下田野から龍ヶ谷城址、登谷山、谷草

2022年03月25日 晴れ春霞 単独

投稿日 2022年03月27日​

今年の冬は寒かったですね。やっと春がやってきました。しかし山はまだ目覚めてないようです。眠い目をこすりながら、ノビをしているところでしょうか。早い木は新芽を出し始めていますし、地面には草の芽がそこかしこに。そうそう、ミツバツツジも見ました。

​今回は秩父の三沢にあった城「龍ヶ谷城址」(りゅうがや)のある尾根筋を辿ってみました。皇鈴山(みすずやま)から派生した尾根が途中で広がってまた狭まり、長瀞町の下田野に落ちています。今回は下田野にあるテニスコートの駐車場をお借りし、道路を渡ったところにある赤城大神社の前から直接尾根に取付きました。

​赤城大神社に参拝し、鳥居に戻ると龍ヶ谷城址への案内板があります。角山コースというのがあるようですが、角山がどれなのかがわかりません。とりあえず三角点のある「前山」目指して、案内板の背後にあるお墓の横から尾根の末端に取付きました。

​前山は急に盛り上がっています。藪を漕いで伐採の跡を過ぎると急になります。古い木の階段もあるので、どうやら道はありそうです。急傾斜を注意して登ると前山の前峰に登り着きます。少し下って隣の小さなピークに進めば三角点のある前山です。更に進むと間もなく琴平神社跡の小平地です。右下に下ると案内板があって、落ち葉の道を東側に廻り込みます。

​やがて尾根筋は南東に向かいます。東斜面が伐採されて眺めがよく、皆野寄居有料道路に車が走っているのが見えます。龍ヶ谷城址は説明看板があるだけで人工物は何もありませんが、遺構が明確に残っています。城の防御施設ですが、人がすっぽり入るくらいの溝が二重に掘られているのが素人の私にもわかりました。

​更に踏み跡を辿って「古峯神社」に着きました。下の芳ノ入から参道があるのでしょうか、石の階段がそちらに向かって降りていました。神社は尾根の飛び出しのようなところに建っているので、北側は眺めがよいです。

​古峯神社からしばらく歩くと細い林道のような道になり、やがて平草と三沢を結ぶ車道との交差点に出ます。ここから皇鈴山に向かって前方の尾根に取付きます。植林の下の小藪ですが、やがて踏み跡が現れます。急傾斜でハアハア言いながら車道に飛び出ます。車道からは道標が示す皇鈴山に向かいます。

​皇鈴山で昼食をとって一般道を登谷山から釜伏峠へと辿りました。途中の大きな電波塔のある横の三角点は二等三角点の「雨乞山」です。釜伏峠からは車道を少し歩き、荻根山の入口を過ぎて小さな駐車スペースを見たら、その前に「谷草」への道が降りています。傍らに石標が「下田野」に至ることを示しています。

​この道は国土地理院の地図には点線で描かれていますが、登山地図にはありません。その割には大変よく整備されていました。落ち葉の溜まりもほとんどなく、凹凸が極力無いように削られていました。マウンテンバイクの人が一人追い越して行きましたが、なるほどバイクでも十分走行できるでしょう。

​やがて「谷草」の集落に出て車道をてくてく下り、有料道路の下をくぐって下田野に戻りました。​

下田野から前山から龍ヶ谷城址、古峯神社を経て皇鈴山に至る尾根ルート
皇鈴やまから釜伏峠、下田野を示す石標までは一般道または車道
下田野を示す石標から谷草まではよく整備された歩き易い山道
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
長瀞町下田野のテニスコートの駐車場 8:43
前山 9:08
琴平神社跡 10:52
龍ヶ谷城址 9:48
古峯神社 10:49
車道との交差点 11:20
皇鈴山山頂 12:06 (昼食)
登谷山 12:56
雨乞山 13:09
釜伏峠 13:29
下田野を示す石標 13:44
谷草集落 4:23
長瀞町下田野のテニスコートの駐車場 15:22

​所要時間:6時間30分
総歩行距離:14.3km​
 

下田野の赤城大神社
道路の対岸に龍ヶ谷城址への案内板がある
看板の左の石段を登りお墓の横から尾根に取付く

前山に登る途中で振り返る
中央にテニスコートが見える
奥は長瀞の街並み

前山の三等三角点
点名「前山」標高261.85m
右奥は前峰

龍ヶ谷城址
説明板があるだけで人工物は無い
近くに明瞭な遺構が散在しているようだ

古峯神社に向かう途中で釜伏山を眺める
左は皆野寄居有料道路​

古峯神社
参道らしき石段が麓の「芳ノ入」方面に降りていた

車道との交差点から皇鈴浜からの尾根に取付く

皇鈴山の山頂
東側に展望台があり眺めがよい

登谷山からの展望
春霞で遠望は望めない

雨乞山の二等三角点

釜伏峠
釜山神社の参道入口

釜伏峠から少し塞神峠側に歩いたところにある
下田野方面への下山路入り口
左端はその石標

下田野に戻って前山を撮影

​(雅熊)

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