裏口からの筑波山
2014年3月29日 晴れ 3名
投稿日 2014年04月01日
今年の春山は2月の大雪で出端をくじかれた感じです。
今年はどこの山に行くにも、倒木や土砂崩れなどで登山道が荒れている可能性があるため、
十分下調べしてから出かけなければなりません。
写真:今回とった筑波山裏側の周回コース
そんな中、登山者の多い筑波山は安心して登れるだろうということで、いつもの三人で出かけました。
筑波山と言えば関東の名峰。
西の富士か東の筑波と言われるほど、関東平野に住む者にとっては馴染みの山です。
深田久弥の日本百名山の中で最も低い山ですが、平らな田園地帯ににょっきりそびえる双耳の山容はなかなか立派です。
この日は絶好の登山日和とはなりましたが、あいにく春霞がかかり遠望が利かない日でした。
遠望どころか、車が筑西市に入っても、筑波山が見えず、近望?も利かないような状態。
まさかお隣の国で騒がれているPM2.5に類するスモッグでないことを祈りながら筑波山の山裾に近づきます。
写真:女体山からみた御幸ヶ原と男体山
今回我々は、熊谷のYさんの要望で表ルートはとらず、ユースホステル跡が登山口の裏コースをとりました。
このコースが最短コースのようです。
忘れるほど前に登った筑波山。そのときどのコースを登ったか、もはや記憶からは消えていますが、間違いなく今回のルートではないようです。上村直美氏の遭難のニュースがラジオから流れていたのだけは覚えています。
北アルプスの蝶ヶ岳で出会った男性が、筑波山は花が多いと言っていたのも思い出しましたが、今回はちょっと時期的に早く、花盛りではありませんが、なんとかカタクリとキクザキイチゲ、キブシなどがちらほら見られました。
写真:カタクリ
写真:キクザキイチゲ
この山のカタクリの群落はよく保存されているようで、安心しました。一斉に咲き揃うと見事だろうなぁと思いつつ、きれいな声でさえずるウグイスの声を聞きながら登りました。
ユースホステル跡からのコースは40分ほどで御幸ヶ平の売店裏に出ます。途中カタクリの群落があり、ベンチが三か所くらいしつらえてありました。
先に男体山に登り、再び御幸ヶ平に戻り、筑波山の最高峰 女体山(877m)に登りました。
非常に濃い霞で全く遠望が利きませんが、上空は澄んでいるらしく、富士の上部や日光の山々が見えました。このほかの山々は一切見えませんでした。
御幸ヶ平の売店で、ガマの油、ガマをデザインした根付、ちいさなガマガエルの置物を求め、お土産としました。
写真:筑波山山頂 877m
ケーブルカーやロープウェイ利用の家族連れが多く、女体山の山頂は新宿駅のプラットホーム並みの混雑!
落ち着いて景色を堪能することもできず、写真を撮って早々に退散。すこし戻って座れるところで昼食をとりました。
下山はやはり裏側のキャンプ場に降りるコースをとり、林道を歩いてユースホステル跡の車に戻りました。
帰りは、表側に廻って「つくば湯」(1260円)に寄ってさっぱりし、帰途につきました。
山内は春まだ早く、若葉はまだまだでしたが、ウグイスのさえずりと、早春の花々に出会えた一日でした。
(熊五郎)
コメント(2)
- ロープウェイでしか登ったことのない筑波山、こんなところもあるのですね。なだらかなやさしい姿がほっとさせるものを持っています。 (agewisdom) 2014/4/1(火) 午後 4:44
- 筑波山にはいろいろな登山コースがありますが、家族連れはやはりロープウェーかケーブルカー利用のようです。 2014/4/1(火) 午後 6:33