吾野から大松尾根で八徳、顔振峠、育代尾根下降

2022年03月30日 曇り時々晴れ 3名

投稿日 2022年04月01日​

今回登降に利用した「大松尾根」と「育代尾根」(いくよおね)は一般登山地図には載っていません。ただし、奥武蔵の山々の尾根筋は必ずといってよいほど踏み跡は付いています。そんな一般登山地図には載っていない踏み跡程度の道を多く収録してくれているのが「奥武蔵登山詳細図 武甲山 武川山 伊豆ヶ岳 丸山 全130コース」地図です。なかなか正確で丁寧に描かれた地図です。今回は、この地図に従って大松尾根で登り、育代尾根を下ってみました。

​西武秩父線の「芦ヶ久保駅」の駐車場に車を置いて、西武秩父線を3駅乗ると「吾野駅」です。吾野は秩父往還の馬継ぎの宿場「吾野の宿」として有名です。今は国道299号に車がうるさく走り落ち着きがありませんが、昔の街道筋の街並みも一部残っており、往時をしのばせています。

​吾野駅の奥にある急な石段を下って車道に降り、大きな岩に鎮座する弁天様を見て高麗川にかかる橋を渡り、299号をしばらく歩いて「下長沢」に向かいます。大松尾根の取付きは民家の間を奥に少し入ったところにあります。小さな字で「大松尾根登山口」と書いてありました。

​尾根に取付くとすぐに急登が始まります。登山開始直後の急登は、体力を温存するため、ゆっくり丁寧に登るようにして、確実に高度を上げていきます。尾根はきれいに管理された植林帯で、踏み跡は明確です。送電鉄塔(電線は無し)の基部を通過するとすぐに「大松山」です。大きな松らしきものはありませんでした。

​尾根を忠実に辿ると「学校道」の四辻に出ます。学校道は「風影」と「八徳」(やっとこ)の集落を結ぶ道のようで、歩き易く付けられています。目的地の八徳に向かうため左にとります。やや下り気味の道を快適に歩き、小沢を越えるとひょっこり八徳の「八徳地蔵尊」(公民館の裏側)の前に出ます。八徳はのどかな山村です。林道を辿って上の「奥武蔵グリーンライン」に出ます。途中の「八徳の一本桜」はまだほとんど咲いていませんでした。残念!

​グリーンラインをとぼとぼ歩いて「顔振峠」(こうぶりとうげ)に着きました。下にはのどかな「風影」(ふかげ)の集落が見えます。「摩利支天」の塔の横で昼食をいただき、育代尾根の下降点まで歩きます。下降点は林道の屈曲点です。左右に道があり、中央にも踏み跡があるようです。ここは左の道に入ります。少し尾根筋の東側を下って行きますが、やがて尾根筋に乗ります。育代尾根と書かれたテープが巻いてありました。

​育代尾根も踏み跡は明確です。「育代山」のピークを越えると、大きな「育代岩」が現れますが、左に巻き道があります。多少アップダウンがありますが、どんどん下って街並みが見えたら西武線の踏切を渡って下の道路に降り立ちます。線路直前の右側に石段があるので、それを下っても道路に降りることができます。このあと吾野の宿の街並みを見ながら吾野駅に戻りました。

西武秩父線吾野駅から大松尾根で八徳、顔振峠、育代尾根で下降
大松尾根、育代尾根ともにバリエーションルートだがよく踏まれている
駐車は芦ヶ久保駅を利用
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
西武秩父線吾野駅 9:17
大松尾根の取付き 9:34
丸山 10:15
大松山 10:51
学校道の四辻 11:07
八徳地蔵尊 11:35
奥武蔵グリーンラインに合流 12:12
顔振峠 12:38
摩利支天 12:48 (昼食)
育代尾根下降点 13:15
育代山 13:32
西武線踏切 14:08
西武秩父線吾野駅 14:28

​所要時間:5時間
総歩行距離:11.3km​
 

吾野 下長沢の民家の間を入って大松尾根に取付く
前方が大松尾根の末端

大松尾根はきれいな植林帯で、踏み跡は明瞭

学校道の四辻
八徳へは左にとる
前方と右は風影

八徳の林道を奥武蔵グリーンラインに向かう
八徳の一本桜を見下ろす

20220330_大松尾根06.jpg

顔振峠​
平九郎茶屋がある

摩利支天の近くから風影を眺める

林道の屈曲点から育代尾根に入る
左と右に明確な道が入っている
中央の尾根筋にも踏み跡がある
左の道に入ると、やや下ったところで尾根筋に乗る

育代山

西武線の踏切を渡って下の道路に降り立つ

​(雅熊)

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