馬頭刈山

2020年11月09日 晴れ 2名

投稿日 2020年11月13日​

秋の天気の良い日を狙って、東京都の秋川渓谷を見下ろす馬頭刈山(まずかりやま)に夫婦で登りました。NHKの旅ランでちらっと映った秋川渓谷。やはりいいところだなぁと、若い頃訪れたのを思い出しました。のんびり釣りにでも行きたいなとも思っていたのですが、東京都の山はちょっと遠い。そこで妻を誘ってドライブがてら行ってみることにしました。

​選んだ馬頭刈山は標高884mです。秋川渓谷の十里木(じゅうりぎ)にある無料駐車場から登りました。十里木基点で登るルートは2つあります。軍道(ぐんどう)から登るルートと瀬音の湯(せおとのゆ)のある長岳から登るルートです。今回は軍道ルートで登り、瀬音の湯に下りました。2つのルートは尾根(馬頭刈尾根)上で合流しているので、上部は同じ道を登り下りします。瀬音の湯に下れば、もちろんお風呂でさっぱりできますね。

​十里木の駐車場は広くトイレもあります。秋川がすぐ傍を流れており、川原に作られたバーベキュー用のスペースやキャンプサイトもあるようです。駐車場前のモアイ像に見送られて、軍道をてくてく歩き、下にのどかな徳雲寺を見て郵便局を過ぎ、廃校の手前の急な細道を登ります。民家の間を抜けると明光院の下に出ます。そこから登山道が奥へと入っています。小沢沿いをしばらく歩くと林道に出会います。真っ直ぐ山道を行っても同じですが、今回は林道を歩きました。山道が合流するところに道標があり、本格的な登山道となります。

​急な山道ですが危険なところはありません。やがて尾根に乗ると瀬音の湯からの道が合流し、尾根通しに高明山(こうみょうさん)に向かいます。すぐに石の階段と立派な「高明神社」の鳥居があります。尾根上の樹相は基本植林された杉ですが、ところどころにかなり太い杉もあり不揃いです。林床には低木のサカキのほか、ミヤマシキミが濃い緑の葉にかわいい赤い実を付けていました。道には石灰岩がちらほら顔を出しています。なおも登っていくと、また石の階段が現れ、先ほどより小さい鳥居があって高明神社跡に出ました。二基の石灯篭と、二段になった土台が残されています。傍らに小さな社がありましたのでお参りしました。

神社跡を出発するとすぐ上が高明山です。樹林の中の目立たない山頂ですので、山頂標が無ければ通り過ぎてしまいそうです。そこから道はほぼ水平になり、すこし下降して再び登り始めます。チャートの露岩が現れ急な登りになります。ベンチのある展望の良い場所を過ぎて少し進み再び登ると馬頭刈山の山頂です。

​馬頭刈山の山頂からはお隣の大岳山が見えました。山頂の道標が大岳山を示しています。縦走できるようです。のどかな感じの山頂の小スペースにはベンチがしつらえてあります。昼食をいただいて往路を戻りました。軍道から道の合流点まで戻り、瀬音の湯に向けて下りました。ぐんぐん高度を下げて、下に材木加工所が見えたらつり橋があります。下は川ではなく車道です。つり橋を渡ってすこし登り返すと長岳です。振り返ると馬頭刈山がずいぶん高いところにありました。長岳は小さな山ですが、のんびり歩いていると左右が切れ落ちた痩せ尾根になりますので要注意です。道標が示す右下へ下っていくと瀬音の湯の駐車場の前に降り立ちます。

​着替えは車の中ですので、瀬音の湯の前を通過し、秋川にかかる橋で道路側に渡って駐車場に戻りました。車で瀬音の湯に戻り、お風呂でさっぱりして、レストランで夕食をいただき大満足で帰路につきました。
 

十里木の駐車場から軍道経由で高明山、馬頭刈山へと登り、瀬音の湯へ下るルート
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
十里木の駐車場 10:03
廃校横の入り口 10:18
明光院下 10:31
瀬音の湯からの道合流点 11:23
高明神社跡 12:04
高明山 12:10
馬頭山山頂 12:36 (昼食) 13:10
高明神社跡 13:42
吊り橋 14:51
長岳 15:01
瀬音の湯 15:18
十里木の駐車場 15:35

​所要時間:5時間30分
総歩行距離: 8.9km

十里木の駐車場

軍道の上から
白い屋上の建物は廃校の校舎

明光院下の登山口

ここから本格的な登山道となる

軍道からの道と瀬音の湯からの道の合流点

ミヤマシキミの実

高明神社跡

馬頭刈山山頂
左奥、遠くに見えているのは大岳山

このつり橋を渡り、長岳を越えたら瀬音の湯に出る
瀬音の湯から十里木の駐車場はすぐ

​​(熊五郎)