二等三角点の山 大形山

2018年3月26日 晴れ 単独

投稿日 2018年03月27日

​群馬県桐生市の大形山に登りました。この山は桐生市の背稜と言える吾妻山から鳴神山に至る山稜のほぼ中間に位置し、二等三角点(点名:内山 標高681.63m)が置かれています。

吾妻山から鳴神山への縦走時に通過する山というイメージの山ですが、今回は桐生市梅田町一丁目の城山(別名 柄杓山 四等三角点 点名:小谷戸 標高361.05m)経由で登り、金沢峠から下りました。車は城山の麓の日枝神社の境内に停めさせていただきました。駐車上の横にトイレもあります。

3月下旬の低山はまだ新芽もほとんど芽吹いておらず、林床もまだまだ緑にはなっていません。一番に咲くヤシオツツジもまだということで、冬枯れの山そのままです。ただ、耳を澄ませると、これまで地鳴きだった鳥たちの鳴き声がさえずりに変わっていました。遠くからウグイスも聞こえてきます。人里まで降りてくると、日当たりのよい斜面ではスミレが咲き、人家の庭先では、サクラソウやスイセンなどがにぎやかに咲いていました。小川の水はキラキラと光りを反射させて、清らかな音を立てていました。

日枝神社から城山経由で大形山 金沢峠から下降
赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

通過時刻:
日枝神社の駐車場 9:12
大きな石祠 9:35
城山山頂 9:52
基準点 桐生市No.108 10:45
岡平 10:53
大形山山頂 11:27 (昼食) 11:50
金沢峠 12:06
兼宮神社 13:02
日枝神社の駐車場 13:35

所要時間:4時間25分
総歩行距離:9.6Km

車を国道122号から桐生市街へ。桐生川沿いに梅田町に進めて日枝神社の看板を確認したら左へ細路に入ります。鳥居の横が駐車場になっています。三本の大きな楠が倒れそうです。かなり古いもののようです。駐車場脇のトイレをお借りし、神社に安全をお願いして左横の登山道へ入りました。

桐生市梅田町一丁目の日枝神社
左に駐車場がある
緑は大きな楠 登山道はその左脇から

路ははっきりとしており、城山に向かっています。一旦平坦になると、うす暗い杉林の下に大きな石祠があります。少し左の奥にも小さな石祠があります。祠の後に回ると明るい斜面に出ます。ここからは桜のしたの草地で、段々になっています。様々な山菜が出そうな感じのところです。

杉林の奥に大きな石祠が鎮座する

桜が咲く1週間後くらいはさぞ綺麗だろうなぁと想像しながら登っていくと、壊れた炭焼き窯らしきものを見て、城址の柵が見えてきます。柵沿いに東側に回って山頂の広場に出ます。テニスコート二面くらいはあるでしょうか。遠くに桐生の街が見えています。山頂には四等三角点がありました。

山頂手前は桜の斜面(南面)
桜が咲くと最高の場所になると思う

柵は山頂の広場をぐるりと囲っていますが、東側に木の階段があるので、一旦北側の一段下に降り、西側に回って大形山への尾根路を拾います。路形は右下の谷合へも降りていますが、真っすぐに進んでいくと、やがて尾根に取り付きます。植林帯の急登です。しばらく登ると尾根筋がやや左に曲がり、松の幼木を分けて進むと、小ピークに桐生市の基準点No.108があります。

城山(柄杓山)山頂
中央に四等三角点 左に桐生城址の碑

基準点のピークからひと登りで岡平です。岡平は吾妻山から鳴神山への稜線の1点です。ここにきてやっと道標らしきものがあります。稜線の北側は川内町です。伐採の跡に植林されたばかりですので、見晴らしがよいところです。八王子丘陵、奥秩父、白い八ヶ岳、浅間山、赤城山などが見えましたが、全体的に春霞に覆われていました。

基準点付近からの大形山

稜線は自然林で明るく歩き易い道です。緩やかなアップダウンです。赤城山の肩に白い武尊山が見えてきました。大形山の山頂には二等三角点があります。雑木で覆われており、夏は展望が効かないと思います。木を背もたれにして昼食をとりました。

大形山山頂
二等三角点が置かれている

大形山から鳴神山側に進むと、道標の場所から急傾斜になります。下りきったところが金沢峠です。鳴神山への路が続いていますが、川内町への下降路と、梅田町の観音橋への下降路があります。今回は梅田町側に下りました。

金沢峠

下り始めるとすぐに路形が広くなり、簡易舗装の作業道になります。この作業道は傾斜が急です。やがて沢音が聞こえてくると、民家が見えてきます。金沢の集落です。斜面にはスミレが咲き、民家の庭先にはサクラソウやスイセンがさいていました。山の春はもう少し先ですが、山里には春が来ているようでした。

兼宮神社

舗装のよい路をとぼとぼ歩いて県道に出ました。県道に出るところに兼宮神社がありますので、無事下山のお礼を伝えて、県道を歩いて日枝神社に戻りました。

(熊五郎)

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