栃木市の名山 晃石山

2016年02月07日 晴れ 3名

稿日 2016年02月08日

右が晃石山山頂
左の小ピークが青山入
下山後写す

関東平野の一部は6日の夜から7日の未明にかけてすこし強めの雨が降り、雪に変わりました。7日は群馬桐生の鳴神山を予定していたのですが、この降雪のため、あまり奥にある山は避けたほうがよいだろうと判断。急きょ予定を変更して関東平野に南向きに面した栃木市の晃石山に登ることにし、熊谷のYさんとAさんの3人で出かけました。晃石山の標高は419m。関東平野に面し、南向きで暖かそうな山です。

大中寺から大平山、晃石山、桜峠、清水寺周回ルート
(国土地理院の電子国土地図をカシミール3Dでカットし情報を追加)

通過時刻
大中寺 8:15
太平山 9:06
ぐみの木峠 9:29
駒形石 9:49
晃石山山頂 10:08 - 10:18
青山入 10:40 昼食 11:05
桜峠 11:20
清水寺 11:44
大中寺 12:24

歩行距離 約7.6km

国道50号で接近。日曜というのに車は少ないほうです。あれが晃石山かと指させば、あれあれ、山頂付近に白く化粧しています。

栃木市の静(しずか)から晃石山を正面に見て、秋にはぶどう狩りでにぎわうぶどう畑の道を大中寺まで入りました。ぶどう畑を見て思い出したのは、昔、家族で来たぶどう狩り。ここまで来たんだと、変に感慨無量。

辿りついた大中寺は曹洞宗の古刹。境内にはかなりの樹齢の杉の大木が林立。石段は堅い部分以外はすり減って、ごとごつのあばた状と化して歴史を醸し出しています。

大きな駐車場には脇にトイレもあります。身支度をして境内へ。後で知りましたが大中寺の七不思議。そういえば、境内に変なもの?があったなぁ。藁ぶきの小さな小屋。工事中とあってちゃんと参拝せずに通過。本堂右脇にある太平山への道に取りつきました。(左奥へ向かえば直接ぐみの木峠に行けるようですが)

上で林道と合流しますがこの道、露岩が半端なく、大きな岩はありませんが、岩好きには楽しい道です。前日の雨でしっとり濡れています。

林道に出るとそろそろ雪が木々の葉に。アオキは赤い実をつけて、葉は青々としていますが、その上に白い雪が乗ると、何とも言えない風情が。

雪が高い木からさらさら落ちてきて、周りも寒そうですが、風はほとんどなく、気温もさほど低くはありません。空は青空、晴天の兆しです。

林道を行くと右上への太平山へ道がありました。太平山神社への道は通行止めと書いてありましたが、大平山山頂までならここから10分も歩けば着くので、看板を気にせずに入りました。

ほどなく太平山山頂 標高341m。富士浅間神社の小さな社があり、その裏のこんもり盛りあがったところが山頂のようです。大平山城があったようですが、見晴らしは利かないし、寒いので早々に退散。来た道を林道まで戻りました。

再び利道を歩いて、大きな電波塔の下をトラバースぎみにあるくとぐみの木峠です。

ぐみの木峠は広くベンチもあります。側に大きな木がありますが、ぐみの木でしょうか。赤い実のなるぐみの木は、どちらかというとブッシュ状の低木。このように見上げるように大きな木にはならないのでは。

道は徐々に雪で白くなってきました。少なくとも山の北面は銀世界です。駒の爪という岩(動物の足跡のような窪みがある)を過ぎて、南面にパラグライダ滑空場を見て、最後の登りで晃石山山頂 標高419mです。この登りは完全に白い世界と化しています。

山頂には鳥居と小さな社。大きく立派な一等三角点の石柱があります。この日は日曜日とあって結構人が来ていました。遠くに富士が見えました。あまり栃木のこのあたりの山には登らないので、見える山の同定がなかなかできません。山頂の周りは銀世界。ちょっとした冬山気分です。

山頂のすぐ下に晃石神社があるのではが寄らずに桜峠へ。途中の青入山が日当たりがよかったので昼食ポイントとしました。

デザートは熊谷のYさんから桜餅が。口の中に桜の葉の香りと微妙な酸っぱさ。あんこの甘さが広がりました。山は雪景色ですが、口の中は春でした。

青入山から手すりのついた道を急降下で東屋と桜の大木がある桜峠です。ここは広く明るい峠です。ここから隣の馬不入山(うまいらずやま)へは30,40分ほどですが、次回のお楽しみとして、今回はここから清水寺へと下りました。

清水寺はきよみずでらとは読まず。大方の予想に反して?せいすいじだそうです。

清水寺は南向きの明るい寺です。小さな駐車場にトイレがあります。この寺から直接晃石山まで登ることができるようです。

清水寺からは予定していた林道 西山田線は通行止めで使えず、仕方なく更に下の車道に出て、大中寺に戻りました。

今回は前夜の降雪で思いがけず山頂部で銀世界が味わえました。私としてはもう少し雪を踏みたかったのですが、南面のこの低山でも雪があったのはびっくりポンでした。晃石山山頂には低山でも一等三角点があり、測量上は重要な位置にあるようです。こんどは桜峠の桜が咲いている時期に訪れたいものです。

帰りに佐野出流原の赤見温泉で汗を流し、帰路に着きました。

曹洞宗の古刹 大中寺
参道の奥に杉の巨木と古い石段
下山後に写す

大中寺奥の本堂右脇にある大平山への登山道入り口

大平山山頂 標高341m
富士浅間神社の小さな社の後ろ

大平山から晃石山に向かう
歩きやすい道だが、昨夜の雪が現れた

ぐみの木峠
大中寺から直接ここに登る道がある
広い峠でベンチやテーブルがある

駒形石(駒の爪)
石全体が馬の蹄のようにも見えるが、
中央に動物の足跡のような窪みがあるのでその名がついたか?

パラグライダーの滑空場
眺めがよい

山頂が近い登り道
銀世界になってきた

晃石山山頂から霧氷のように見える樹木
遠くに佐野のみかも山が見える

晃石山山頂の一等三角点
さすがに一等だけあって風格がある大きな石柱
山頂には晃石神社の鳥居と社がある
富士が見えた

青入り山
日当たりがいいのでここで昼食
ときおり上から雪が落ちてくる
ここから直接下山できる道があるようだ

桜峠
大きな桜の木がある
東屋、ベンチ、テーブルがある明るい峠

清水寺
南面にある寺で暖かい春の日差しを感じた
駐車場とトイレがある
この寺から直接晃石山山頂に登るみちがあるようだ

(熊五郎)

コメント(2)

  • 栃木県も奥深かったんですねえ。50年近くも住んでいたのにと思います。(agewisdom) 2016/2/8(月) 午後 10:23
  • 栃木市にもいい山がありますね。春爛漫になったらまた訪れたい山です。(熊五郎) 2016/2/8(月) 午後 10:30

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