤシオにもまだ早い寒々とした山歩きとなりました。

大滝ルートはその名のとおり途中に立派な滝がありますが、全体的には水量の少ない荒れた沢筋のルートです。特に昨年の台風19号で荒れたようで下部は倒木や土砂の崩れ、水流で削られた箇所など、若干歩きにくいところがありますので注意が必要です。一方で下山に使ったこつなぎ橋のルートは、下部がやはり沢筋ながら荒れておらず、道幅も広く、橋なども傷まずにかかっています。沢の水量もこちらのほうが多いようです。

ただ私としては水量が少なく荒れていても大滝ルートは魅力的でした。というのはこの山は変成帯で作られた緑泥片岩の上にチャート層が乗っているようで、沢筋の下部は緑泥片岩の薄緑色が美しく、上部にいくほどチャートに入れ代わっていきます。ほかにも私にははっきり区別できませんが、さまざまな岩石が混ざっているようでした。岩石ファンにとってはなかなか面白い場所と思います。大滝ルートの上部はやがて完全にチャートに世界になり、山頂部の基部に至ると、山頂部がチャートの岩壁で支えられていることがよくわかります。

大滝ルートの登山口
学校寮がある
鳥居はあるが神社らしきものは無かった

大滝
20mほどの立派な瀧
石祠が祭られている

肩の広場
雷神岳神社の鳥居や狛犬、社務所などがある

鳴神山の山頂は360度の展望
赤城山方面を眺めている

​鳴神山は桐生市外に近い吾妻山から延びる稜線上にあるいくつかのピークのうち、最も奥にある山です。この稜線上にある山々の中で完璧な360度の展望が得られる山として満足度の大きい山です。今回は二度目の登山でしたが、ヤシオツツジ、カッコソウ、その他の野草が多い鳴神山は、もっと訪れて、そのよさを味わいたいものです。

​帰りに足利市鹿葉の「東葉館」に寄って汗を流しました。

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(熊五郎)

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