穴切から穴切沢右沢県界詰め

2018年4月12日 晴れ 単独

投稿日 2018年04月13日

​新緑のこの時季、群馬県桐生市菱町穴切(あなぎり)の穴切沢を稜線まで詰めてみました。

穴切沢は美渓ですが、中間部の伐採のせいか、最近は少し荒れたようです。その穴切沢は奥で二俣になっており、左俣は穴切峠に至りますが、右俣は仙人ヶ岳近くの稜線を源頭としています。

また、この穴切沢には群馬県と栃木県の県界が通過しています。穴切沢の途中から右俣を通って仙人ヶ岳方面に続いています。今回は県界を歩くという目的もあって、右俣を詰めて見ました。

穴切から穴切沢右沢 県界詰めルート
緑破線:予定ルート 赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

通過時刻:
穴切の駐車地 9:33
穴切沢二俣 10:18
詰め急斜面下 11:01
稜線 11:27
P623(三角山) 11:34 (昼食) 11:48
石祠 11:58
下降尾根下降点 12:04
P528 13:35
道路 14:12
穴切の駐車地 14:23

所要時間:4時間50分
総歩行距離:8.9Km

車を桐生市内から桐生川に沿って進め、奥の梅田湖手前の穴切で右折。穴切橋を渡ってすぐのお宅に断って駐車させていただきました。

穴切沢の林道入り口
新緑がまぶしい

身支度を整え、穴切沢にそって奥へ通ずる林道を歩きます。この林道は途中の崩壊で車は通れません。また路肩の崩れや落石もあるので、車の侵入はやめておいた方がよさそうです。

美渓を楽しみながら約45分くらい歩くと二俣に着きます。二俣まではやや荒れた林道(砂利道)です。左右1:1くらいの水流ですが、全体的に荒れている感があります。左俣に進むと穴切峠ですが、今回は群馬県と栃木県の県界でもある右俣に入りました。

二俣
左沢は穴切峠へ
右沢は県界で仙人ヶ岳方面の稜線へ

右俣に入いると明確な踏み跡が奥へと続いています。この踏み跡は奥の詰めの急斜面手前までははっきりしています。この辺りの斜面は植林帯で、間伐による倒木が転がっています。飛駒村有林の石柱を見て(昔、この辺りは栃木県の飛駒村に属していたようだ)、尚も進むと上に稜線が明るい線になって見えてきます。詰めは急傾斜で、切り株や伐採材が転がっています。約30分くらいの格闘で稜線に出ます。この詰めの急斜面には踏み跡はありませんでした。

右沢の源頭部
間伐された植林帯の急斜面

地図上では、県界は沢に忠実に付いているようですが、源頭部の左端は岩壁なので落石のリスクを避けるため、少し右側を登りました。登り終えた場所は仙人ヶ岳と赤雪山を結ぶ稜線の少し塩の瀬寄りです。左に少し登って稜線に出て、仙人ヶ岳方向に少し歩く三角山(P623)です。ここには桐生市の基準点 No.103があります。三角山で昼食にしました。

三角山(P623)にある桐生市の基準点 No.103

戻って、すこし赤雪山側の岩の上にある石祠に寄りました。穴切の方の話しでは、昔穴切集落では、穴切沢の奥に、山が荒れないように山の神を祭ったということなので、その確認の意味がありました。しかし行ってみると石祠は西を向いており、穴切の方向に向いていなかったため(祠は設置した町村の方向に向けて設置されるのが普通。刻字で分かる場合もある。)、これではないと分かりました。下山後確認したら、穴切峠にある石祠(金属製の赤い鳥居がある)のことだったことが判明。稜線上の石祠は関係ありませんでした。

少し赤雪山側にある露岩上の石祠

下降は塩の瀬に落ちる尾根を利用しました。途中にP528 四等三角点 点名 塩の瀬 標高 527.92mがあります。この尾根を利用した理由は、隣の高戸山をサイドから眺めるためです。この尾根は大きなアップダウンがありますが、全体的に露岩がある美しい尾根で、この新緑の時季に通過するのは超贅沢と言えるほどの美しい尾根です。

下って来た尾根を振り返る
右端は三角山

以前、この尾根を塩の瀬に降りましたが、今回はP528通過後に右寄りの尾根に入り、穴切の近くに降り立ちました。最後がコンクリート壁になっているので、右側の小沢に降り立ってから道路に降りるようにしました。穴切沢の橋の手前に水流があったので、手や顔を洗ってさっぱりしました。

P528の三角点
四等三角点 点名 塩の瀬 標高 527.92m

駐車させていただいたお宅に寄って、奥さんとしばらく話をして帰途に着きました。

関連記事:

県界尾根から高戸山

朝日沢鉱山跡から朝日沢山 塩の瀬に下山

仙ヶ沢から朝日沢山、穴切峠

(熊五郎)

コメント(2)

  • 石祠、かわいいんですね。三角点の前の石片は何のおまじないでしょう?どうしてそんなに山を歩くことって魅力的なのかわかりませんがいろんな不思議がありますねえ。 (agewisdom) 2018/4/13(金) 午後 0:01
  • > agewisdomさん 石祠は300年前くらいのものから近年のものまでいろいろで、大小さまざまです。地元が祭る山の神、道祖神、石尊宮などです。三角点の周りの石は保護石です。写真のは本来のものではないようですが。(熊五郎) 2018/4/13(金) 午後 0:23

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