大岩町から大岩山、野山

2017年01月23日 晴れ、風強し 単独

投稿日 2017年01月24日

​栃木県足利市の大岩山は、その奥の行道山と浄因寺のセットで登られることが多いと思いますが、大岩山山頂から北の行道山に向かわずに、西の野山(ショウジ岩)への道をとれば、意外な岩稜が待っています。

大岩町からP221を経て大岩山、野山周回ルート
野山の位置は想定、名前はネット情報に従った
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

今回は前回登った行道山南西稜(仮称)を側面(南面)から見てみたいと思い立ち、大岩山から野山を経て北関東自動車道へ下りるルートを歩いてみました。

参考記事: 足利板倉町から行道山

大岩町からの大岩山(右奥) 野山(中央) P296.9 (左)

車で出かけたので下からの周回となります。大岩山南面の毘沙門天への一般道(参道)を使ってもよいのですが、ひと工夫して大岩町からP221経由のバリエーションルートを登ることにしました。

通過時刻
駐車地 8:57
大岩町尾根取りつき点 9:00
東天狗山 9:26
P221 9:35 
関東ふらあいの道合流点 9:40
P274.5 10:14
大岩山山頂 11:00 (昼食) 11:15
P378 11:44
野山(ショウジ岩) 11:50
P296.9 12:10
北関東自動車道 12:32
駐車地 13:06

歩行距離 約7.5km

車を足利市街に進め、織姫神社前を過ぎてしばらく走り、信号を斜め右に入って丘を越えると五十部町(よべちょう)。さらに谷合いに入っていくと、のどかな大岩町です。大岩町には山裾を北関東自動車道が通っています。太田桐生ICと足利ICの中間点です。

例によって駐車できる場所を探します。バリエーションルートを登る場合は、駐車場が無いのが難点ですが、田舎ですからなんとか探し当てて駐車します。今回は、取りつく尾根裾の細い砂利道を少し入ったところにあったスペースに留めました。

尾根取りつき点
明瞭な踏み跡があるが、すぐ上の富士嶽浅間大神碑まで

駐車地から少し戻った尾根の末端に、上への踏み跡があったので取りつきました。踏み跡はすぐ上の富士嶽浅間大神碑までで、そこから上は藪です。しかし目印の赤布などを見ながら登っていくと徐々に踏み跡が現れます。右上の天狗山が恰好よく見えています。

P200手前で露岩が現れる

踏み跡は露岩をよじり、やがて標高200mほどのピークに到着。ここまでの露岩の尾根はなかなか面白いものです。

P221を過ぎるとほどなく関東ふれあいの道と合流する
落ち葉のないつるつるの道
誰か掃いたの?

明瞭な踏み跡で次のピークP221を過ぎれば、信じられないほどきれいな関東ふれあいの道と合流します。両崖山(りょうがいさん)からの道です。さすがに関東ふれあいの道だなぁと思いながら、ベンチのある小ピークを越え、一旦舗装の林道に降り立ってすぐにまた関東ふれあいの道に入ります。

大岩トンネルの上の露岩から北関東自動車道
左に五十部町、遠くに足利市葉鹿町あたり

道はすぐに北関東自動車道の上に出ます。真下は北関東自動車道の大岩トンネルです。ここには大きな露岩があって、岩の上に立てば相手が人口物でもなかなかの景色です。運転席から丸見えですから手を振ってみようかと思ったのですが、事故でも起きたらと、思いとどまりました。^-^;;

P274.5の四等三角点
点名 大岩 標高 274.51m

その先の三角点のあるP274.5を越えて、再度林道に降り立って再び山道に入いると石祠が3体あります。さらに登ると大岩山直下の広場です。この広場は下から毘沙門天まで来る林道の終点です。ベンチがあり東側の山々の眺めはなかなかのものです。トイレは林道を毘沙門天の方に歩いた展望台にあります。(寺のトイレは使えないとの看板がありました)

林道終点の広場 舗装で広く 車の回転ができる
佐野方面の山々の眺めがよい
少し林道を歩くと毘沙門天への入り口と、展望台(トイレあり)がある

広場から大岩山山頂までは15分位です。あまり展望のない山頂(冬季は西側が樹間に見えます。)で昼食。寒いので早々に行動開始。野山へは山頂から少し戻ったところにある野山への看板から西へ辿ります。

大岩山山頂
剣ヶ峰ともいうようだ
一般道は左へ行道山、浄因寺へとつづく
少し戻って野山へ

野山方面は一般道と同じようによく踏まれています。初めはルンルンですが、P378を越えたあたりから岩稜となります。見える山の名前が書かれた板がかかっている場所が野山でしょうか。北側にゴルフ場を見ながら露岩の道を辿ります。気の抜けない岩稜です。頼りないベンチがあります。なお、P378から下る道はハイカーは進入禁止と書いてありますので使えません。

途中の鞍部にある分岐
北側に降りれば板倉町、南側は5分でトイレのある展望台、毘沙門天

岩稜帯をぬけると再びルンルン気分。尾根筋が大きく左に曲がるところで先日登ったの行道山南西稜がよく見えました。南西稜の付け根あたり。大岩山と行道山との間の西斜面には興味深い岩場がいくつかあります。さらに進んだ先の標高296.9mのピークには三角点があり、ベンチがしつらえてあります。このピークからは大岩町や登った尾根などがよく見えています。

野山付近の岩稜帯を行く
岩と並び立つ緑松のコンビネーション

296.9のピークから榊などの常緑樹の道を下り、車の走行音が聞こえてきたら北関東自動車道です。階段で道路サイドに降りて並行する道をトンネル(五十部トンネル)に向けて歩くと立派な屋根付きの石祠が鎮座。無事下山のお礼をして道路下をくぐり、リゾートホテルの脇から大岩町に出ました。

P296.9 四等三角点 点名 双葉から
登りに利用した尾根(中央)を望む
少し見えている家は大岩町
右(枝の下)に両崖山
遠くに大小山

今回は板倉町から行道山に至る南西稜の南側を眺めるために登ったのですが、野山が思いがけない岩稜帯だったので、楽しめました。また登りに使った大岩町からの尾根も露岩があり楽しい尾根でした。なによりも収穫は、南西稜南側の沢の源頭部にいくつかの岩場があるのを発見したことです。一番大岩山寄りの岩尾根は碧色の岩でその上に松が茂っていて、なんとも言えない景色でした。機会があったら探ってみたいと思います。

高速道路脇に出る
階段を下りて道路脇の道を進むと石祠がありその先で道路の下をくぐる
見えているのは五十部トンネル

(熊五郎)

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