足利板倉町から行道山

2017年01月19日 晴れ風強し 単独

投稿日 2017年01月20日

​新しい登山靴を購入したので馴らし運転してきました。

山は近くの行道山(ぎょうどうさん)です。行道山には有名な「浄因寺」(じょういんじ)や寝釈迦などの石仏群で有名ですが、今回はそれらに目もくれずバリエーションルートを歩いてきました。

今回登った尾根は足利市の葉鹿町の奥に位置する板倉町に落ちる尾根です。行道山から延びる最も長大な尾根と言えます。尾根の先端に六之丞八幡宮(以降 八幡宮)と羽黒古墳があります。

足利市板倉町の八幡宮から行道山バリエーション・ルート
行道山南西稜(仮称)
道はありません。踏み跡、道標等一切ありません。
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

行道山南西稜の南面(地図対比)
大岩山と野山間のP378手前から撮影(2017/01/23)
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

板倉町の八幡宮 9:22
P241 10:01
P361 11:02
岩稜 11:17
行道山一般道 11:40
行道峠 12:04 (昼食) 12:22
行道峠入口 12:40
板倉町の八幡宮 13:33

関連記事: 栃木県足利 大岩山から行道山浄因寺

八幡宮入り口にある石仏
車一台分のスペースがある
左奥に進むと八幡宮
羽黒古墳の入り口でもある

車は八幡宮入り口の太陽光パネルの横(石仏がある)に1台分の狭いスペースがあったので駐車させていただきました。帰りに気付いたのですが、すこし松田川寄りに公民館のようなものがあり駐車できそうでした。

六之丞八幡宮
このお堂の後ろ、または手前の斜面を無理やり登って尾根に取りつく

車から数十mで八幡宮の階段です。猪除けの柵を開けて進みます。尾根への取りつきは八幡宮のお堂の裏から(手前からでも可)です。もちろん道形は期待できず、踏み跡もありません。ただし先人が付けた赤テープがところどころにあります。

このような藪を登る
赤テープが所どころにある

忠実に尾根を拾いながら登って行きます。大小いくつかのピークを越えながら登って行きます。八幡宮からの登り始めや、最初のピークを越えた鞍部の藪が濃い以外は歩きやすい尾根筋ですが、基本的にあまり歩かれていないため、背の高い笹(アズマネザサというらしい)や灌木の枝を漕ぎつつ登ります。

最初の小ピークから241mのピークを望む
右後方の稜線は大岩山方面

241mのピークに三角点がありますが、それ以外に人工物はありません。石祠や石仏等も一切ありません。行道山までは町界や村界でもないので、杭などもありません。361mのピークに図恨点があるかと思っていましたが、見当たりませんでした。この361mのピークあたりまで右下方にゴルフ場が見えています。かなり広いゴルフ場です。点々と池もあります。

241mのピーク
四等三角点(点名:岩入 標高 241.35m)がある

尾根からは大岩山方面の尾根筋が見えますが、行道山はなかなか見えません。361mのピークが大きいためです。361mのピークを越えたら、やっと441mの石尊山展望台の特徴のあるピークや行道山の稜線が見えてきます。

361mのピーク手前から遠く右のピークが大岩山
左に半分切れたピークがこれから向かう361mのピーク

このルートの核心部は行道山の稜線に出る手前の最後のピークへの登りの岩稜です。やや尾根が痩せて、これまでほとんど無かった岩が現れます。北面は絶壁です。岩稜といっても難なく通過できます。

361mのピークを過ぎると行道山が近い
写真ほぼ中央に興味深い岩場がある

八幡宮から約2時間で行道山の稜線に出ました。標高差は約400mですが、アップダウンがあるので積算標高差は500m位あるでしょうか。

このルートの核心部 岩稜帯を登る

下山は行道峠に取りました。尾根から一般道に出たら左にとり行道峠に向かいます。ここは一般道のようによく踏まれています。気持ちのよい稜線歩きですが、やや急な下りとなり、尾根筋が広くなると地味な行道峠に降り立ちます。標識はありませんでした。ここで道がクロスしていますので、左の松田川方面に下ります。(右に下れば浄因寺。真っすぐは馬打峠です。)

足利市葉鹿町あたりの街並み
登ってきた尾根

行道峠からの道は藪が濃く、あまり歩かれていません。しかし道形ははっきりしており迷うことはないと思います。国土地理院の地図の破線どおりではないので注意が必要です。昔はしっかりした山道だったように感じました。やがて林道に降り立ちますが、この道を逆に登る場合、入口がわからないと思います。小さな石柱と赤テープがあるだけです。舗装道路をしばらく歩くと矢竹から上川田の集落を見て、県道に出ます。この後は松田川沿いの道を歩き、八幡宮まで戻りました。途中めずらしい木造の橋があったので渡って松田川の左岸をとぼとぼ歩きました。

行道峠にて、松田川側に下る道
道形ははっきりしているが藪がうるさいところがある
昔はかなり往来があったように感じる

今回のルートは少しアップダウンはあるものの明るく歩きやすい尾根です。松田川沿いの街並みや、遠く足利の町。赤城山、日光の男体山や武尊山などが白く輝いていました。

行道峠への道の入り口に降り立った
逆ルートを辿る場合、この入り口は分かりにくい
写真のように2つの小さな石柱と赤テープの目印がある
葉鹿町 東葉館の地蔵の湯でさっぱりして帰途につきました。

(熊五郎)

コメント(2)

  • 未だに、何が面白くて山に登るのか、と陸上部の友達が山岳部の友達に聞いたら、じゃあお前は何が面白くて平らな道を必死で走るのかと言い返していた光景を思い出します。私にはどちらもわかりませんが、風景が変わるだけ山に分があるっておもったものです。冬山ってなおわかりませんが、エネルギーがあること素晴らしいですね。 (agewisdom) 2017/1/20(金) 午後 0:18
  • > agewisdomさん なんで山に登るの?と聞かれると「楽しいから」と答えるしかないですね。どこが楽しいの?と聞かれると「身体で感じるものだから体験するしかない」と答えるしかないですね。なぜ山か?は、きっかけはありましたが、たまたまの成り行きです。何を楽しいと思うかは人それぞれですね。一回の人生ですから何かに楽しみを持っていたいものです。(熊五郎) 2017/1/20(金) 午後 0:55

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