国土地理院の電子国土ポータルとGPSの利用
投稿日 2010年06月13日
ハンディーGPSが安くなり、手ごろになってきましたね。
あまり登山のことが考慮されているとは言えず、最近はやりのツーリングを意識したものが多いようです。
小さな画面に地図を表示し、軌跡を追うことができるようですが、
都会はともかく、我々が行くような山岳地帯の詳細な地図が表示されるとは思えません。
また、GPSを持ち歩いてデータを記録し、家に持ち帰って地図上にトレースを描くことは、最近よく行われていますが、本来は登山中のGPS利用による位置確認が最も価値ある利用法と思います。
私はまだGPSを使ったことがありませんので、想像も含めてですが、
GPSの表示する正確な緯度、経度を元に、地図は別途詳細なものを用意して、現在地を確認しながら歩くというのが現実的と思います。(PCを持ち歩く人は別ですが)
そこで役立ちそうなのが、国土地理院の国土電子ポータルです。
この国土電子ポータルは、地図上に磁北線、経緯度線や任意の文字、図形を表示したり、特定の地点の経緯度を表示したり、またある地点間の総距離を計測したりすることができます。
これらの機能を利用して、
○登山口から目標の山頂までの距離の計測
○磁北線の描画(コンパス用)
○登山口、目標の山頂、特徴のある尾根、山小屋、登山道の分岐点などの経緯度の表示
○予想ルートの描画
を行った地図を作成し持参すれば、GPSとともに持ち歩くことで、現在地確認に役立つのではないかと思います。
西上州 大ナゲシの登山ルート
緑のクロスと数字は、その地点の経緯度
赤い実線2本は、磁北線(真北から西に7.2度)
赤い点線は、登山ルート(予想)
地図のウインドウが小さいため、3回に分けて表示し合成しています。
この画像は、電子国土ポータルで群馬 西上州の大ナゲシの登山口から山頂までの予想ルート(正確ではありません)と、要所要所の経緯度(緑線の交差点)、磁北線2本、地名を描画したものです。
このように経緯度を数箇所表示してあるので、GPSが表示する経緯度と比較しながら歩くことができます。家に帰ったら歩行記録を地図上に描画して、予想とのずれを確認することもできそうです。
あまり人が入っていない地域、ルートを安全に歩くためにも活用してみたいものです。
ハンディーGPSを入手したら、実際面をレポートしたいと思います。
(熊五郎)
コメント(2)
- むずかしいことはわかりませんが、地図を読むのは面白いですね。あまり関係ないのに広げたり狭めたり楽しんでしまいました。でも、今の私にはルートさえ必要ないような、ご近所さんをうろうろしているだけです。 2010/6/13(日) 午後 11:00
- agewisdomさん、GPSが登場して測位に関して非常に進歩しました。車のナビゲーションが便利ですよね。登山や自転車のツーリング、バイクなどでも、その恩恵を受けています。普通の生活で絶対位置が必要なことはまずありませんが、登山など目標物が無いところへ行くと、経緯度で絶対位置が必要になります。地図の基本は地形を読むことですが、最新技術の助けを利用するのも面白いところです。(熊五郎) 2010/6/13(日) 午後 11:21