金精峠から温泉ヶ岳、根名草山
2023年10月02日 晴れ 単独
投稿日 2023年10月04日
今回は金精峠(こんせいとうげ)から温泉ヶ岳(ゆせんがたけ)、根名草山(ねなぐさやま)を往復してみました。
金精峠は群馬県と栃木県にまたがる峠で、標高は約2015m。群馬県側は利根郡片品村。栃木県側は日光市です。日光のいろは坂から中禅寺湖畔を走り、戦場ヶ原を抜けた国道120号は、金精峠の755mの金精トンネルによって群馬県側に抜けています。その金精トンネルの栃木県側の入り口に駐車場があり、今回の温泉ヶ岳、根名草山。そして日光白根山の登山口となっています。
駐車場の標高は約1800mなので、トンネルの真上にある金精峠まで水平距離にして200m以上の標高差を一気に登ります。ハシゴやロープ、丸太の階段がある急登です。金精峠には金精様のお堂があり、左へ行くと日光白根山方面。真っすぐに群馬県側に下ると菅沼、右に行くと根名草山方面です。
峠から根名草山方面はすぐにシャクナゲとシラビソの樹林となります。シャクナゲの密度が高いので花の咲くころ(6月)はきれいだろうと想像します。時折東側の栃木県側が開け、国道120号や湯ノ湖、中禅寺湖、男体山などが見えます。
シラビソの樹林が水平になって尚も奥へ進むと温泉ヶ岳への分岐があります。約15分の緩い登りで山頂です。三等三角点「温泉岳」標高 2333.11m。御料局の三角点標石がありました。眺めはよく、これから向かう根名草山が手前の山の向こうに頭だけ出しています。男体山の家族、女峰山や太郎山などが望めます。来た道を分岐まで戻り、根名草山方面へ。シラビソの樹林から笹藪になり、温泉ヶ岳の北側に回り込んで行きます。刈込湖、切込湖が小さく見えていました。
ゆるいアップダウンのあと、水場を通過してさら17分くらい緩やかな傾斜を登ると念仏平避難小屋です。立派な小屋で、積雪時の入り口もあり、内部は二段でとてもきれいです。小屋前を通過するとしばらく水の流れでぬかるんでいるところを歩きます。道は緩やかに下降し鞍部からふたたび登りになり、北側がひらけて露岩混じりの笹道を進めば根名草山の山頂です。山頂には三等三角点「根名草」標高 2329.96mの標石が飛び出ています。南側の展望はよくありません。山頂から日光沢温泉への道がありました。1時間40分ほどで下れるようです。
下山は来た道を戻りました。この日は秋の高気圧が日本列島を覆い、朝の駐車場の気温が9℃。山中はおそらく5℃くらいだったでしょう。日中は日差しが温かくなって快適でした。根名草山まで往復11.8kmのこのルートは、駐車場からの標高差500mくらいで、道は多少アップダウンはあるものの快適です。途中に避難小屋もあり、泊まってみたくなるようなきれいさ。ルートのほとんどは亜高山帯でシラビソの樹林です。
栃木県日光市国道120号金精峠入口の駐車場から
金精峠、温泉ヶ岳、根名草山往復
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:()は起点からの距離、区間距離、標高(山頂以外はGPS測位)
栃木県側金精峠入口の駐車場 7:37 (起点 1840m)
金精峠 8:14 (0.6km 2015m)
温泉ヶ岳分岐 9:11 (1.8km 1.2km 2271m)
温泉ヶ岳 9:29 (2.1km 0.3km 2333m)
温泉ヶ岳分岐 9:42 (2.4km 0.3km 2271m)
水場 10:20
念仏平避難小屋 10:49 (4.3km 1.9km 2302m)
根名草山 11:51 (5.9km 1.6km 2330m) (昼食)
念仏平避難小屋 12:46(7.4km)
金精峠 14:41 (10.6km)
栃木県側金精峠入口の駐車場 15:07 (11.8m)
総歩行距離 11.8km
所要時間 7.5時間
国道120号金精トンネル栃木県側入り口にある駐車場
20台くらい、トイレ無し
駐車場から金精峠までは高度差200mを超えるかなりの急登
ハシゴ、ロープ、丸太の階段あり
もうすぐ金精峠
峠には金精様が鎮座する
奥の山は金精山
金精峠から温泉ヶ岳へ向かう途中に振り返る
手前に金精山、奥に五色山 群馬県と栃木県の県境
日光白根山は雲の中
シラビソの樹林の中 温泉ヶ岳(左)への分岐
山頂まで15分くらい
真っすぐは根名草山へ
温泉ヶ岳山頂
三等三角点(御料局) 「温泉岳」標高 2333.11m
根名草山の山頂部のみが見える
温泉ヶ岳分岐に戻り根名草山へ向かう
笹がうるさい道で温泉ヶ岳北側基部を回り込む
切込湖、刈込湖が見える
念仏平避難小屋
きれいな小屋で、内部は二階建て 小屋内にトイレは無かった
積雪時の出入り口がある
根名草山山頂
展望は北側のみ
三等三角点「根名草」標高 2329.96m
男体山、女峰山、太郎山など
下山にかかり温泉ヶ岳基部に戻り撮影
(雅熊)