烏帽子岳と湯ノ丸山
烏帽子岳と湯ノ丸山 2019年08月03日 晴れ 3名
投稿日 2019年08月04日
長野県東御市にある烏帽子岳 標高2065.6mと群馬県嬬恋村との県境にある湯ノ丸山 標高2101mに登りました。
若い頃、湯ノ丸山から隣の角間山を経由して鹿沢鉱泉へ山スキーで滑り降りたことがあります。今回の湯ノ丸山は二回目となりました。今回は真夏ですので避暑と花を楽しみに登りました。
地蔵峠から烏帽子岳に登り、湯ノ丸山に登り返して地蔵峠に戻るルート
赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
通過時刻:
地蔵峠駐車場 7:27
キャンプ場 7:45
中分岐 8:03
鞍部 8:38
烏帽子岳の肩 9:13
小烏帽子岳 9:25
烏帽子岳 9:39
鞍部 10:40
湯ノ丸山 11:22
湯ノ丸山北峰 11:37 (昼食) 12:00
湯ノ丸山 12:10
鐘分岐 12:41
牧草地上 12:55
地蔵峠駐車場 13:20
所要時間:6時間
総歩行距離:10.0km
地蔵峠の駐車場に車を置いてキャンプ場への舗装道路に入ります。緩やかな道を進むとキャンプ場の炊飯棟と水道施設が見えてきます。その奥は平らな草原になっており、常設のテントがいくつか張られています。小さなバンガローもあります。真っ直ぐ進んでもいいのですが、我々は白窪湿原を見たかったので左奥の樹林に入りました。しかし湿原らしいものは見当たらずじまい。中分岐で真っ直ぐの道と合流。そこからほぼ水平の道が鞍部へと続きます。
地蔵峠の駐車場
キャンプ場から湯ノ丸山を眺める
鞍部には絶滅危惧種の「ミヤマシロチョウ」の説明板がありました。このチョウの見時はちょうどこの頃。一羽飛んできましたがあっというまに通り過ぎました。石のベンチで一服して出発。笹の混じる低木の樹林を進むと左上方になだらかに登っていきます。花が咲き乱れる斜面を登るとやがて烏帽子岳の肩と言える稜線に乗ります。
ミヤマシロチョウ 絶滅危惧種
肩から小烏帽子岳、そして烏帽子岳までの稜線は緩やかな岩交じりの道ですが、花が多く楽しめます。この「あたりには「ミヤマシロチョウ」が飛び交ってました。
烏帽子岳山頂
烏帽子岳から鞍部に戻って湯ノ丸山に登り返します。今回で最も急登です。樹林なので花は少なめですチョウもほとんど飛んでいません。ひとしきり急な登りに集中するとやがて木の丈が短くなり、明るい岩交じりの道になると湯ノ丸山山頂に飛び出ます。広い岩原のような山頂です。三角点は隣の北峰にあるので行ってみました。
湯ノ丸山山頂から眺める烏帽子岳
湯ノ丸山山頂に戻って地蔵峠に向けて下ります。烏帽子岳側ほどではありませんが、ここも岩交じりの急斜面です。登り始めたときとは逆に、山頂近くからはるか下にキャンプ場が見えていました。鐘分岐まで降りると道は傾斜が緩み東屋を見てやがてリフトの上の駅に着きます。リフトの下を下ることもできますが、我々は左の牧草地を牛の糞に注意しながら下りました。
鐘分岐近くの看板から湯ノ丸山を振り返る
烏帽子岳と湯ノ丸山は浅間の火山郡のひとつです。東隣が篭ノ登山。さらに東が黒斑山と浅間山です。これら火山郡のなかでは烏帽子岳辺りの噴火が最も古く45万年ほど前。その後順次東側へと移って、浅間山は1万年ほど前から噴火を始めたようです。
この山域は高山植物が多く、今回も多様な花々が咲き乱れていました。それらの花に絶滅危惧種である「ミヤマシロチョウ」が飛び交っていたのを見れたのは、とてもラッキーでした。
(熊五郎)