秩父 御岳山
2020年03月25日 快晴 単独
投稿日 2020年03月27日
コロナウイルスの猛威が地球全体を覆っていますが、季節はどんどん進んでスプリング・エフェメラルが林床を飾る時季になりました。登山はあまり人と接触しませんので、好天をみて久しぶりに出かけました。
全国に数ある御岳山ですが、今回は秩父の御岳山 標高1081mに登りました。秩父の御岳山は木曽の御岳を開いた普寛上人の生誕地である秩父市の落合に近く、山頂に普寛神社に祭られていることから、御岳山と呼ばれているようです。
今回は贄川(にえかわ)沿いの山里「古池」にある猪狩神社から猪狩山に登り、稜線を歩いて御岳山に登りました。下りは稜線を少し戻って途中から三峰口駅の登山口に下りました。ミツバツツジの花を見かけましたが山内はまだまだ春は遠い雰囲気でした。足元にはスミレの可愛い花がちらほら咲いていましたが、カタクリは小さな葉っぱを出したばかりでした。
今回のルートで特徴的なのは猪狩山の登りです。斜度は40度もあろうかと思えるほどの急斜面。ところどころロープがかけてありますが、足元は不安定です。落ち葉も積もっていて滑りやすい斜面です。露岩に足場が決まるところもあるのですが、傾斜のある落ち葉で覆われた斜面はバランを保ちにくくヒヤヒヤものです。落ちたら最低でも骨折です。実際この斜面で滑落死事故が起きているようです。子供や婦人を連れてのハイキング気分は禁物ですし、山慣れていても登りはともかく、下りには使わないほうがよさそうです。
そんなわけで、今回は下りを三峰口駅にとりましたが、こちらの道は逆にとても平凡な植林帯の杣道のような道で展望が利かず概ね暗い樹林を淡々と歩きます。ピークを巻くようにうまく付けられており、アップダウンの少ない歩きやすい道なので、下山には最適です。もうすぐ常明寺に降り立とうという手前にある、第二高岩(たかや)はなかなかの眺めです。
猪狩山から御岳山までの稜線はところどころ痩せていて露岩もありますが、概ね歩きやすい道です。木々の間から小森川をはさんで隣の両神山から派生する尾根を見ながら歩きます。御岳山頂には社と鐘があり、ほぼ360度の展望です。隣の両神山、三峰の妙法ヶ岳、その向こうに白岩山、雲取山、和名倉山、熊倉山、武甲山など特徴のある山々が見えています。
猪狩山から秩父 御岳山 三峰口駅方面に下降
赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
通過時刻:
古池のそば福(P) 9:07
猪狩神社 9:15
猪狩山 10:12
三峰口駅ルート分岐点 11:41
御岳山) 12:24 (昼食) 12:52
三峰口駅ルート分岐点 13:23
第二高岩 14:20
常明寺 14:42
古池のそば福 15:30
所要時間: 6.5時間
歩行距離:11.5km
猪狩神社
登山道の登り口はこの社の奥にある
猪狩山山頂にある猪狩神社奥宮
猪狩山から御岳山間の稜線
ところどころに露岩がある
タツミチ付近の三峰口駅へ(左下)の分岐
御岳山へは正面
山頂付近にある注意書き
落合へは普寛トンネルまで下り、その後は林道を利用せよとある
落合道の下部は崩壊しているとのこと
御岳山山頂の社と鐘
山頂から両神山を望む
錆びた方位板と三等三角点「落合」標高 1080.42m
手前に三峰の妙法ヶ岳、その奥に白岩山
最奥に雲取山
第二高岩(たかや)から眺める三峰口駅(右端)と荒川
遠くに武甲山
三峰口駅への道を下って降り立ったところに「即道さん」のお墓がある常明寺に寄り、空き地や土手などに思い思いに立っている等身大の人形には心が和みます。向こうを向いて立っている人形には、思わず声をかけてしまいそうです。このあと、快晴ののどかな贄川の家並みをかすめて、古池に戻りました。
(熊五郎)