タチツボスミレ

投稿日 2018年04月25日

4,5月ごろによく見かけるスミレ。タチツボスミレ。

これが咲いていると子供の頃を思い出し嬉しくなる。

スミレでは最も一般的なタチツボスミレ。郊外の土手や山裾の斜面、沢筋の登山道脇、公園の隅っこなど。どこでも見られるスミレだ。

先日、群馬県桐生市の鳴神山で綺麗に咲いていたので写真に収めた。

日当たりのよい斜面に群生していることもあり、葉っぱがハート形なので一目でタチツボスミレと分かるが、本当は葉っぱがハート型ならすべてタチツボスミレと思っているにすぎない。専門家に言わせるといろいろ差があるのかもしれない。

見かけるスミレのほとんどがこれなので、たまには他のスミレ、教科書や図鑑に載っているような葉っぱが細長く、紫色の濃いスミレも見たいものだが、その数はあまり多くない。東京都の高尾山には様々な種類のスミレが咲くというが。

タチツボスミレはありふれたスミレと言えるが、そのほかのスミレはそうではない。山野草として価値があるのだろう。とすれば盗掘の対象になる。山でタチツボスミレしか見ないのはことごとく盗掘されているのだろう。そのせいか、たまに珍しいスミレを見つけると、それは掘りとれない、岩のすき間から生えたものだったりする。タチツボスミレだけを見て喜んではいられない。

タチツボスミレは多年草ということなので、同じ場所に行けば見られることが多い。パンジーが花後に多くの種をつけることは、園芸が好きならよく知っているところだが、タチツボスミレも多くの実を付けるのだろうか。しかしあまり結実している様子を見たことが無い。

花の色は薄めの紫で、実にすがすがしい色をしている。おばあちゃんの家の近くにも咲いていたタチツボスミレ。子供のころから知っていたこの花をみるたびに、その頃が思い出される。

「おばあちゃん ちょっと待ってよ スミレ咲く」

(熊五郎)

コメント(2)

  • 私は栃木県に行ってから見ました。東京や横浜の家の周辺には見なかったような。場所があれば何か作ってしまうほど食糧難の時だったかしら? (agewisdom) 2018/4/25(水) 午前 7:39 返信する
  • > agewisdomさん そうですね、ちょっと郊外や田舎に多いかと思います。パンジーは多様でいいですが、このような素朴なスミレもいいものですね。(熊五郎) 2018/4/25(水) 午前 7:45

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