最近女性の単独登山者が増えた

一時期よく話題になった山ガール。ガールだから若い女性をイメージする。カラフルなウェアを着こなして、さっそうと歩いてくるのは山ガールである。しかし、私が歩く山域ではあまり山ガールは見かけない。たぶん東京などのt都会から便利な山域では、よく見られるのかも知れない。しかし、全体的には女性の単独登山は増えたような気がする。ほとんどは年配の女性だ。え、こんなところに女性がひとりで?と思うようなところにも現れる。疲れているような感じは微塵もない。男よりよっぽど山を楽しんでいるような感じがする。

先日北関東の1000mほどの山「鳴神山」の山頂でおやつを食べていると、下から女性が登って来た。年配の女性だった。品のあるその女性は鎌倉から来て、歳は八十という。むかし、北アルプスの合戦尾根で九十代の女性と遭遇したことがあるが、この女性も負けず元気だ。前日はホテルに泊まって「吾妻山」に登り、今日は「鳴神山」にしたと言っていた。聞けば、かなりの経験者らしく、いろいろな山に登り、ここから見える日光の山々や赤城山、武尊、谷川岳などには全部登ったという。いつもおひとりですかと聞くと、仲間と登ることも多かったが、メンバーはひとり、またひとりと他界。今は独りで登っているという。

私も八十までこんなに元気で山に登っていられるだろうか。と考えながら、別れの挨拶をして山頂を後にした。山頂から少し下ったところで年配の男性が登って来た。「山頂に八十の女性が居るので、お話相手になってあげてください」と告げ、自分は次の目的地に急いだ。

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