赤岩峠から大ナゲシ、六助、宗四郎 

2016年05月07日 晴れ 3名

投稿日 2016年05月11日

ゴールデンウィークも終わりの5月7日(土曜日)。天気を見計らっていつものように熊谷のYさん、Aさんとともに出かけました。

ニッチツ鉱山廃舎跡付近から見上げた赤岩
左の鞍部が赤岩峠
帰着したときに撮影

赤岩峠 - 宗四郎ルート
ニッチツ鉱山廃舎跡から赤岩峠、大ナゲシ、
雁掛峠、六助の頭、宗四郎山までの国境稜線
復路は林道利用
国土地理院の電子国土地図をカシミール3Dでカットし情報追加)

通過時刻
ニッチツ鉱山廃舎跡赤岩峠登山口 7:28 
赤岩峠 8:47
大ナゲシ基部 9:19
大ナゲシ 9:56 休憩
雁掛峠 11:04
六助の頭 12:59
宗四郎山 12:59 昼食
山吹峠 13:30
山吹トンネル 13:44
ニッチツ鉱山廃舎跡 16:20

参考: 大ナゲシ関連記事

大ナゲシに登る

西上州 大ナゲシからの展望(山名入り)

赤岩峠に到着
小さな石祠が迎えてくれる
ニッチツからが最短だが、群馬側の胡桃平からも道がある

気にしていた帰りの渋滞ですが、ほとんど気になりませんでした。今年のゴールデンウィークは天気のよい日が多かったせいか、Aさん曰く、みんなお金を使いはたして、最後の二日くらいは家に居るよと。なるほどね。帰路の秩父市街は渋滞なく通過できました。

赤岩峠から見える大ナゲシ
稜線から少し北側(群馬側)に外れたところにある

今回のルートは山深い群馬県と埼玉県の国境稜線。両神山の西に位置する赤岩峠から宗四郎山に至る稜線です。踏破にはけっこう時間がかかる山域なので、アプローチが最短のニッチツ鉱山廃舎跡から赤岩峠に登り、西に向けて、大ナゲシ、雁掛峠、六助の頭、宗四郎山、山吹峠へと辿り、山吹トンネル脇の林道に降りてニッチツ鉱山跡に戻りました。

大ナゲシへ向かう途中からの両神山
右のピークは狩倉山
左の岩壁は赤岩

最初、赤岩峠 - 宗四郎間の往復と考えていましたが、宗四郎山に辿りついたころには疲れてしまって、往路を戻る気力がうせてしまいました。このため、宗四郎山を越えてすぐの山吹峠から林道に降り立ち、ニッチツ鉱山跡まで林道を歩くことにしました。林道を歩くにしても距離があり疲れるのは同じなので、どっちが楽かわかりませんが、林道のほうが何も考えずに歩ける分気が楽だという考えです。

大ナゲシとの鞍部で
新緑の美林
いつまでも眺めていたい

熊谷から国道140号、299号を走って、志賀坂峠のトンネルの直前で八丁峠への林道に入ります。天空の林道を走って八丁隧道を抜け、埼玉側へ。落合橋からすこし下ってニッチツの廃舎がある赤岩峠の登山口近くの路端に駐車しました。

大ナゲシの下部の岩場
岩場を楽しむYさん

天気は昨日の雨が上がって回復傾向。新緑の美しい両神山の一部である狩倉山を眺めながらぐんぐん高度を上げます。基準点を見て尾根に乗り、やがて右前方にチャートで構成されて赤く見える赤岩がそびえ立ちます。左からは白い岩壁(こちらは石灰岩?)が現れて来れば峠に至ります。いつものように赤岩峠の小さな石祠がよく来たねと言っているようです。峠からはこれから向かう大ナゲシが樹間から見えています。

大ナゲシ上段の岩場
傾斜は緩くスタンス、ホールドが多い

一休みのあと、大ナゲシに向かいます。大ナゲシは国境稜線からすこし群馬側にズレたところにありますので、小さなピークから右下に向けて一旦稜線を離れます。途中の小ピークを越えて、大ナゲシの基部で一休み。呼吸を整えて大なげしの岩壁に取りつきます。

大ナゲシ山頂から赤岩、赤岩峠
奥に両神山

大ナゲシの岩壁は下部と上部の二段に分かれています。下部は取りついてすぐ左にクサリ、右に長いロープが見えます。クサリから登り始め、やや左に巻きながら高度感のある岩場をよじり中断に出ます。登り口にあった長いロープは、相当腕力が要りそうなので、下りに使った方がよいようです。

大ナゲシ山頂から、群馬、埼玉の国境稜線
右が宗四郎山、中央のピークが六助の頭

木の間を進むとすぐに二段目がはじまりますが、二段目は傾斜が緩く、スタンス、ホールドとも豊富なので難しくはありません。すこし頑張るとひょっこり大ナゲシの山頂へ。小さなアブがうるさい頂で眺めを楽しみ、Yさんのスイーツサービスを受けました。感謝!。

大ナゲシからの展望は、「西上州 大ナゲシからの展望(山名入り)」を参照ください。季節は6月ですので緑が進んでいます。

静かな鞍部に置かれた峠を示す石祠
峠に至る道はすでに消滅しているようだ

Yさんは大ナゲシは初めて。ご満悦の様子でした。足元は見えず飛べるような高さ。赤岩やこれから行く六助、宗四郎が待っています。.... 待ってろよーッと言いたいところですが、少し寝不足のだるい体で、稜線と大ナゲシの分岐にある小ピークに戻り、再び国境稜線を辿ります。いつもは後半にむけてだんだん元気になる私ですが、この日はなかなか調子が上がりません。

六助の頭
この辺りはまだ新緑には早い感じ
ヤシオツツジのピンクが点在

雁掛峠、六助の頭を通過して、宗四郎の岩場を登ります。宗四郎の基部には鹿よけのネットがありました。宗四郎からは、より近付いた大山や焼岩が。そしてさっきまで居た大ナゲシのトンガリが見えます。下方には林道にかかる茶色の鉄アーチの橋(やまぶき橋)が小さく見えています。この橋の近くに山吹トンネルがあるので、そこまで下ります。

六助の頭にて
ヤシオツツジの樹幹から眺める宗四郎山

 宗四郎の西面は柔らかくふわふわした灌木混じりの急斜面です。容易ですが注意が必要です。傾斜があります。トラロープが何本もかけられています。山吹トンネルに車を停めて、宗四郎まで往復する人もいるととのこと。やや傾斜が緩むと山吹峠です。

宗四郎山山頂から
左の三角錐 大ナゲシ 中央上に赤岩、右奥に両神山
手前右に切れているのは六助の頭

山吹峠から左下に延びている踏み跡を辿って山吹トンネルの入り口で林道に降り立ちました。ここから山吹トンネルをくぐり、宗四郎山頂から見えたやまぶき橋を渡って、延々林道を歩いてニッチツ鉱山廃舎跡に停めた車まで戻りました。

山吹峠の石祠
向こうに見えているのは焼岩
ここから山吹トンネルまで下降

帰りは大滝に出て、大滝の道の駅のお風呂に入り、帰途に着きました。

山吹トンネル
トンネルをくぐればすぐに鉄橋があり、長い林道を歩いてニッチツ鉱山廃舎跡へ
左に行けば天丸トンネルから群馬側へ

山深いこの山域。どこを見ても急峻な山々が連なっています。この地域の代表的な山は何といっても両神山ですが、その周辺にはひっそりと登山者を待つ大ナゲシや宗四郎山の三角錐の岩峰が立ち並んでいます。興味の尽きない山域です。

備考: 写真はすべて色調整等は行っていません。

(熊五郎)

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