大ナゲシに登る

2010年6月7日 晴れ 単独

投稿日 2010年06月09日

​1週間くらい晴天が続いたが、そろそろ入梅ではと思い、気持ちが焦っていましたが、

仕事の区切りもついたし、行くならこの日が最後の晴天のチャンスと思い、

バタバタと出かけました。

大ナゲシへのルート(国土地理院の地図のルートとは異なる)

急いで出かけたせいか、国道299号を上野村に入らなければならないのに、

西上州という頭があったせいか、上信越自動車道を下仁田まで入ってしまい、

慌てて、南牧村から湯の沢トンネルを利用して、上野村に抜けました。

下仁田には何度も通っているので、癖とはおそろしいものです。

それにしても準備不足は否めません。

登山道は赤岩沢の渓谷に分け入る

車を野栗から胡桃平に進め、林道の奥にある赤岩橋の傍のわずかなスペースに駐車しました。

登山道は赤岩沢沿いに幾度か左岸、右岸に渡りながら、美しい渓谷の中につけられています。

赤マークや赤いプラ板が誘導してくれるため、迷うことはありません。

赤岩沢の渓谷美もなかなかのものだ(通過後見下ろす)

この登山道は、国土地理院の2万5000分の1地図「両神山」にあるルートとは、異なっています。

足場パイプで組まれた橋を渡ると、二俣の上で沢の水流は一旦なくなりましたが、上で再び現れました。

よく見るとそこかしこの草に鹿の食み後があります。この日も1頭見かけました。

赤岩峠 涼やかな風が通り過ぎる峠

道は一旦赤岩から延びる尾根を乗り越えますが、その尾根上に「自記雨量計」の

朽ちかけた看板があります。

あとで考えてみれば、この雨量計のある岩塔に登れば、

大ナゲシの全容が見られたのではと後悔しています。

赤岩峠は、新緑が風にそよぐ、気持ちのよい峠です。

峠から木の枝の間に大ナゲシが見えていました。

ミツバツツジが出迎えてくれた

一休みのあと、大ナゲシに向います。10分ほど稜線沿いに進み、やがて右にトラバースぎみに稜線から

離れていきます。2,3の小さなピークを越えると、大ナゲシの基部に突き当たります。

IMG_4406w.jpg

登山道から、大ナゲシが覗く

大ナゲシは二段になっており、一段目のルートは左右2つあります。

私は上りにクサリのある左ルートをとり、下りに右ルートをとりました。いずれも登降は容易です。

二段目にもクサリ、ロープがありますが、いずれも容易に登れます。

大ナゲシの基部 クサリやロープが掛けられており登るのは容易

山頂はあまり広くはないですが、三角点がしっかり設置されています。

今でこそ、クサリなどがありますが、それさえ無かったころ、

60kgもある石柱を担いで、この岩場を登るのは大変だったでしょう。

ひとしきり山頂からの展望を楽しんで、往路を戻りました。

こんどは山頂から眺めた宗四郎山、大山への国境稜線を歩いてみたいものです。

大ナゲシ山頂からの展望は西上州 大ナゲシからの展望(山名入)をご覧ください。

赤岩橋から大ナゲシまで3時間ほどの行程でした。

帰りに「すりばち荘」で温泉に浸かり、さっぱりして帰宅しました。

(熊五郎)​

 

コメント(4)

  • 赤岩沢の緑、なんともさわやかですね。ツツジの薄紅の彩りも優しいです。大ナゲシはこんな風に岩をつきだしているのですね。これは確かに投げた石という感じですね。納得。鹿沼の岩山でこれに似た小さな岩場を鎖で登ったことがありました。50年も昔の話です。 2010/6/9(水) 午後 8:43
  • agewisdomさん、そうですね。峠は風のぬける場所で、さわやかですね。峠にはよく神様の祠や、地蔵が祭られており、往時がしのばれます。この赤岩峠にも、小さな祠があります。(熊五郎) 2010/6/10(木) 午前 7:00
  • 熊五郎さん、赤岩峠 待望の大ナゲシに登る事ができましたね。新緑に映える沢を登るのは気持ちがよさそうです。
    涼やかな風が通り過ぎる峠もいいですね。ミツバツツジの美しい花が出迎えてくれて、山歩きの楽しさが伝わってきます。ポチ入れます。 [ らくがき楽ちん ] 2010/6/10(木) 午前 11:45
  • らくがき楽ちんさん、目標は、実は宗四郎山だったのですが、大ナゲシの山頂から見ると遠かった。というところです。こんどまた挑戦します。山は花が咲き、春蝉が鳴いています。野鳥の声もひときわ冴えているようです。今回はレコーダを持っていったのですが、電池切れでした。渓谷でさえずる鳥の声をお聞かせしたかったのですが....いろいろ準備不足の山行でした。トホホ(熊五郎) 2010/6/10(木) 午後 7:07

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