道の駅みなのから蓑山、和銅遺跡、黒谷

2022年01月08日 快晴 3名

投稿日 2022年01月09日​

2022年 令和4年の初登山は秩父の蓑山(美の山 みのやま)にしました。もちろん若い時から何度も登ている山です。1月8日は6日東京に雪をもたらした列島南岸低気圧も去り、その影響による北西風もおさまって、無風快晴になりました。代わりにかなり冷え込んで、車の外気温表示は-6℃。さすがに秩父は冷えます。

​皆野町の蓑山のふもとにある「道の駅みなの」の駐車場をお借りし、トイレも済ませていざ出発。ストックを持つ手もかじかみます。国道をすこし歩き、萬福寺手前に「関東ふれあいの道」の登山道と、萬福寺の左側から登るルートがある旨、道標が立っています。今回は左のルートをとりました。鳥居をくぐって墓地の横を登ってゆきます。

​冬枯れの樹林。小ピークには石祠が鎮座。皆野町の方を向いています。向の宝登山や、電波塔のある登谷山、少し奥には陣馬山などが見えます。やがて蓑山の山頂部も見えてきます。車道を跨いで更に登ると展望が開けます。眼下には三沢の里の家々でしょうか。再び車道に出て、近くにヘリテイジ美の山の建物を見て、再び山道に入ります。お犬のくぼ(小さな石積みがある)を通過して、関東ふれあいの道に合流。くねくねと林道を辿ると、榛名神社が見えてきます。

​神社に一礼して傍の展望台で澄み切った秩父の遠望を楽しみました。両神山や城峰山などが立派です。やがて幅広の簡易舗装の道に出て公園であることが分かります。季節なら桜やツツジがきれいでしょう。大きな芝生の広場の向こうに高い木が並んでいます。以前、娘を連れてきた場所です。

​電波塔の傍の山頂標識横のベンチで少々早い昼食をいただきました。蓑山の山頂には売店やいくつかの展望台、トイレなどがります。下から車で上がってくれば、西側斜面にある駐車場が利用できます。野鳥や四季の花、ジオパークである秩父の説明などが集めて展示している建物もありました。二等三角点の「黒谷」標高581.5mは、さんざん探しましたが見つかりませんでした。家に帰って調べたら、われわれも上がってみた中央部にある展望台の床に埋め込まれてるとのこと。びっくりです。気が付かなくて残念。地面ばかり探していたのですが、まさか建築物の床に埋め込まれているとは思いませんでした。

​1時間ほど山頂に滞在後、黒谷に向けて下りました。落ち葉の多い滑りやすい溝状の道です。足をくねってしまわないよう要注意。人里に出たら畑の間の細道を下り、途中から和銅遺跡に廻ります。和銅遺跡の入り口にややロン毛のかわいい猫ちゃん。和銅遺跡は西暦700年くらいに自然銅が見つかったところで、秩父から天皇に献上され、喜んだ天皇は改元して「和銅」としたとのこと。精錬しなくてもよい銅は当時貴重だったでしょう。遺跡には大きな和同開珎のモニュメントがあります。銅を露天掘りで採掘したチムニー状の採掘跡もありました。なお、近くの井戸などで発見された自然銅は、長瀞の埼玉自然史博物館に展示されているのを見たことがあります。

​秩父鉄道の和銅黒谷駅まで下り、二駅戻って親鼻駅へ。親鼻駅からは10分ほど歩けば道の駅みなのに戻れます。車で登ったばかりの蓑山に再度登り返し「ヘリテイジ美の山」へ。日帰り温泉でさっぱりして帰路に着きました。

​無風快晴の一日。年明け早々、いい登山ができました。山頂からは武甲山をはじめ、両神山、二子山、城峰山、御荷鉾山、奥秩父の山々、雲取山、和名倉山、甲武信岳、三宝山、酉谷山、熊倉山、妙法ヶ岳などなど、われわれにとってはなじみの深い山々が一望でき、今年のよき登山を占っているようでした。

埼玉県秩父郡皆野町、秩父市にまたがる蓑山(美の山)
道の駅みなのから蓑山山頂へ
和銅軌跡に寄り黒谷に下るルート
赤実線:GPS歩行軌跡
国土地理院電子国土地図に情報追加

​主な通過時刻:
道の駅みなのの駐車場 (トイレあり) 08:01
萬福寺前の登山口 08:13
榛名神社前の展望台 09:59
蓑山山頂 10:12 (昼食)
黒谷歩面下山口11:12
和銅遺跡 11:59
和銅黒谷駅 12:25
親鼻駅まで2駅戻る(親鼻駅から道の駅みなのまでは約10分)

​所要時間:4.5時間
総歩行距離:8.2kkm

道の駅みなの
広い駐車場とトイレがある

萬福寺手前の登山口
もう少し進むと「関東ふれあいの道」の登山道があるが、
我々はここから入山

無風快晴の中、尾根を登ってゆく
蓑山山頂が見える

榛名神社前に展望台がある
​両神山方面の眺めがよい

蓑山山
テレビ中継局がある
二等三角点「黒谷」851.5mは横の展望台の床に埋め込まれている

蓑山山頂にはいくつかの展望台がある
その中の一つからの展望
左端の武甲山と、奥秩父の山々

和銅遺跡のモニュメント
横に銅の掘削跡がある
チムニー状の掘削跡は、階段で登れる

和銅黒谷駅
秩父鉄道の駅は昭和の雰囲気を残す

​(雅熊)

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